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フランス 1/4ユーロ銅貨 パリ・ロサンゼルス五輪開催引継ぎ
2024年パリオリンピック閉幕後、ロサンゼルスへのオリンピック開催引継ぎを記念して発行されました。 2021年に発行された東京・パリのオリンピック引継ぎ記念貨幣と同様、関係する都市を象徴する風景を通じて、開催都市の移り変わりを表現しています。片面はパリをトリコロールのネイルアートが入った女性の手(左)、ロサンゼルスを男性の手(右)に見立て、バトンリレーで大会の引継ぎを表現しています。背景にはエッフェル塔、ロサンゼルスの街中にあるヤシの木とビル群が図案化されています。反対側はフランス国旗のトリコロールとアメリカの星条旗を図案化されています。 オリンピックメダルの色にちなみ、同デザインの10ユーロ銀貨、50ユーロ金貨、200ユーロ金貨も発行されました。
銅 フランス 1,000,000枚Hokutosei
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寛永通宝 踏潰 広永狭王寳
寛永通宝のうち、幕府の許可を得て設置された銭座ではない所で鋳造された、いわゆる密鋳銭にあたります。東北地方でまとまった数の踏潰銭が報告されていますが、鋳地は未だ判明していません。古くは秋田踏潰銭と呼ばれていました。 何と言ってもその外観が特徴で、鋳縮みを防ぐため、通用銭を叩いて延展法のごとく仕上げています。そのため、銭径が極めて大きく、銭文も潰されたような外観を呈しています。そのような踏潰の中でも広永は、永字のフ画、く画がともに幅広く輪に接しているのが特徴です。さらに、広永には寳字王画の幅が狭く、輪から離れる手変わりがあり、写真の銭はその狭王寳にあたります。
銅 不明 不明Hokutosei
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文久永宝 真文 細字垂足寳
文久3(1863)年より鋳造された、江戸時代末の銭貨です。寛永通宝の当四銭と同様の背11波があります。不評を買った寛永通宝鉄四文銭の後継とされましたが、銅不足により量目を削減して鋳造されました。明治期に廃止された天保銭や寛永通宝鉄銭と異なり、文久永宝は昭和28(1953)年に廃止されるまで法的に有効でした。 書手が3種類に大別されます。銀座監督のもと江戸深川千田新田で鋳造され、若年寄・小笠原長行の書手による真文、金座監督のもと浅草橋場(小菅)で鋳造され、老中・板倉勝静の書手による草文、同じく草書体で「寳」の字が「宝」となっているものが政事総裁職・松平慶永(松平春嶽)の書手によるもので玉宝(略宝)です。 写真は真文にあたります。
銅 江戸深川千田新田 文久3(1863)年以降Hokutosei
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文久永宝 玉宝 細郭背高波
文久3(1863)年より鋳造された、江戸時代末の銭貨です。寛永通宝の当四銭と同様の背11波があります。不評を買った寛永通宝鉄四文銭の後継とされましたが、銅不足により量目を削減して鋳造されました。明治期に廃止された天保銭や寛永通宝鉄銭と異なり、文久永宝は昭和28(1953)年に廃止されるまで法的に有効でした。 書手が3種類に大別されます。銀座監督のもと江戸深川千田新田で鋳造され、若年寄・小笠原長行の書手による真文、金座監督のもと浅草橋場(小菅)で鋳造され、老中・板倉勝静の書手による草文、同じく草書体で「寳」の字が「宝」となっているものが政事総裁職・松平慶永(松平春嶽)の書手によるもので玉宝(略宝)です。 写真は玉宝にあたります。
銅 浅草橋場 文久3(1863)年以降Hokutosei
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天保通宝 本座広郭 母銭
天保6(1835)年より鋳造が始まった、江戸時代末の銭貨です。四文銭を鋳造した銀座に対して、天保通宝は主に金座で鋳造され、小判を意識した楕円形で金貨後藤家の家押が鋳込まれています。当百=百文通用とされていましたが、銭貨としては一文銭4〜5枚分の重さしかありません。公鋳のほか相次ぐ民鋳・盗鋳により価値が下落していきましたが、明治中後まで通用していました。 本座広郭は公鋳の後期にあたる銭貨で、郭幅が広く、本座で最も多く発行されました。 母銭とは、通用銭(子銭)を造るための原型になる銭で、母銭を型材に当てがって写しとることにより子銭の鋳型になります。鋳造の性格上、原型となる母銭は子銭より彫りが明瞭で大径に造られ、当然ながら製造数も少ないです。本座広郭の母銭は、郭仕上げの方法により、郭の内側に角度がつく仕上がりとなっています。
銅 金座番場仮吹所 弘化期(1845年以降)Hokutosei
