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フローライトの母岩付き標本(ヤオガンシャン産)
鉱物収集家に人気のフローライト(蛍石)。ヤオガンシャンは有名な産地のひとつ。 フローライトは雑貨屋さんで数百円で手に入るものから、レア産地のものは数十万円の価格がつくものも。沼にはまると怖いが、鉱物を楽しむ入り口として良い石のひとつかと思う。 カットしなくても結晶の形が整っていていること、産地によって色や形に個性があり、ゾーニングと呼ばれる色が帯状にうつり変わる部分がさまざまでわびさびを感じる美しさが魅力の理由だろうか。 ずっぷりハマるのは怖いけど、手に入れやすい価格でバランスの良い標本がひとつ欲しいと思っていたところ、目にとまって入手。 結晶にカケはちょっとあるけど、青緑〜紫のゾーニングがきれいに出てるし(2枚目)、ぽこんと母岩にひとつのってる様子はなかなか良い。 また、パイライトと共生していて、ひっくり返すとキラキラ光る部分(3枚目)が好み。フローライトがきれいな面と同じ場所にあったらベターではあった。 でも、このクオリティで3000円くらいなので、コスパ良い印象。 #鉱物標本 #鉱物 #フローライト #蛍石 #博物
鉱物 ヤフオク 2022ofugutan
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辰砂(北海道産)
辰砂(シナバー)は『賢者の石』とも言われる赤い石。中2心をそそるので、ひとつ欲しいと思っていたもの。 写真の標本は光沢を感じる粒があったので購入。白い部分は、多分ドロマイトと共生。 辰砂というと、漫画「宝石の国」のキャラクターで知った人は多いかもしれない。 なぜ『賢者の石』なのかというと、その背景や特徴が『賢者の石』らしいからのようだ。 この石は高温で熱すると水銀が得られる。そのために日本でも発掘されていたし、赤い鮮やかな色なので、弥生時代から顔料や絵の具として使われていたとのこと。 錬金術においては、賢者の石を作るためのプロセスに水銀が必要となる。水銀自体が、不思議な性質から、不老不死の薬としてもいたが……。 過程は「ニグレド」「アルベド」そして最終の「ルベド」と段階で色を変えていく。今は黒、白、赤。だから賢者の石は赤い色で、まさしく辰砂の色も赤である。 また、辰砂は中国においても、漢方薬や霊薬に使われていた。実際は体に悪影響をおよぼすのは皮肉なことだ。 水銀ということで取り扱いの危険性を心配する人がいるが、高温で加熱するわけではないので、普通に標本として飾るぶんには問題ないのではと思う。 ただ、触ったあとに手は洗ったほうが安心では。 #鉱物 #鉱物標本 #博物趣味
鉱物 2〜2.5 ヤフオクofugutan
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アンモナイトの化石
昨日10月14日は『化石の日』だそうで、アンモナイトの化石。前の投稿のアンモライト同様、カナダへオーロラを見に行ったときに購入。 https://muuseo.com/Mayu_I_ofugutan/items/125?theme_id=33597 移動中に立ち寄った化石がたくさん売られている場所で無造作に箱に複数アンモナイトの化石が入っていた。1つのアンモナイトを切断してできた2つがワンセットに。 断面図が磨かれており、裏には真珠層が虹色を出している。 この真珠層をはぐと独特の模様が出て美しいし、種の判別もしやすい。 アンモナイトの化石のコレクターは真珠層を剥いだものを磨いたものを好む人もいるのでは。 #化石 #博物蒐集
化石 カナダの化石ショップ 2014ofugutan
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英国JOHN HADDON社の古いプリンタートレイ
