砂時計

初版 2024/06/16 13:12

改訂 2024/06/16 19:59

砂時計は人生における時間の縮図のようなものだと思っています。
半分までは嫌になるほど遅い。
ところが半分をすぎると、今度は加速度的に早くなる。
全体としては均一のはずなのに、前半と後半でこうも違いが出てくるのが砂時計の妙味であります。

実用の面からみると、これもやっぱり廃れてしまった器具の部類に属するでしょう。
唯一の使い道といえば料理ですが、砂時計はアラームがついていないので、よく注意していないと、いつ砂が落ち切ったか、見逃してしまいます。
何度か失敗して使い慣れる必要がありましょう。

ふつうの時計が、アナログにしろデジタルにしろ、時間の進行を数値化して示してくれるのに対し、砂時計はいっさい数値を示さないので、時間を可視化するというよりむしろ不可視化するものといえそうです。
また、ふつうの時計が円環的なのに対し、砂時計は直線的です。
この、直線的に進む時間を不可視的に示しているという点で、砂時計はまさしく人生の時間のメタファーなのであります。

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ktr

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    trilobite.person (orm)

    2024/06/16 - 編集済み

    どこかの歌詞にもある通り、円環状の時計は、終わりなどないかの如くまわってごまかすものですよね。色々な考えがありますが、人生の前半の進みが遅く後半を早く感じるのは、後半となって、新しい事柄を避け習慣的で反復的な生活を送る人が多いからかもしれません。前半のように、定期的に新しい刺激に触れていれば、砂時計のような人生にならずに済むのかもしれませんね。それが良い事か否かは人それぞれでしょうが。

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      ktr

      2024/06/16

      習慣的で反復的な生活というのは、いまの私がまさにそうで、一年どころか一週間がまたたくまに過ぎていきます。
      子供のころの時間感覚はもう取り戻せないですね。
      本文ではごちゃごちゃ書いていますが、けっきょくのところ、私は時計というものが好きなんだと思います。
      砂時計は沙漏、水時計は漏刻、日時計は晷針、それに月時計(?)と、名前だけでも魅了されます。

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