Introducing new bunch book collection for 2022 Spring/Summer. vol.17: Piacenza 3-3 Alashan Breeze
初版 2022/05/26 17:29
改訂 2022/05/26 17:29
前回から引き続いて急遽3冊の手配に成功したPiacenzaの新作バンチブックをご紹介します!
最終回となる3回目の今回は「主役」Alashan Breezeの登場です!!
前回もご紹介した通り、Piacenzaは実に1600年代まで歴史を遡ることが出来る(具体的には日本で徳川家光が江戸幕府3代将軍に就任した1623年には既に毛織物商を営んでいた記録が残っているそうです!?)「現存する世界最古のミル」、そして1913年にCashmereを最初にイタリアに伝えたといわれることを筆頭に数々の逸話を持つ超名門ミルです。
ちなみにそのCashmereとは、Mario Piacenzaが中国への登山遠征中に「発見」したAlashan Cashmere/アラシャンカシミアでした。
Alashan Cashmereとは。。。
ヒマラヤ・チベット・モンゴルに広がる中国内モンゴル自治区西部のAlashan地方は典型的な砂漠あるいは半砂漠の草原、高地の岩山からなり、気候は寒暖差が激しく、乾燥し、風が強く、植物の少ない地域です。
Alashan CashmereはそのAlashan地域に生息するCashmere山羊だけにつけられる名前です。
厳しい気候条件は良質のCashmereを生みます。
言い換えるとCashmere山羊の生息地域は「冬夏の温度差が非常に大きく乾燥した高地」です。
Alashan Cashmereが生息する中国内モンゴル自治区西部は年間降水量がわずかに100mm程で、夏季の最高気温は40~42℃に達し、冬季の最低気温はマイナス30℃にまで至ります!
この厳し過ぎる気候条件の中で真冬の寒さを凌ぐために生まれるうぶ毛こそが、Cashmereの中でも最高品質のAlashan Cashmereとして産出されます。
Alashan Cashmereはそのあまりにも素晴らしい品質からテキスタイル業界では「Cashmereの中のCashmere」との称号を得ています。
具体的には、極めて細い繊維(他のCashmereには出せない直径14-16μ未満)由来の圧倒的にきめ細やかで柔らかでふくよかな手触りと上品で優雅で繊細な光沢、そして原毛がとても白いという特徴を持っています。
そんなAlashan Cashmereとの運命的な出会いは、100年以上の歳月が経った今日でもPiacenzaのDNAに多大な影響を与え続けています。
今回ご紹介するAlashan BreezeはそのAlashan Cashmereを贅沢に使用した驚異的に美しい超絶品コレクションです。
正にPiacenzaそのものな、正に「主役」なスーパーコレクションに仕上がっておりますのでご来店の際にはぜひともじっくりとご覧になって下さいませ。
もちろん引き続きお電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも大歓迎で承っております。
例えば、「ウインドウペーンのピンクをもう少し違う角度で見たい」といったご要望等がありましたらどうぞお気軽にお申し付け下さいませ。
すぐに分かりやすい画像をお送りする等いたします!!
という訳で、早速ご紹介しましょう。
↓こちら↓ です。
前回ご紹介したSensorialと同じエンボス加工を施したレザー風の「側」ですね!
チェック26マークとプレーン24マークの合計50マークが収録されています。
前者は60% Alashan Cashmere + 32% Silk + 8% Linen(180g)で後者は49% Silk + 34% Cashmere + 17% Linen(180g)になります。
Cashmereというと秋冬シーズンをご想像になる方が多いと思いますが、このAlashan Breezeは完全なる春夏シーズン向けになります😊
ちなみに180gというウエイトはShirtingに近い軽さです。
ですので、考えられないほど軽快(にしてラグジュアリー)なジャケットが仕上がると思います!!
バンチブックの表紙裏(見開き左側)には「スーツにもいけるよ!」という記述がありますが、そして触ってみると「甘い」素材ではないのでいけるとは思うのですが、そしてそして「こんな雲上素材でスーツを作ってみたいなぁ」とも思いますが、これだけの高級品だとスーツはちょっと怖いのも事実ですね(笑)。
鼻高々で酒席に着ていたった帰りに転倒してびりっといったりしたら悲劇以外の何物でもありませんしね(笑)。
でも、現在の難局を乗り切れたら自分へのご褒美に「一生に一着だけ!」と作ってみてもいいかもしれないなぁ。。。と思ったりもしています。
まあ、そうしたらこの逸品ですからね、「もう一着だけ作りたい!」となるのでしょうけれど😎
では、具体的に見ていきましょう!
