Bo Diddley/Bo Diddley

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1958年リリース。ボ・ディドリー1st。
ボといえばその名を冠した呼び名で呼ばれる事もあるジャングル・ビート(ボ・ビート)だ。数多のロックンロールバンドがオモチャにしたそのビートは、単純ながらとても懐のでっかいもので、今だに古今東西のポップス・ロック問わず沢山の楽曲を縁の下で包み込んでいる。

もちろんそのドラムのビートがキモなのは間違いないんだけど、ロックンロール視点でいうとボがさらに革命的だったのは、ギターにトレモロをかけた事だと思うんですよね。
あのリズムに対して凡人はついついシャープなカッティングで『ガッ・ガッ』て合わせたくなりますよ、普通は。
そこにトレモロをかける事で景色が全く違うものになるんですよね。その揺らぎ(初期トレモロは実際に液体金属の抵抗の揺れを利用していたらしい。まさに波動の音)はリズムを豊潤なものに変え、音の波と太鼓の重なりはカリブの潮風とアフリカの大地の匂いを感じさせる。それは時空を超えたロックンロール・ランデブー。踊り明かそう、夜が明けるまで。

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