Introducing new bunch book collection for 2022 Spring/Summer. vol.15: Piacenza 3-1 Celebration

初版 2022/05/20 19:01

今回は新作バンチブックをご紹介します!


まだまだご紹介したいバンチブックがたくさんあるのにオーダーシャツ用の新作素材をご紹介したりしていた(←これも重要です、はい!)ので少し時間が空いてしまいました(汗)。


今日ご紹介するのは「カープの赤」のようなレッドの「側」がとてもスタイリッシュなPiacenzaのCelebrationというバンチブックです。


現存する世界最古のミルといわれるPiacenzaの歴史は極めて長く、実に1600年代まで遡ることが出来ます。


具体的には1623年に毛織物商を営んでいた記録が残っているそうです。


1623年といえば、日本では徳川家光が江戸幕府3代将軍になった年。。。すごいですよね!そして、その約100年後に自分達で毛織物を織り始め今に至ります。


企業としての創業年は「その約100年後」に当たる1733年だそうです。


1733年といえば、日本では円山応挙が誕生した年。。。これまたすごいですよね!


そんな重厚な歴史を誇るPiacenzaはイタリア随一の高級毛織物産地として有名なビエラ地区で創業して以来今日まで、最上質原料の使用を徹底しハイクオリティ&ハイクリエイティヴィティな素材を生み出し続けている超名門イタリアンミルです。


数々の逸話を誇るPiacenzaですが、1913年に初めてイタリアに伝えたとされているCashmereを筆頭とした高級獣毛やSilkを使用した素材でも極めて有名です。


実は先日、Piacenzaのバンチブックを急遽3冊手配することが出来ました。


そこで、今日から3日間連続(の予定)でじっくりその内容をご紹介したいと思います。


初日にご紹介するCelebrationは文字通りにパーティウェア用素材、フォーマルウェア用素材、華やかでゴージャスなビジネスウェア/スマートカジュアルウェア用素材のバンチブックです。


Piacenzaらしいラグジュアリーかつクリエイティヴな素材が「これでもか!」とコンパイルされているエキサイティング&エモーショナルな一冊に仕上がっておりますので、ご来店の際にはぜひともじっくりと見てやって下さい。


もちろん引き続きお電話/e-mail/SNS等でのご注文/お問い合わせも大歓迎で承っております。


例えば、「100% Mohairはどれくらい光沢があるの?」といったご質問等がありましたらどうぞお気軽にお申し付け下さいませ。


すぐに詳細のご説明や分かりやすい画像をお送りする等いたします!!

という訳で、早速ご紹介しましょう。



今日ご紹介するバンチブックは ↓こちら↓ です。

美しいレッドの「側」が目印です!


ちなみにPiacenzaのロゴ上にある植物はアザミの一種だそうです。

これは昔からの手法なのですが、ミルド(起毛)加工をする時にこの植物をローラーにセットして使っているそうです。


昔、Taylor & Lodgeの工場を訪れた時にアザミを使ってミルド加工を行っている工程を見せてもらった記憶があります。


その時に「今では起毛針布を用いるのが一般的かもしれないけれど風合いが違うんだよね」と当時社長をなさっていたGordonさんが仰っていたような。。。記憶もあります。


というこだわりをPiacenzaも持っているんですね、きっと。


そして、数あるモノづくりへのこだわりの象徴としてロゴの一部に使用しているのでしょう😊


なんとも爽快な気高さを感じるのは僕だけでしょうか。


では、肝心の中身をご紹介していきますね!

極めて素晴らしいコレクションですのでもちろん「全マーク」をご紹介します!!


まずは相当にリアルな表現のパイソンジャカード4マークです!

(Celebrationというよりも)Rock & Rollな4マークがいきなり鎮座しているのはちょっとPiacenzaらしくない気がしないでもありませんが、インパクト大で冒頭からワクワク感が「ストップ高」ですよね!


今までBiellesi等でパイソン柄はありましたけれどこれが最もリアルではないでしょうか??


爬虫類嫌いの方には申し訳ないことですけれど。。。


品質は78% Wool + 22% Silk(245g)です。


上質なシルクならではの光沢も極めて美しい逸品だと思います!