アンティークアイテムの定番、イギリスの古いプリンタートレイ。1920年代頃のもの。 活版印刷が盛んだった時代に、印刷所で活字を収納する引き出しとして使われていた。 なお、活字そのものも蒐集済み。 https://muuseo.com/Mayu_I_ofugutan/items/110?theme_id=36293 アンティークのプリンタートレイは、現在では立て掛けて小物をディスプレイするアイテムとして人気。 ポピュラーなのはアメリカのハミルトン製だが、私はちょっと渋いこちらイギリスのJOHN HADDON & Co製のが欲しかった。なんとなくル・クルーゼ派とストウブ派みたいな感じ? ディスプレイアイテムとして需要が高いため、小さいサイズに加工された可能性もあるが、これは接続部が組み木なのでオリジナルだろうか(そう思いたい)? なお、枠はもっとランダムなものが欲しかったが、2種類枠なので良しとする。 小さい方には、宝石のルースケースの定番ミニサイズがジャストフィットした。 とりあえず、ぎゅうぎゅうになっているキャビネット内のものや、その辺に転がしている鉱物をセット。 そのほか、海福雑貨で買った真空管や銅箔が入った小瓶とか、理科系のクラフトイベントで買ったビスマスやキューブプリズムなどを収めてみた。 #antique #博物蒐集 #english
ディスプレイ JOHN HADDON ヤフオクofugutan
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アイオライト・キューブ
アイオライトは多色性がある鉱物で、光の当たり具合で青〜紫〜黄色がかった透明に見え方が変わる。 これも普通に見ると黒に近いダークな青なのだが、角度によって透けて指が見える(4枚目)。 国立科学博物館の『宝石展』で、このようなキューブカットのアイオライトが回転する台にのせられていて、色の変化がリアルタイムにわかる展示をされていた。 それが面白かったので、同様にキューブカットのこの標本を入手。 なお、アイオライトは流通名で、「ion(スミレ色)」と「lithos(石)」という2つの単語の合体と言われる。よって 菫青石(きんせいせき)の和名を持つ。鉱物としての名前はユーディエライト。 近年、9月の誕生石になったため、アクセサリーへの加工なども増えて認知度も高まるのではないだろうか。 #鉱物 #誕生石
鉱物 7.0〜7.5 ヤフオクofugutan
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フランスビンテージのソーイングボックス
1960年代頃の仏製ソーイングボックス。ビーチ材。開けると中身全体が見わたせる。メイクボックスとして使用。 ソーイングボックス自体は、英国製をはじめ、アンティークアイテムとしては珍しくない。もちろん、裁縫箱として使用できる。 ただ、現代だと取手つきで細かいものを収納でき、見やすい構造的にメイクボックスや工具箱として使うのに便利。 この製品は、脚などがアーコールの家具に似ているデザイン製の高さと、仕切りが多いのが気に入った。 惜しむらくは、購入したあとに二段だと気づいた。このデザインで三段構造だったらベストだった。 とはいえ、深めの箱形のメイクボックスに手当たり次第にアイテムを入れていたときより、すっきりものが片付いてよかった。 上が平らなのでベッドの横に置くと、スマホなどをちょい置きするにもちょうどいい。
ソーイングボックス ヤフオク 2022ofugutan
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ヌーマイト
ヌーマイトは漆黒に流星のような青や緑のフラッシュが入り、神秘的な美しさがある石。 1982年にグリーンランドのヌーク地方で発見された。和名は角閃石片麻岩(かくせんせきへんまがん)。 近年まで見つからなかったのは、地球温暖化のために溶け出した氷河の下から発見されたからとか。 そのいっぽう、約25億年前から存在していたと言われ、地球で見つかった石のなかで最も古い部類になる。 グリーンランドで近年発見されたパワーストーンというと、ほかには赤くて紫外線で色味が強くなるタグチュパイト(ツグツパイト)がある。ものすごく価格があがっているので、15年前ebayで見たとき、買っておけばよかった……。 今は安価で気軽に手に入るヌーマイトも産出量が少なく、すでに枯渇傾向とも。今後手に入れにくくなる可能性はあるので、蒐集品として入手しておいた。 #鉱物
鉱物 5.5〜6.5 ヤフオクofugutan
