ソニー世界クラシック音楽大系Disc1 ホーム・ミュージック名曲集Ⅰ

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 100枚のうち1枚目は名曲集。演奏しているのはあまり聞いたことのない名前の指揮者と、名前の無い管弦楽団。調べてみると、指揮者のアンドレ・コステラネッツ(1901-1980)は、いわゆる「ライト・クラシック」と呼ばれているような通俗的な名曲を指揮するのを得意としていた、ロシア出身・アメリカで活躍した指揮者。イージー・リスニング音楽の元祖のような呼ばれ方をすることもあるらしい。なるほど、そりゃ知らないはずだ。
 演奏のほうもイージー・リスニング風味で、良く言えば聞き流せる、悪く言えば面白くない。店内BGMみたいだなーと思ってたらいつの間にか終わってた。一般向けのクラシック全集ものとして1枚目には無難なものを、と監修者は考えたのだろうか。まあ、同時期にドイツ・グラモフォンが出したLP150枚組の全集は1枚目から交響曲がずらりと並ぶから、初心者お断りの感じがする。購入者の間口を広げるために必要な1枚なのかも。
 むしろ、アンドレ・コステラネッツの人生のほうに興味がわいた。おそらく、ロシア革命(1917)の関係で故国を去ったのであろうけど、そのとき彼は16歳。新天地アメリカでどういう経緯で指揮者となり、どういう経緯でライトクラシックの第一人者となったのか。晩年には来日もしてNHK交響楽団と共演したりもしてる。興味は尽きない。

Disc 001
マドンナの宝石-ホーム・ミュージック名曲集Ⅰ-
SideA
1 ヴォルフ=フェラーリ:マドンナの宝石
2 ボッケリーニ:メヌエット
3 リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
4 オッフェンバック:ホフマンの舟歌
5 グノー:アヴェ・マリア
6 シューベルト:アヴェ・マリア
7 チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ
SideB
1 マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
2 マスネー:タイスの瞑想曲
3 レハール:メリー・ウィドウ・ワルツ
4 ハイドン:セレナード
5 ヴィラ=ロボス:「ブラジル風バッハ」第5番
6 ファリャ:火祭りの踊り
7 カタロニア民謡(カザルス編曲):鳥の歌
アンドレ・コステラネッツ指揮/管弦楽団

ジャケット レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」

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