Sneakers / The Flamin' Groovies

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アメリカはサンフランシスコの元祖パワーポップ的レジェンド・ロックンロールバンド、The Flamin' Grooviesの1968年リリースの1st EP(10inch)!こちらは2000年にスペインの名レーベルMunster Recordsから出たリイシュー盤。ゴールド・ビニール。
ジャケのアートワークも担当したポール・ブラウンがデザインした当時のフライヤー?を復刻したポスターとミニカードサイズのペラ紙も封入。

今作はその後の彼らのレコードの中で一番ガレージ色が強く音や演奏は荒いが、グルーヴィーズっぽい人懐っこいロックンロールはすでに全開。かと思えばB2,3,4,(なぜかこの盤ではオリジナルやそれまでの再発盤とはAB面が逆になっている)など後のイメージとは違うフォークロック、ジャグ、ラグタイムなテイストの曲もやっていたりする。
耳をつんざくようなギターのノイズから始まるA1の冒頭なんかは結構血気盛んな感じで驚くんだが、めっちゃ美メロだしドラム(パーカッション?)はスカスカだしですぐファニーになって最高。
ロイ・ロニー脱退後のクリス・ウィルソン期はもちろん、今作の方向性をさらに発展させた次作1st 「Supersnazz」ともまた全然違う趣きのレコードになっているので是非。
しかしジャケのメンバーの写真も最高で特にダニー・ミームの愛されキャラ具合よ。デカエルヴィスバッジとかもう可愛いすぎんよ。

ところでこのMunster Records、本当に愛とセンスに溢れたリイシュー仕事を数多くリリースしている最高のレーベルなのですが、
今作でも裏ジャケの写真のサイズやバランス、クレジットやオリジナルのリリース元SNAZZ RECORDINGSのロゴまでも再現されていてそれだけでも素晴らしい仕上がりなのですが、
オリジナル仕様の部分がまた良くて盤のゴールドと合わせたメンバー5人の金字のオートグラフペイントが入っていたり、
下に小さく書いてあるMunster RecordsのアドレスやURLがオリジナルの手書きクレジットの子供みたいな文字(これ誰の字だろう?ロイ?)に揃えてあるとか、いちいち細部のこだわりに気が利いてる。そもそも作品のセレクトからしてニクい限りなんだけど。

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