サニーデイ・サービス/サニーデイ・サービス

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2015年10月22日発売。オリジナルは1997年の同日。CDのみのリリース。
97年頭には「愛と笑いの夜」が出ていて5月にシングル、そこから僅か数ヶ月で新作フルアルバムなのだから、この時期のサニーデイの勢いが窺えますね。しかもレコーディング自体は4月頃にほとんど終わっていたらしいです。

ロックバンドとしての同時代性と幅を見せた前アルバムとは打って変わって(なんか前回も同じような事書いたような気がする笑)、
今作ではスリーピースのシンプルなバンドサウンドが基調になっている。

手持ちの盤は結構状態が悪いんだけど、
どうしてもbaby blueをアナログで聴きたくてこのレコードに手が伸びるんですよね。

決して上手い演奏ではない()ですけど、この曲の良さは本当どこか魔法的で、この曽我部の歌にはこのタム回ししかない、このタイム感、このベースのフレージングしかないよなって感じの不思議な納得感がある。

超凄テクのファンクバンドみたいな1+1+1がでっかい1になる一体感ではなく、それぞれが1のまま、ズレもあったりしつつ心地よく転がっていく感じ。

この1曲目とラスト「bye bye blackbird」は本当に大好きでレコードが終わったらどうしても「baby blue」だけもっかい聴きたくなります。「bye bye〜」は『東京』制作時に案に上っていたティーンエイジ・シンフォニー・アルバムの幻を見るようなサニーデイ流ウォール・オブ・サウンドが美しい大名曲。

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