続・失われた伝説をもとめて
初版 2024/08/19 18:27
改訂 2024/10/13 09:12
⚠︎︎本内容は「続き」ですので
前記事から読んでください。
あとモスピーダとは無関係です♨︎
ところで
そもそもRevell側は
なぜメジャーな市販車ではなく
Ed Rothらが手がけた
カスタムカーやモンスターなどの
異色系で攻めたのかと言いますと、
1950年代後期から60年代にかけて
アメリカンカープラモ市場を
AMTが席巻していた影響が
かなり大きいと言われています。
黄金期のAMTはライセンスに加え、
新型車の設計図まで持っていたため
新型モデルの開発スピードや
メーカーお墨付きの信頼性も
他社の比ではなかったのです。
(AMTがインチ表記の設計図を元に
単位をミリメートルに読みかえて
プラモデルが作られたため
アメリカのカーモデルは
1/25スケール、厳密には
インチを換算した1/25.4スケール
が主流となっている。)
とにかくこの時代においてAMTは
絶対的な力があったのです。
(逆に1970年頃のAMTは暗黒期で
思うようなライセンス取得ができず
私好みの謎車を連発します♨︎
…このへんの事情について
さらに詳しく知りたいという方は
私が私淑しているバントウさんの
アメリカンカープラモクロニクル
を是非読んで頂きたい。)
こんな具合に
純正市販車のキット化は
AMTらによる大きな壁があったため
古い金型のRevell製カーモデルは
権利的に緩いレーシングマシンや
ショーカー、カスタムカーが
多くなっているという訳です。
さて、Ed RothとRevellの
話に戻りますが
私の持っているEd Rothキットは
その多くが1990年代から
2000年代初期頃の復刻版です。
1960年代の後半に
一度途切れてしまった
Ed RothとRevellの縁は
実は1980年頃に蘇り、
このタイミングで
最も輝くことになるのですが、
私が思うに
この復縁が決定的となったのが
こちらのプラモデル
バンディットⅡではないかと。
こちら初代バンディットに
スタイルこそ似ているものの、
Ⅱのパーツは完全新規造形で、
Revellの本気度を伺い知れます。
それにつけても
Ed Rothが亡くなったのは
2001年なので、
このキットが出た1996年は
Ed Roth氏にとっては活動の晩年。
もしこのタイミングで
復縁が果たせなければ
今復刻されるEd Rothキットは
もしかしたらずっと
出自不明の謎プラモデル、
おとぼけモンスター的なものとして
何人も語ることなく
忘れ去られていくところ
だったのかもしれません。
して、現在。
2018年にUS Revellは
倒産してしましたが
現在Ed Roth系を含む
旧キットの金型は少しずつ
ATLANTIS MODELに渡り、
Ed Roth伝説の語り部のように
絶版となったモンスターキットを
続々復刻しているわけです。
不真面目な見た目のプラモデルと
それらが生まれた
大真面目なバックグラウンド。
アメリカンプラモの不思議な世界を
一度体験してみては
いかがでしょう…?
⚠︎︎前回でも言いましたが
この記事は根拠らしい根拠もなく
妄想で補完してる部分も多いので
学術的価値はありません。
kerberos-MG34
2024/08/19 - 編集済み1970年代の暗黒期が無かったらkaikaiさん
好みのマシンが存在していなかった可能性が
有ったと考えると、自身では不幸と思ってる事も、
誰かにとっては逆に幸せな事もあるのかな等と、
取り留めもなく考えました。
我々が好き勝手にミュージアムを開いて
思うがままに掲載している品々も、
自身は何とも思ってなくとも、見た誰かにとっては
何かしら感動を与えていられたら幸いですね。
4人がいいね!と言っています。
kaikai
2024/08/19感動と言うのは大袈裟かもですが、
プラモデルに限らず
全く知らない・興味もない方々に
ちょっとでも面白いと思って貰えたら
書いた甲斐あるなぁって感じです♨︎
暗黒期のAMTキットにも
一定数の愛好家がついたように
何がいつウケるかってわからないから
面白いところでもありますし…!
5人がいいね!と言っています。
kerberos-MG34
2024/08/19思う様にはいかない所がまた、
人生の面白い所とでも言いましょうか…
ミューゼオと自身のコレクションがなければ
出会わなかったかもしれない、各館長様方
との出会いに乾杯🍻
4人がいいね!と言っています。