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慶長通宝 小字
皇朝十二銭以来途絶えていた国産の鋳造貨幣として、慶長11(1606)年に発行されたとされています(発行主体、発行年については諸説あり)。当時の文献に乏しく詳しいことは今なお不明ですが、それまで庶民の銭貨として親しまれていた明銭・永楽通宝に代わる(あるいは流通量を補完する)貨幣と考えられています。しかし、いずれにせよ慶長通宝及び元和3(1617)年発行の元和通宝は全国的に幅広く通用するほどの流通量を確保することができず、本格的に統一貨幣が成立するのは、徳川家康没後の寛永3(1626)年より発行された寛永通宝の登場を待つことになります。 慶長通宝は、鋳型を製作して整った銭文にて鋳造された大字と、永楽通宝の銭文から永楽を削除し慶長を嵌め込んだ鐚銭様の小字とに大別されます。写真は小字です。 寛永通宝のような鋳造貨幣の全国統一を果たせなかったことからも分かるように、発行枚数が比較的少なく、後の銭貨より希少です。
銅 不明 慶長期Hokutosei
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オーストリア 10ユーロ「花言葉シリーズ」マリーゴールド
オーストリアが2021年より発行する、身近な花の花言葉を題材とした10ユーロ貨幣シリーズの1つです。2022年のタンポポに続き同年に発行された第三貨の題材には、マリーゴールドが選ばれました。同じテーマでカラー銀貨(プルーフ)、銀貨、銅貨の3種が発行されましたが、こちらは銅貨です。 片面はマリーゴールドの花そのもので、その姿が余すことなく刻み込まれています。シリーズ初貨「バラ」に引き続き、本物の花を育てて特殊技術により転写したもので、花弁の先から茎に至るまで生花の姿をそのまま刻んでいます。 一方の額面は、聖母マリアの黄金の花ともいわれるマリーゴールドの香りを楽しむ女性の姿がモチーフとなっています。マリーゴールドには困難を乗り越えるというイメージがあります。その花弁に抗炎症、抗ウイルス、抗菌作用、防腐性があることは、花のもつイメージを後押しします。また、マリーゴールドは癒しの花ともいわれ、先のイメージとも相まって、香りを楽しむ女性の姿に花言葉が集約されました。
銅 オーストリア 130,000枚Hokutosei
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寛永通宝 不旧手 伏見銭 陰目寛背大濶縁
寛文8(1668)年以降に鋳造された いわゆる「新寛永」のうち、元文期(1736年以降、詳細な年代は不明)に鋳造されたと考えられている銭です。長崎屋不旧が筆者と考えられる銭文の特徴、すなわちマ頭通、俯永が見られる書手で、いわゆる不旧手と呼ばれる一派に分類されています。また、山城国横大路銭の一部に見られる、寛字見画の二引が陰起して拓本に現れないところ(これを陰目寛という)を引き継いでいます。 伏見銭には、通字用画の左肩に切れ目がみられるという特徴があります。この特徴が必ずみられるため、偶発的な鋳切れではなく、現代でいうところのミントマークと考えられています。 最大の特徴は何といってもその背で、縁がきわめて太くなっています(大濶縁)。不旧手伏見銭でこのように背大濶縁となっているものは、ほぼ同時期に流行した蛇ノ目傘の開いた柄に似ていることから、蛇ノ目とも呼ばれて人気を集めています。
銅 京都伏見 元文期(1736年以降)Hokutosei
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オーストリア 10ユーロ「花言葉シリーズ」タンポポ
オーストリアが2021年より発行する、身近な花の花言葉を題材とした10ユーロ貨幣シリーズの1つです。2022年に発行された第二貨の題材には、タンポポが選ばれました。同じテーマでカラー銀貨(プルーフ)、銀貨、銅貨の3種が発行されましたが、こちらは銅貨です。 片面はタンポポの花そのもので、その姿が余すことなく刻み込まれています。シリーズ初貨の「バラ」に引き続き、本物の花を育てて特殊技術により転写したもので、花弁の先から茎に至るまで生花の姿をそのまま刻んでいます。 一方の額面は、花の冠をつけてタンポポの綿毛を吹く女性の姿がモチーフとなっています。タンポポの花言葉の1つには愛の信託がありますが、これは、昔のヨーロッパでタンポポの綿毛を吹いて恋占いをしていたことによるものです。そこから、タンポポの綿毛を吹くと願いが叶うといわれるようになりました。コインの図柄も、想い人の方に向かって綿毛を飛ばす女性の姿を表現しています。
銅 オーストリア 130,000枚Hokutosei
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フランス 1/4ユーロ パリ2024 大会引継ぎ