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スワロフスキーのフグのフィギュリン
スワロフスキーのガラスのフグの置物。 リアルとデフォルメのバランスが秀逸。242面のカットの繊細さに、鼻の穴までちゃんと作られているこだわりが良すぎる。 ペットとしてフグを飼っている者の目から見て、プクッとした体や上から見るとツンと突き出た口、尻尾がちょっと曲がってるところとか(フグは尻尾を舵取りに使うので、くいっと曲げる動作をよくする)、製作者はよくわかってると感じる。 目はブラッククリスタルで、ボディはクリアクリスタル。直径は親指くらい。 スワロフスキー、フグで検索するともう一種類出てくるけど、そっちは金魚っぽくて自分は惹かれず。 フグ好きとしては、丸っこければフグってわけじゃないのだ。 公式の定価は1万円くらいだったのに、現在廃盤のため、今見たら2.5万〜5万以上で売っててびっくり。高級魚! ちなみに、私はヤフオクのBOOKOFF出品で3000円台で入手。いい買い物をした。 #フグ #スワロフスキー #フィギュリン
ガラス細工 スワロフスキー ヤフオク(BOOKOFF)ofugutan
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Fin du Monde(世界の終わり)ポストカード :ハレー彗星の接近の風刺画
1910年にハレー彗星が地球に接近したときの「ハレー彗星パニック」を表した風刺画。フランス製のポストカードです。 当時、彗星の接近のせいで地球上の空気が5分ほどなくなるという噂がながれ、欧米で大騒ぎに。日本でもこれもとに、自転車のチューブを酸素ボンベにするなんて物語も。なお、ドラえもんでもネタとして採用あり。 Fin du Mondeのポストカードは数種類あって、これはその中の1つ。いずれもハレー彗星パニックの風刺画だけど、絵が異なります。 これは、彗星から逃れるため、月に行くために風船屋さんからこぞって風船を買って、地球から脱出しようとしています。 ユーモラスで、可愛らしさもある絵ですね。 #天文 #アンティーク #フランス #ポストカード
ポストカード ヤフオク 2022ofugutan
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19世紀のレッドトパーズの指輪(人工石?)
このように爪の高い指輪のデザインは、1890年頃のビクトリアンジュエリーによく見られる。 また、この指輪は幅広いがとても薄く、ひだにしてそのまま爪にすることで、ボリュームをもたせている。 1ドル80円台の円高のとき、今の時代では手に入りにくい宝石が、アンティークの指輪だと入手できる目的で購入。レッドトパーズは現代だと基本的に着色加工されているからだ。 しかし、手元に届いたこちら、石の質感に硬さや冷たさを感じず、軽いキラキラさから人工石ではないかと推察。ペーストガラスかとも考えたが、まったく触ってひやっと感がないのだ。 また、10kで金以外の成分が多く、銅の含有率が高いのか、赤みがかったゴールド。 ヒダの部分にも変色があるが、特に指輪のサイズを直した部分に強い変色も見られる。 そんな特徴を見ていると、最初のオーナーはあまり裕福ではなく、予算の中やっと作った指輪で、何度もサイズ直しをしながら受け継がれてきたのかなあと思う。 なお、イギリスは9Kが多いので、10Kだからイギリスのデザイン影響を受けているアメリカ製の可能性もあり。 #アンティーク #ビクトリアン #18世紀
アンティークジュエリー ebay 2011ofugutan
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アールデコの幾何学ダイヤリング
