Red God of War

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『Red God of War』は1942年の冬にモスクワの西で行われたソ連軍の「マルス」攻勢に基づいたゲームです。50年に亘るソビエト政府の沈黙のおかげであまり知られていないものの、この攻勢はスターリングラードを巡る「サターン」攻勢と対をなすものとして計画されました。攻勢が重大な損失を出して撃退されたという事実が、この作戦がソビエトの大祖国戦争の記録では語られなかったという意味につながるのです。作戦がソビエト最高司令部とゲオルギー・ジューコフ将軍の望んだ目標を成し遂げられなかった一方で、ソ連軍の最も必要としていた事、すなわちサターン攻勢が南部で行われている間ドイツ中央軍集団の装甲部隊を引き留めておく役割は果たしたのでした。このゲームは師団および連隊規模でこの戦いを再現します。

内容がよくわからないパッケージで無名の作戦のためか、オークションで未開封品が投げ売りされていました。
シナリオは8ターンのショートシナリオと16ターンのフルシナリオがあります。
いわゆるチットドリブンシステムで、活性化した司令部の指揮範囲内のユニットが行動します。ルール自体は特に変わったところのない標準的なものです。ドイツ軍・ソ連軍の最高司令部の関心が次第にスターリングラード戦に移っていく(かもしれない)のが特徴的といえば特徴的か。
このゲームはまだマシな方ですが、Avalanche Press社の作戦級ゲームはマップやコマの柄が凝り過ぎで見づらいのが何とも困りものです。

ターンスケール: 1ターン=2日間
マップスケール: 1ヘクス=5マイル(8キロメートル)
ユニットスケール: 1コマ=師団・連隊規模

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