MINA Se Telefonando

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世界でいちばん好きな唄。

唄は世につれ世は唄につれと言いますが、特別ランクの域に存在する唄とはこれ如何に?
歌い手では、一も二もなくミーナがフェイバリットなラブとしやですが、以前ある人に言われた、『ロックでも何でもそうですけど、60年代後半から70年代前半がいちばん面白いでしょ?イタリアンポップスも同様ニョ。』
圧倒的な歌唱力とそれを支える下っ腹の健𠀋さで他の追随を許さない正に女王のミーナも、'60年代末に自己のレーベルPDUを立ち上げて、アウグストマルテッリのアレンジのもとに更なる黄金期を築くことととなる訳ですが、その直前、'67年にリリースしたこの曲は、かのエンニオモリコーネのペンによる、心をとらえて放さない名フレーズがスパイラルに盛り上がる正にモリコーネマジックの真骨頂。ラストでこの大名曲を讃える様にファンファーレのごとく鳴り響くコーラスは、モリコーネ御用達のイカントーリモデルーニでしょうか。
ちなみにモリコーネはガス料金を払うべく列に並んでいた時にこのメロディをオツムの中で完成させたそうです。
以前、来日したイタリアンヤングシンガー嬢とちぺっとお話しした際に、『おいらはミーナがいちばん好きだ。中でも"Se Telefonando"が... 』と言いかけたら、『あら、モリコーネね』とキラキラした瞳で言われて、我が人生に微笑みを返された様で思わず泣きそうになった思い出もありんす。

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