Rachmaninoff ピアノ協奏曲第3番 / アルゲリッチ

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ラフマニノフとチャイコフスキーのピアノ協奏曲のカップリング。どちらもライブ録音です。フィリップスの録音エンジニアが良い仕事をしています。

ところで、曲はクラシック、ピアノ協奏曲ですが、これはまごう事なきシンフォニックロック、しかもとんでもないエネルギーを持った傑作です。

アルゲリッチが嫌いな人には全く響きませんが、この超絶難曲を剛腕で弾きこなすアルゲリッチがもの凄くカッコ良いです。ミスタッチとかどうでも良く、最早ピアノは打楽器と化し、いやそもそも弦をハンマーで打っているのでピアノは打楽器とも言えますが、この楽器が出せるMAXの音が叩き出されています。最終楽章の始まった時のドキドキ感、終わった瞬間の聴衆の爆発、このライブを観た人は一生の宝物を得たでしょうね。

元々この曲を知ったのは映画「SHINE」の中で演奏されていたからなのですが、最初に聴いたのがアルゲリッチのものだったので、後から何を聴いても物足りない、というアルゲリッチ燃え尽き症候群(笑)になってしまいました。

ところでカップリングのチャイコフスキーの1番も熱い演奏です。超有名曲なので親しみがありますが、そこは情熱系ピアニストNo.1アルゲリッチ様、冒頭で感情入り過ぎて走りすぎるどころか、1小節早く入ってしまってます😅んなアホな!と指揮者もオーケストラも思ったでしょうが即座に対応する様も見事です、最早笑うしかないですが。
しかしチャイコフスキーも、このスケール感をここまで出してもらうと気持ちが良いでしょうね。名演だ!

昔からずっと聴いてきたのでオーディオ買う時のテストディスクにもしていますが、何度聴いても新鮮な傑作です。

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