トヨタセリカ(3代目)

初版 2023/08/23 12:27

改訂 2023/08/23 12:27

石油危機と排ガス規制という、1970年代の日本のクルマ社会を覆った二つの暗雲からようやく脱却し、高性能車の復活に光明が差し始めた1981年、セリカは3代目に進化した。よく言えば落ち着いた、悪く言えば地味な印象だった先代に対して、シャープなウェッジシェイプのボディーをまとった新型は、スポーティーなムードを前面に押し出していた。

これは数カ月前に誕生した高級グランツーリズモであるソアラに大人のマーケットは任せ、セリカは先代の途中から加わった直6エンジン搭載のXX(ダブルエックス)シリーズを含め、ターゲットを以前より若年層にシフトしたからである。

直4エンジン搭載のセリカは、初代以来のノッチバッククーペとリフトバック(LB)の二本立て。エンジンも当初は初代からのDOHC1.6/2リッターが中心だったが、82年には後者に代えて日本初となるツインカムターボの1.8リッター(3T-GTEU)搭載の1800GT-Tをラインナップ。グループB規定のラリー用ホモロゲーションモデルであるクーペ1800GT-TSも200台限定生産された。

それを高度にスープアップしたワークスマシンは、オベ・アンダーソン率いるTTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)からWRC(世界ラリー選手権)に参戦。84年から86年までサファリを3連覇している。


旧い車のカタログやミニカーやレコードなどをコレクションしてきました。たくさんの方々に見てもらえたらいいなと思っています。
少しづつ展示して参りますので宜しくお願いします。 

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