Douglas, Thomas (セルカーク伯爵トーマス・ダグラス)

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カナダ 1962年

(1771-1820)
トーマス・ダグラス、セルカーク伯爵(Thomas Douglas, 5th Earl of Selkirk)は、スコットランドの貴族であり、カナダの移民定住のパイオニアとして知られています。彼はセントメアリーズ島で生まれ、スコットランドのハイランド地方出身者を新しい土地に定住させることを目指しました​。

セルカーク伯爵は1803年にプリンスエドワード島に800人のハイランド出身者を定住させ、1804年にはアッパーカナダのバルドーンに別の定住地を設立しました。彼の最も著名なプロジェクトは、1811年にハドソン湾会社から広大な土地を譲り受けて設立したレッドリバー植民地(現在のマニトバ州)です。

しかし、彼の計画は地元の商人やメティス(先住民族とヨーロッパ人の混血)の抵抗に直面し、1815年と1816年には植民地が攻撃され、多くの犠牲者を出しました。セルカーク自身も1817年に現地に到着し、植民地の再建に尽力しましたが、その後、健康を害し、1820年にフランスのポーで亡くなりました​。

彼の功績は、カナダの地名や教育機関に名を残しており、ウィニペグのフォートダグラス公園やセルカーク通りなどがその例です。

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