マツダキャロル360デラックス

初版 2023/08/25 00:44

改訂 2023/09/08 00:23

大きな成功を収めた「R360クーペ」に続き、1962年2月23日、マツダは「歓びの歌」という名を持つ全く新しい軽乗用車を世に送り出した。「キャロル360」である。このクルマは、1961年の東京モーターショーで脚光を浴びたプロトタイプモデル「マツダ700」と並行して開発が進められていたもので、大人4人が乗れる余裕の室内空間をはじめ、さまざまな点で従来の軽乗用車を超える内容を備えていた。特に人々の注目を集めたのは、ルーフ後方を大胆に切り落としたクリフカットと呼ばれるスタイルだった。全長3mという当時の軽自動車の規格内で4人乗りの室内空間を確保するためのデザインが、同時に、ユニークで格調高い「キャロル360」ならではの個性を生み出すことになったのである。

上質さと多彩さで圧倒的なシェアを確保
 メカニズムにおいても「キャロル360」は当時の軽乗用車の水準を上回っていた。新開発の358ccエンジンは総アルミ合金製の水冷直列4気筒4サイクルで、乗用車にふさわしい静粛性が確保されていた。また、サスペンションには前後トレーリングアームの4輪独立懸架が採用されるなど、まさに小型車並みのメカニズムを備えた本格的な乗用車として好評を博したのである。1962年5月にはデラックス仕様が追加され、翌1963年9月のマイナーチェンジでエンジン出力を18馬力から20馬力へアップ。さらに軽自動車ではキャロルが初となる4ドアモデルもラインアップされた。そしてマツダは軽乗用車において、1962年67%、1963年62%、1964年56%と圧倒的なシェアを確保することになった。

旧い車のカタログやミニカーやレコードなどをコレクションしてきました。たくさんの方々に見てもらえたらいいなと思っています。
少しづつ展示して参りますので宜しくお願いします。 

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    vinyl

    2023/09/06 - 編集済み

    可愛いですよね〜。
    1995年くらいに後期型の4ドアに乗ってました。

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      kyusha_fan

      2023/09/06

      コメントありがとうございます。
      1995年でも街中に初代キャロルは走ってなかったと思いますが、とても目立ったでしょう?

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      vinyl

      2023/09/06

      遅すぎて目立ってました!

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      kyusha_fan

      2023/09/06

      遅すぎというのは面白いですね。
      でもとても可愛らしい車でしたね。

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    Nobuaki Sugiura

    2023/09/06 - 編集済み

    1964年頃、友人のお父さん運転で乗せてもらったことがあります。名前もおしゃれで可愛い車でした。

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      kyusha_fan

      2023/09/06

      Nobuaki Sugiuraさん、コメントありがとうございます。最初の東京オリンピックの頃ですね。1960年代はよく走ってましたね。私も小学生の低学年までよく見てました。スバル360も人気が有りましたが、このマツダキャロルも負けないくらい人気が有りました。

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      Nobuaki Sugiura

      2023/09/08

      キャロルと言えばニール・セダカの「オー・キャロル」。1961年のヒット曲で、ニール・セダカがキャロル・キングに贈った曲ですね。このキャロルからとった名前かも?と勝手に考えてしまいました。そう言えばこの頃軽商用車で「コニー」がありました。この「コニー」はコニー・フランシスからとったネーミングかな?と思っちゃいました。1961年頃から「渚のデート」「ヴァケーション」等の大ヒットがありましたね。

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