フィルムの解像力ーー驚きの結果

初版 2018/02/26 22:32

改訂 2018/03/02 07:42

現在でも時折フィルム カメラを引っ張り出して使う理由の一つに、ネガフィルムの画質が結構奥が深いので、スキャナーで取り込んでフォトショプでポジ化する作業が面白い点があるが、ところで実際はどの程度の解像力が有るのだろうか。ちょっと実験してみた。


千円札を撮影。フィルムはKodak Potra 160 レンズはコシナのZEISS Planar 50mm. ネガスキャンにキヤノンの9000F Mark2

 

 フィルム用のスキャナーはフラットヘッドなのでこのようなものです。フィルムホルダーの下にテープを張ったのは、ネガ面読み取り時のピント調整です。9600dpiの解像度を謳っていますが実際は4800dpi程度です。そこでネガの千円札をデジタルカメラで拡大撮影してみました。


これでだいたい縦横5分の⒈ さらに


   

これで更に3分の⒈で元の15分の⒈です。これがだいたい50万画素相当ですから、カラーネガフィルムの解像力は2千万画素相当以上あることに成ります。しかもベイヤー配列の画素では無いので実質的な解像力は通常のデジタルカメラをかなり上回っている事に成ります。当初言われていた、フィルム500万画素相当というのは明らかに間違いで、スキャナーの精度次第ということが分かる結果ですね。


※追記 この画像の線一本相当のピクセル数(左下の縦の線)をパソコンで拡大して確認したところ、だいたい2から3ピクセルぐらい。計算すると全体で10万画素前後 ネガひとコマは10万×15×15でおおよそ2200から2300万画素程度ということが確認できる。ベイヤー換算だとカラーの場合3倍程度になるので、デジカメ6千万画素相当に。


#フィルムスキャナー

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    realminiature

    2018/02/26

    興味深いですね!ありがとうございます。

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    who-me-A

    2018/03/02

    すごい!、今さらながらフィルムの偉大さを確認できました。詳しい解説、ありがとうございます。日記を楽しみにしています。

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