トヨタ ヤリスWRC

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2020年シーズン7戦で4勝を獲得したワールドラリーカー
ワールドラリーカーは、ラリー競技を戦うために開発されたWRCのトップカテゴリーマシンである。ラリーで最大の性能を発揮するために大幅な改造が施されてはいるが、ボディのベースは市販車に準拠している。あくまでも市販車の延長線上にあるマシンであり、ナンバープレートが装着されているため公道を走行することも可能だ。
ワールドラリーカー(WRカー)規定は1997年に初めてWRCに導入され、幾度かのレギュレーション変更を経て現在に至っている。エンジンは排気量1.6リットルの直噴ターボで、ヤリスWRCを含む全WRカーが直列4気筒エンジンを横置きで搭載。出力を制限するために36mm径の吸気リストリクター装着が義務づけられているが、最高出力は380馬力以上、最大トルクは425Nm以上に達する。そのビッグパワーと大トルクは、前進6速のセミオートマチック・ギアボックスと、アクティブ・センターデファレンシャルを備えたフルタイム4WDシステムによって、効率的に4輪に伝えられる。また、ボディに関してはオーバーフェンダー化による車幅の拡大や、大型リヤウイングなど専用エアロパーツが装着されており、高い走行安定性を実現している。

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