素材感的にもウエイト的にもヨーロッパでならAll Season、日本でなら盛夏を除く3シーズン着用可能な素材です。


もちろん日本でもお祝いの席でしたら間違いなく冷房が効いているはずですから、「冷房」を前提としてなら盛夏もイケル素材です。


ゴージャスでロックでセクシーなスーツ/ジャケット/ボトムスをお探しの方にイチオシです😉


 

パイソンジャカードの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

どのカラーもかっこいいのですが僕はこちらのブラックをセレクトしました!


というのも。。。


このバンチブックは基本的に全マーク在庫があるのですが、このブラック(ともう2マーク)だけ在庫僅少なんですよね(汗)。


なので、「これは!?」と思った方には早めに見にいらしていただきたくセレクトしました!!


という背景もありますけれど、これでシャープなスーツを作ったら「めちゃくちゃかっこいいだろうな〜!」と思ったのも事実です😎


10周年パーティを派手にやるのであればこれでも良かったかもいしれませんね!


現在のところは「派手にやるのはちょっとどうかなぁ?」と考えています。。。


それはともかくとして、絶対にゴキゲンなスーツが仕上がると思いませんか!?


スーツでなければ、ライダースジャケットやM-65フィールドジャケットを作っても間違いなくスーパークールだと思います!!

 


続いてクラシカルな無地5マークです。

いずれもパーティウェア用/フォーマルウェア用バンチブックならではの素材です!


具体的には、上2マークが「70% Wool + 30% Silk(220g)のシルクシャンタン風の横に走るランダムな織柄が魅力的な高密度のトロピカル(平織)素材」で、下3マークが「100% Wool(330g)のタキシードクロス」です。


上2マークは素晴らしい張りに恵まれているのですごく仕立て映えがすると思います!


また、品格あふれる控えめな光沢とクリアな表面が魅力のタキシードクロスは3カラー展開というのがいいですよね!!



クラシカル無地の「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

「集合写真」下からの2番目のネイヴィブルーです!


ネイヴィブルーのタキシードクロスって珍しいのですごく魅了されました!!


ミリタリーテイストあふれるダブルブレステッドブレザーを作ってみたいです😊



次は織柄の無地8マークです。

いずれもSilk混紡の贅沢な素材です。


具体的には上4マークが「80% Super 130’s Wool + 20% Silk(250g)のシャドウストライプ」で、下4マークが「78% Wool + 22% Silk(245g)のオーナメントジャカード」です。


仲間のようで仲間でない2種ですが、いずれもとても個性的でスタイリッシュではないでしょうか?



織柄無地の「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

オーナメントジャカードのグレイです。

高貴かつ華やかなスーツやジャケットを作るには最高の素材ですよね!


僕はロックなディナージャケットかロングジャケットを作ってみたいですね😊

ヴェストにも間違いなくいいと思います!

 


ラメ入りジャカード4マークです。

ジャカード織を用いてアートのようなタッチで描かれたペイズリーとフラワーモチーフがとてもカリスマティックですよね!


これは実際に見ていただかないと分からないのですが、角度によって「表情」が変わるのも最高にナイスです!!


バンチブックの見本でもそうなのですから、服に仕上がった時にはその効果が倍増するに違いありません!!!


具体的には、動く/歩く度に角度が変わるので「ん、あの人の服って無地っぽい?」「いやいやキラってるよね?」といった反応を生む1着が仕上がると思います😎


ラメ入りなのですごく華やかではありますけれど、ギラつき過ぎていないのもすごくいいですよね〜!


品質は84% Wool + 10% Polyester + 6% Polyamide(250g)です。



ラメ入りジャカードの「僕のイチオシ」は ↓こちら↓ です。

久し振りに超ロックな1着を作りたくなりました!


具体的にはフォレスティエールか、袖だけこの素材を使用したジャケットを考えています。


現在、後者にした場合を考えて身頃に使う用の素材を捜索中です!!

 


多彩な無地シリーズです。


上7マーク:59% Silk + 29% Wool + 12% Linen(210g)のサマーフォーマルウェア素材です。この上品な「顔」と繊細で爽やかなカラーですから淑女のサマードレスにもいいかもしれませんね。紳士ならフォーマル用ではなくスマートカジュアル用のジャケットにも最高だと思います!1番上のオレンジやその下のイエローで軽快なジャケットを作ったら素晴らしく素敵だろうなぁ。Silkが59%も混紡されているので少々高額ですがその価値はある絶品だと思います!


