「ロシア ソビエト戦艦史」(海人社/世界の艦船別冊)

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日露戦争を語る上で、ロシアの艦艇についての考察は避けることができません。

そう思って購入しましたが、この本を手にして日露よりさらに古い帆走蒸気船の時代からの珍妙な戦艦の数々を知り、ロシアの艦艇史の奥深さに感銘を受けました。

19世紀末〜20世紀初頭のロシア戦艦はフランスの設計の影響を受け、船体が水線部から水中にかけて大きく膨らみ上部が狭いタンブルホーム船型が特徴で、その前時代的なスタイルが魅力の一つです。

旅順艦隊やバルチック艦隊の戦艦で生き残った戦艦の多くは日本に分捕られ、ニコライ一世は壱岐、ペレスウェートは相模、ポペーダは周防、ポルタワは丹後など日本名に改名され、日本海軍の戦艦になります。

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