Miyoshi Umeki:"Sings American Songs In Japanease"

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進駐軍のクラブ歌手として活動を始めたナンシー梅木は、50年代における日本のジャズ歌手の草分けとして複数のジャズバンドで人気を博し、ミュージカル映画にも出演。1955年、音楽の勉強のため渡米し活動の舞台をアメリカに移した彼女は、翌年にCBSテレビの『アーサー・ゴドフリー・ショウ』に着物姿で出演し話題となりました。それが縁となりマーキュリーからリリースとなったのがこちらのアルバム。ヒューゴ&ルイージでおなじみのヒューゴ・ペレッティによる魅惑のサウンドに溶けあう英語と日本語が入り乱れたヴォーカル。「支那の夜」「スワンダフル」「虹の彼方へ」などのスタンダード曲から細野晴臣が名盤「泰安洋行」でも取り上げた「SAYONARA」などまさにオリエンタルエキゾチカの極地と言える名盤。彼女はその後、マーロン・ブランド主演の映画「SAYONARA」に出演し東洋人として初のアカデミー助演女優賞を獲得し、アメリカでの地位を獲得することになります。

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