TITLE BOUT　プロボクシング

このゲームはアメリカのAvalon Hill社がTimes社の「Sports Illustrated誌」との提携で発売したプロボクシングのゲームです。本品はホビージャパンが和訳付きで輸入販売していたものです。また木屋通商も「タイトル・ボウト（ボクシング）」のタイトルで和訳付き輸入販売していました。ホビージャパンの和訳ルールは後半に歴代ボクサーの経歴（ボクサーのデータカード裏面）が25ページに亘って訳出されています。

これはスポーツゲームの中でも、プレイの駆け引きを楽しむタイプのゲームではなく、実在の選手のデータを詳細に再現するタイプのゲームです。収録されているボクサーは400名を超えます。初版は1979年で、その後少なくとも83年までは毎年ボクサーカードが更新されていました。本品は81年版です。確か再輸入はしていないので、81年以外の別年度版は日本国内ではレアでしょう。
プレイはアクションカードを引いて、その数値をボクサーのデータと比較して結果を（パンチ1発単位で）出すだけです。手札制ではなく、プレイヤーの駆け引きはありません。一応、選択ルールの作戦カードを使えば二人のプレイヤーの駆け引き要素も加わりますが、基本的に一人用で、有名ボクサーの夢の対決にワクワク・ニヤニヤするためのゲームです。
アクションカードは80枚。40枚ずつの2山に分けて、1山40枚で1ラウンドです。アクションカードには多くの数値が書かれていて、何のために引いたかで使う数値が変わります。
ボクサーはインファイトのスラッガーかアウトサイドのボクサーかに始まり、積極性や耐久力、パンチの威力や防御のうまさなど20種類以上のレーティングがなされています。レーティングは絶対値ではなく階級毎の相対評価なので、別の階級のボクサーとの評価はできませんが、一応別階級で戦う際のルールもあります。
具志堅用高が（当時の）現役最強フライ級ボクサーとして登場します。積極性が高くパンチの威力もあり、現役中では（当然ですが）無敵です。歴代フライ級でも五指に入る強さでした（残念ながら上には上がいるものです）。

入手価格に5800円としていますが、これは当時の定価です。これも大幅値引きで買ったと思うのですが値段ははっきり覚えていません。

#具志堅用高　#プロボクシング