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Conrad Schnitzler “Concert”
もう何度も紹介しているConrad Schnitzlerです❗️今回は”Concert”と題されたアルバムを紹介します。もう既に何度もConrad Schnitzlerのことは紹介していますので、今回はバイオグラフィーは省略させて頂きます。”Concert”と名が打たれていますが、特にライブ録音ではないです。と言うか、彼はソロになってからコンサートとかをやっていたのでしようか(やっていないのでは?と思わせるような活動をしていますね。)? ひょっとすると、一発録りでの録音なのでしょうか?謎ですねぇ。クラウトロックに詳しい某小柳カヲル氏が言うには、Conrad Schnitzlerはライブ自体を通常の概念で考えておらず、特にアーティスト本人がライブ会場へ出向いていく必要はなく、代理人による演奏で充分であるとのこと。なので、凡人の考えとは違って、これも、この作品を耳にした瞬間から既に「彼のコンサート」は始まっていると考えた方が良いでしょう。実は、1970年代初頭には彼は複数のカセット・テープを使ったコンサートも行っており、本作品はその延長線上にある作品かもしれません。そんなこともあって、本作品には一切の曲名もありません。それで、1980年以降は彼はライブでの公演はやっていないのです。そんな摩訶不思議で粋な電子音楽をConradの得意とするところで、その抽象性こそが彼の音楽の真骨頂だと思います。また、電子音だけではなく、今回はヴァイオリンも使われていますが、他の電子音とは違和感なく馴染んでいます。これも才能ですね。皆さんも彼の「コンサート」を体験しますか?きっと何かを感じることができますよ。是非是非❗️ https://youtu.be/bDQKES7hsUs #ConradSchnitzler #Concert #Idiosyncratics #ElectronicMusic #Synthesizer #AbstractSound
Experimental, Electronic Idiosyncratics 不明Dr K2
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Tim Goss “Afterfly”
これも、視聴して,気に入ったので、購入した作品。1993年に英国Cheritonで,Graham Lambkin (G)とDarren Harris (Perc)で結成されたThe Shadow Ringに、1996年から加入したTim Goss (Electronics)の本名名義によるファースト・ソロ・アルバムです。上記のバンドは様々な実験的電子音楽を出していましたが、2003年に解散。その後、electronics担当のTim GossがChloe Mutterと共に作ったのがCall Back The Giantsです。そして今回はTim Gossの本人名義の作品 ”Afterfly”です。因みにThe Shadow Ringはもかなりマニアックな実験音楽トリオとのこと。私は未聴なので,それ以上は分かりません(すまん!) それで,本作の内容ですが、全編これ、ミニマルな電子音の洪水です。曲によってはTimのヴォーカルも入りますが、大部分は、リズムマシンと言うよりもシーケンス(勿論、リズムマシンも使っている)でリズムを作り上げ、そこに簡素ながらもマニアックなメロディが絡んでいく構造になっています。個人的には、初期タンジェリン・ドリームのようなジャーマン・ロックの影響があるのかな?と思わせる点もいい感じです。タイトルは”Fly”で統一され、最後の曲だけ ”Afterfly”になっています。エレクトロニクスの技が光る一品ですね。Conrad Schnitzler世代がGerman New WaveのPyloratorなんかと交配したかのようです。皆さんも聴いてみて下さいね、新しい電子音楽です。 [full Album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_nzcDlZBAcw0m797LHr9k1UI68bcBrmfuU #TimGoss #Afterfly #PenultimatePress #Electronics #ExperimentalMusic #TheShadowRing
Experimental, Electronic Penultimate Press 3238円Dr K2
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Elektriktus “Electronic Mind Waves”
これは渋い選択となりました。既にジャズドラマーとして確固たる立場を得ているAndreas CentazzoのソロプロジェクトElektriktusの唯一のアルバム”Electronic Mind Waves”の紹介です。Andreas自身はバリバリのジャズミュージシャンで、1974年からminimal music, free jazz, avant-garde jazzの世界ではパーカッショニストとして精力的に活躍しており、毎年のように参加アルバムをリリースしています。そんなAndreasが、1976年にこつそりとリリースした「電子音楽」の作品が本作になります。このElektriktusの作品はこれしかない唯一のアルバムで、1973-1976年にかけて、偶々手に入れた4トラックMTRを用いて自宅の個人スタジオで録音されています。メンバーはAndeasがKbdとPercで,一曲だけFranco Feruglioがダブルベースで参加していますが、ほぼほぼ彼のソロアルバムです。どうも彼は、シンセが世界に普及していく状況の中で、独逸のクラウトロックや英国の電子音楽の勃興,特にConrad SchnitzlerやHeldon, Spacecraftなどの作品と活動に刺激を受けて録音を始めたらしいです。指向性としてはコズミックな作品が好みのようでした。それで、本作品は当初、イタリアのレーベルPDUから1976年にリリースされますが、私の持っているのはスペインのレーベルWah Wah Recirdsからのリイシュー盤で、2011年にリリースされたものです。因みにこのユニット名は、彼の最初のアルバム”Ictus”と電気を意味する”Electricの合成から成ります。それで,内容ですが、全体的にシンセの電子音から成る曲なんですが、4トラックMTRでの録音のせいか、音が篭り気味で、貧乏臭い感じが否めませんね。それでも自分の本来の担当楽器ではないシンセを駆使して、何とかコズミックを狙って演奏している態度にグッときますね。何かに似てるなぁト考えていたら、The Future〜初期Human League辺りのインディー・レーベルから出ていた音源に近い肌触りなんですよ。やっぱり、シンセで曲を作るなら、良い機材と良い録音機材が必要ですね。でもA-3ではダブル・ベースと絡みもあり、興味深いです。そんなローテク・シンセ・ミュージックですが、元がジャズドラマーなので、一度聴いてみて下さい。 https://youtu.be/Tl2nlQg4OvM #Elektriktus #AndreasCentazzo #ElectronicSound #Synthesizer #JazzMusician #PDU #WahWahRecords #Percussionist #Cosmische
Experimental, Electronic Wah Wah Records (PDU) 不明Dr K2