東京ディズニーランドのチケットデザイン
この文章は現在形で書かれていますが1983年から10年間についてのものです。 今は1993年だと思って読んで下さい。 東京ディズニーランドのチケットのデザインは次のように分けられます。 ①1983~1987年度 ②1988年度(5周年) ③1989~1992年度 ④1993年度(10周年) ⑤1993年度~ アニバーサリーイヤーに記念デザインにするので、それを機に変更しているといっても良いでしょう。 東京ディズニーランドの個人向けのチケットは入園券、入園+アトラクション券、パスポートで各々に大人用、中人用、小人用という年齢区分があります。 パスポートは通常のパスポートとスターライトパスポート、シニアパスポート等があります。スターライトパスポートは当初スターライトという入園+アトラクション券のブック型のチケット(チケットブック)でした。 アトラクションにはAからEの5種類があり、アトラクション券にはAチケットからEチケットまでの5種類とAからEの何れにも使える券(後にAthruEと記されるので「スルー券」とここでは呼ぶことにします。)がありました。園内数ヶ所のチケットブースで購入が出来ました。またスルー券が5枚のチケットブックの5アトラクション券も造られました。 入園+アトラクション券は、ビッグ10と名付けられ入園券とAチケットからEチケットが10枚綴られたチケットブックになっていました。 企業の福利厚生を目的につくられたマジックキングダムクラブのメンバー用はマジックキーと名付けられ、入園券とスルー券が8枚綴られたチケットブックでした。 優待用はアトラクション券(スルー券)のみの4枚セットのチケットブックでした。 その他パスポートとして閑散期の企画券、参加企業用、スポンサー用、団体券など、たくさんのチケットが発行されています。 チケットの向きは入園券と入園+アトラクション券は横型でパスポート類は縦型です。 パスポート(1987年)中人 https://muuseo.com/TSTK/items/108 BLAST to the PAST ①期が初代版となります。 デザインはモノクロでシンデレラ城等のイラストが描いてあります。チケットのベースとなる紙には、Dの中にミッキーマークのロゴに続けてTokyoDisneylandという太文字がうねるように細かく印刷されています。色を薄くしてある日付けにあたる部分と他数ヶ所が丸く抜かれ中にシンデレラ城が印刷されています。 このベースの印刷の色で年齢区分(大人/中人/小人)がわかるようになっていました。青が大人で、黄色が中人、ピンクが小人となっていました。ベースのデザインが細かく写真で色が出辛いのは不正防止上からだと思われます。 ただ、この期間のシンデレラ城のイラストが描かれた入園券とビッグ10等の表紙になっていた入園券は入園する際にチケットゲートで回収されてしまうため、手元には残りませんでした。パスポートとチケットブックの挨拶部分と台紙は手元に残りました。 アトラクション券もパスポート等と同じデザインのベースでした。各券種の色は Aチケット:赤紫色 Bチケット:緑色 Cチケット:黄色 Dチケット:茶色 Eチケット:青色 パスポート(1988年/5周年)大人 https://muuseo.com/TSTK/items/106 BLAST to the PAST ②期のデザインはチケットのベースのデザインは四方にそのまま残し、カラーの5周年ロゴのアニバーサリーデザインになりました。また入園券にメインエントランス入場券という切取り部分が追加され、入園券半券が手元に残るようになりました。(ビッグ10等も同様) パスポート(1992年)大人 https://muuseo.com/TSTK/items/124 BLAST to the PAST ③期のデザインはチケットのベースもチケットの模様と一緒に印刷出来るような、赤・青・黄色と黒でデザインされていました。メインとなる模様はティンカーベルとアメリカ河からのパークイラストでした。また大人/中人/小人区分の色分けも①期と同様に行われました。マジックキングダムクラブチケットのデザインはティンカーベルが気球に乗ったミッキーに変更されました。 このデザインがメインですが、スターライトパスポートはシンデレラ柄、スクールスペシャルパスポートはピノキオ柄、シニアパスポートはピーターパン柄等もありました。 パスポート(1993年/10周年)大人 https://muuseo.com/TSTK/items/117 BLAST to the PAST ④期のデザインは10周年ロゴのアニバーサリーデザインになりました。チケット名、値段、大/中/小人区分、日付、コメントを購入の際に印字する仕様に変えて、チケット売場での購入では日付印を押さなくても済むようにしました。大/中/小人の色分けもなくベース模様も1種類で、デザインはほぼこれだけでした。色分けの代わりになのか日付右上の★からも大人(★★★)、中人(★★)、小人(★)がわかるようにしていました。 パスポート(1994年度~2000年)大人 https://muuseo.com/TSTK/items/155 BLAST to the PAST ⑤期のデザインはシンデレラ城前で両手を広げているミッキーです。10周年のチケットと同様にチケット名や日付け等は販売時に印字するものでした。またデザインの種類も1種類でした。