イギリスのアールデコ時代(1915〜30)の指輪。この時代の指輪に見られる、ポピュラーな典型的デザイン。 アールデコ時代の指輪はトップが平べったく、ミルグレインを細かく入れて左右対照な幾何学デザインが多く見られる。 指があたる下部は丸く穴があいてるのもあるが、これは金貼りのため、とてもつけ心地がいい。 輪っかの部分は9Kゴールドで、トップの青みがかったダイヤが設置された部分はプラチナ。プラチナが使われるようになったのはエドワーディアン時代(1900s)から。 プラチナは柔らかいので繊細な細工が可能になり、ヴィクトリアン時代の重厚なものから、このような繊細なデザインの指輪が作られるようになった。 なお、イギリスのアンティークジュエリーは9Kのものが多く、18Kはハイジュエリーで高級品。また、一時期のみに15Kがある。 #イギリス #アンティーク #指輪 #アールデコ
アンティークジュエリー ヤフオク 2021ofugutan
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デモルチェライト・イン・クォーツ
近年、とても人気のあるデモルチェライトが内包された水晶。個人的にルースにされるより、このように原石の表面を磨き、水晶の形が生かされたものが好き。 最近は手に入りやすい価格のものも多いが、これはまだ名があまり知られてないときで、いい値段だった。 しかし水晶の形がよく、デモルチェライトもきれいに入っており、氷の中の青い樹氷や草原のような世界が広がっている。 ゲームの世界だと、冷気を発する氷属性アイテムってこんな感じなのだろうな。 #ガーデンクォーツ #水晶
鉱物 ネットショップ 2018ofugutan
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グランディディエライトの指輪
1902年に発見された当初は透明な部分の少ない鉱物品質だったが、2014年という近年、宝石質のものがとれる新たな鉱床が発見される。 2015年にフォーブスでレッドベリル、ターフェアイトに次ぐ世界で3番目に希少な宝石として評価を受けた。 高温、低圧の極めて限定的な温度と圧力の条件下でしか成長せず、非常に希少な石とされる。 とはいえ、2021年現在、市場には宝飾品に加工されたものや宝石質のルースがかなり出ているし、小粒なら少し背伸びすれば買える程度の価格。それなりに採掘されてるのでは、と思う。 むしろ、流通当初の半透明なルース標本の方が珍しくなった気がする。 角度によって濃さや色が変わる多色性と、光が複屈折するダブリング(ジルコンやスフェーンで見られる)という2つの特徴を持つのが珍しい鉱物。 1、2枚目は蛍光灯、3枚目は太陽光。 #指輪 #希少石 #レアストーン
0.11くらい 宝飾品 7.5ofugutan
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アンダリューサイトの指輪
見る角度によって色が変わる、多色性の石の1つ。 メインカラーが茶褐色の中に緑っぽい色が混ざり、落ち着いた秋色な雰囲気がする(18KPGだとなおさら)。 多色性の石は人気があるものが多いが、アンダリューサイトはちょっと地味なため、宝飾店が頑張ってPRしていても認知度はいまひとつな印象だ。 1〜3枚目は蛍光灯、4枚目は太陽光。 #指輪 #多色性 #レアストーン
宝飾品 ベーネベーネ 6.5 – 7.5ofugutan
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ブラックオパールの指輪
オーストラリア、ライトニングリッジ産のブラックオパール。最近、オパールというと手頃な値段のエチオピア産がよく売られている。 オパールは水を多く含むため乾燥に弱いとされるが、エチオピア産は水分が多く、オーストラリア産は少ない。オパールがとれる場所のオーストラリアは乾燥しており、その乾燥に耐えたものということで、オーストラリア産はひびわれにくいと言われる。 ブラックオパールは、地色と遊色に差があり、遊色に赤が出るものほど評価が高い。これは小粒で地の色はグレーで薄いが、遊色には赤が見られる。 なお、オパール、特にブラックオパールは偽物が多く注意。プラスチックの真ん中だけオパールのスライスを入れたり、片側にだけ入れたりするトリプレットやダブレットなども流通している。これはそうでないのを確認したうえ、「下に母岩が見られる」本物。 それにしても、オパールは写真に撮りにくい。1〜3枚目は蛍光灯、4枚目は太陽光。
宝飾品 6.5 ヤフオク(ストア)ofugutan