2024年のオリンピック・パラリンピック記念貨幣として、2021年に #フランス で発行されました。 こちらは大会が東京からパリへの引き継がれたことを記念するもので、両面ともそれを表現したデザインです。メダルの色にちなみ、同デザインの10ユーロ銀貨、50ユーロ金貨、200ユーロ金貨も発行されました。 片面は東京を男性の手(左)、パリを女性の手(右)に見立て、バトンリレーで大会の引継ぎを表現しています。もう片面は日の丸が移動しながら5つの輪(オリンピックのシンボル)を描く様を表現し、その完成形としてPARIS2024ロゴを配置しています。
銅 フランス 1,000,000枚Hokutosei
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フランス 1/4ユーロ スポーツシリーズ第一弾「柔道」
2024年の パリオリンピック・パラリンピック記念貨幣として、大会引き継ぎが行われた2021年に #フランス で発行されました。スポーツ(オリンピック・パラリンピック競技)シリーズの1つで、競技ごとにメダルの色にちなんだ50ユーロ金貨・10ユーロ銀貨・1/4ユーロ銅貨が発行されました。パリ造幣局では、2021年から2024年にわたってオリンピック・パラリンピック競技のコインをカウントダウン形式で発行するコインプログラムを組んでいます。この柔道は、水泳や車椅子テニスとともに記念すべき第一弾に選ばれました。 スポーツシリーズは、その競技で活躍するアスリートの」瞬間」を表現するようなデザインとなっています。この「柔道」では、投げ技の動きを残像で表現しています。もう片面はスポーツシリーズ・遺産シリーズ共通で、セーヌ川をマラソントラックに見立てたパリの街並みを採用しています。PARIS2024エンブレムがエッフェル塔に照らされる様を含むデザインとなりました。
銅 フランス 1,000,000枚Hokutosei
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オーストリア 10ユーロ「花言葉シリーズ」バラ
オーストリアが2021年より発行する、身近な花の花言葉を題材とした10ユーロ貨幣シリーズの1つです。記念すべき第一弾の題材には、バラが選ばれました。 片面はバラの花のデザインです。バラの図柄はイラストや図形をもとに再現するのではなく、本物のバラを育てて特殊な方法でプレスして作り上げられています。これにより、花弁から葉脈に至るまで、複雑な花の姿を自然に近い形で表現しています。もう片面は、バラの花言葉「愛」を表現するべく、花の冠をつけて見つめ合うカップルの図柄となっています。 カラー銀貨(プルーフ)、銀貨、銅貨の3種が発行されましたが、こちらは銅貨です。
銅 オーストリア 130,000枚Hokutosei
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宝永通宝(深冠)
江戸時代の銭貨で、当時 銅の産出が盛んであったことから、大型銅貨の発行による市中の銅地金不足解消や幕府財政の立て直し、銭相場の抑制などを狙って鋳造されました。しかし、幕府の思惑とは裏腹に市場での評判はすこぶる悪く、通用開始から1年も経たないうちに通用停止となってしまいました。十文通用とされた一方で量目は寛永通宝2.5〜3枚程度しかなかったこと、金銀との両替に不便を極めたことなどが背景とされています。 皮肉にも背輪に永久世用と鋳込まれている宝永通宝ですが、その分現存数は多くなく、江戸時代の銅貨にしてはやや高い部類にあたります。また、短期間のうちに書体変化や手変わりなどがみられ、収集家の関心の的となっています。写真の深冠は最も存在が多いタイプです。
銅 京都・七條 宝永5(1708)年Hokutosei
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寛永通宝 虎ノ尾寛小字
寛文8(1668)年以降に鋳造された いわゆる「新寛永」のうち、江戸の深川・十万坪で鋳造されたとされる銭です。寛の字の跳部が尾を引くように湾曲しており、字体が非常に特徴的です。 同時期の十万坪銭とは、永字の点や十字鋳込の有無で区別できます。
銅 十万坪(江戸・深川) 元文元(1736)年Hokutosei
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寛永通宝 虎ノ尾寛小字(母銭)
寛文8(1668)年以降に鋳造された いわゆる「新寛永」のうち、江戸の深川・十万坪で鋳造されたとされる銭です。寛の字の跳部が尾を引くように湾曲しており、字体が非常に特徴的です。 母銭とは、通用銭(子銭)を造るための原型になる銭で、母銭を型材に当てがって写しとることにより子銭の鋳型になります。鋳造の性格上、原型となる母銭は子銭より彫りが明瞭で大径に造られ、当然ながら製造数も少ないです。
銅 十万坪(江戸・深川) 元文元(1736)年Hokutosei