まずは冒頭に収録されているウインドウペーン13マークです。
SilkとLinenをブレンドすることによって生まれた繊細かつ洗練された「顔」が素晴らしいの一語ではないでしょうか!
もちろん美しいカラーリングも見事極まりありません!!
皆さんはどのカラーがお好きですか?
ウインドウペーンの「僕のイチオシ(というかニオシ)」は ↓こちら↓ です。
このサックスブルー(上)かワインレッド(下)で。。。
ダブルブレステッドのジャケットが作りたいです!!
サックスブルーはスポーティなデザイン/ディテイルにしても良さそうですよね!!
いずれにしても一生モノ、宝モノが仕上がりそうです😊
続いてグレンチェック13マークです。
これまた最高に美しいコレクションですよね!
ウインドウペーンもいいけれどこちらのチェックも相当シビれます!!
「一生に一着だけ!」作るとしたらどちらでしょうか。
皆さまはどちらがお好みですか?
グレンチェックの「僕のイチオシ(というかニオシ)」は ↓こちら↓ です。
シックなターコイズブルー(上)と爽やかなピンク(下)です。
こちらならシングルブレステッドのクラシカルなジャケットがいいかなぁ???
ピンクでフォレスティエールもいいかも!!!
いや、本当に、激しく作りたいです(汗)。
最後にプレーン24マークです。
最高に美しいカラーたち!素晴らしいコレクションですよね!!
もし僕がオイルマネーで潤っている富豪だったら全マーク作ってしまうかもしれませんね〜😎
宝くじ当たらないかな??まあ、まずは買わないと当たりませんよね(笑)。
プレーンの「僕のイチオシ(というかサンオシ)」は ↓こちら↓ です。
グリーン(上)とレッド(中)なら軽快なジャケットを絶妙なトーンが最高にキレイなブラウン(下)なら思い切ってスーツを作ってみたいです!!
もしそんな夢が実現したら大切に大切に着ないとですね!!
以上です。
今日もまたもう少し深い解説を加えたかったのですが、考えてみたらこのコレクションは僕の能書きより見ていただいた方がその素晴らしさは確実によく伝わると思ったのであまりつらつらと乱文を書き連ねませんでした(笑)。
そしてこのコレクション。
触っていただくと間違いなく圧倒的な「違い」がわかると思います。
ぜひともご来店の際にはじっくり触ってやって下されば幸甚です😌
◆本日の一枚◆
今回もまた学生時代の音楽アルバイト仲間I君が先日立ち寄ってプレゼントしてくれた木暮 “shake” 武彦の「サイン入りBirthday Song(2020年作品)」に身を委ねようと思います!
RED WARRIORS時代の名曲12曲をセルフカヴァーしたアルバム、レイドバックしたグルーヴとイノセントな空気感があまりに心地良い快作です。
いくらでも聴いていられます!!
#2022
#生地
#Spring
LOUD GARDEN
主宰する岡田亮二は、英国の名門ブランド/ビスポークテーラーGIEVES & HAWKES/ギーヴス&ホークスの日本展開におけるチーフデザイナー/マーチャンダイザーを10年近く務めた後、国内アパレル会社と共同で自身がディレクションを行うブランド/テーラーA WORKROOM/ア・ワークルームを立ち上げ、自身の名前を冠したコレクションをフィレンツェで年2回開催されている世界最大級のメンズウェア見本市Pitti Immagine Uomo/ピッティ・イマジネ・ウォモに4シーズン出展、イタリア最大部数を誇る日刊紙Corriere della Sera/コリエーレ・デラ・セラが「注目のデザイナー」として紙面でフューチャーするなど活躍、2012年に自身が理想とする場所を作るべく完全インディペンデントとなりLOUD GARDENをオープンさせた。
自由な発想、ロックテイスト、そして、大人の色気に彩られたエモーショナルな作品群と「エキサイティングカルチャーの交差点」とでも呼びたくなるような尖った店舗は、数多くのミュージシャンや俳優、フォトグラファー、ライター、料理人といった「表現者」たちの琴線を刺激、まるでジャムセッションのような岡田との注文のやり取りに魅了された錚々たる人物たちが顧客名簿に名前を連ねている。
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