中2マーク:久し振りに巡り会えた100% Mohair(260g)です。Piacenzaが100% Mohairをやっているとは知りませんでした、さすがですね!素晴らしい張りがある(100% Mohairですから当たり前ですね!)一方でバシバシではなくソフトなタッチを併せ持っているのも白眉です!ぱっと見は超クラシックながら「実は100% Mohair!」というスリーピーススーツ。。。粋過ぎですね〜〜〜!!!憧れます。下のブラックは在庫僅少です。


下12マーク:超絶に美しいピンヘッド組織の80% Super 130’s Wool + 20% Silk(250g)です。これもなかなか画像ではお伝えが難しいのですが光沢が優雅極まりないです!そして滑らかな肌触りも見事です。「とにかくラグジュアリーな無地スーツを作ってみたい!」という方にイチオシです。


 

最後はコールストライプ2マークです。

洗練されたストライプがとてもスタイリッシュですよね!


一般的にはモーニングコートかディレクターズスーツ用のボトムスとして使用する素材ですが、このストライプならスーツもアリですよね😉


でも、この素材のウリはストライプだけではありません!


品質が100% Super 140’s Wool(260g)なのであります。

肌触りも極上の極みです!


ご来店の際にはぜひとも触ってみて下さい。


以上です。



もう少し深い解説を加えたかったのですが「貧乏暇なし」ですのでこれくらいにとどめておきます!


でも、本当に素晴らしい、そして楽しいコレクションに仕上がっていますのでぜひともご来店の際には見てやって欲しいと存じます!!


次回は魅惑の無地が42マークも展開されているSensorialをご紹介します!!!


 



◆本日の一枚◆

今日も学生時代の音楽アルバイト仲間I君が火曜日に立ち寄ってプレゼントしてくれた木暮 “shake” 武彦の「サイン入りBirthday Song(2020年作品)」に身を委ねようと思います!


RED WARRIORS時代の名曲に新たな命を吹き込んで瑞々しくソウルフルに、よりディープに、そして楽曲よっては危険なほどグルーヴィに生まれ変わらせたセルフカヴァーアルバムです。


本作はバンドの演奏も極上なんですよね〜!


コーラスを含めて全員が極上なのですが、特にKey(三国義貴)がシビれます!!


また、shakeが一語一語を大切に噛み締めるように歌っているせいか、歌詞のかっこよさや素晴らしさがより明瞭に聴こえてくるのもいいですね。


RED WARRIORSって、グラマラスなR&Rバンドらしい「酒!女!車!」みたいな歌詞の楽曲が多い一方で、実は繊細で詩的で時にロマンティックな歌詞の楽曲もたくさんあるんですよね。


本作にはその両タイプの楽曲がバランスよく収録されているのですが、歌い方のせいか、はたまたサウンドプロダクションのせいか、その輪郭がとてもよく浮かび上がっていると思います。


いや、本当に素晴らしいセルフカヴァーアルバムです!!



#2022

#入手

#shirt

#生地

主宰する岡田亮二は、英国の名門ブランド/ビスポークテーラーGIEVES & HAWKES/ギーヴス&ホークスの日本展開におけるチーフデザイナー/マーチャンダイザーを10年近く務めた後、国内アパレル会社と共同で自身がディレクションを行うブランド/テーラーA WORKROOM/ア・ワークルームを立ち上げ、自身の名前を冠したコレクションをフィレンツェで年2回開催されている世界最大級のメンズウェア見本市Pitti Immagine Uomo/ピッティ・イマジネ・ウォモに4シーズン出展、イタリア最大部数を誇る日刊紙Corriere della Sera/コリエーレ・デラ・セラが「注目のデザイナー」として紙面でフューチャーするなど活躍、2012年に自身が理想とする場所を作るべく完全インディペンデントとなりLOUD GARDENをオープンさせた。
自由な発想、ロックテイスト、そして、大人の色気に彩られたエモーショナルな作品群と「エキサイティングカルチャーの交差点」とでも呼びたくなるような尖った店舗は、数多くのミュージシャンや俳優、フォトグラファー、ライター、料理人といった「表現者」たちの琴線を刺激、まるでジャムセッションのような岡田との注文のやり取りに魅了された錚々たる人物たちが顧客名簿に名前を連ねている。

http://loudgarden.com/

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