ゴジラ-1.0

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反戦映画と戦争娯楽(帝国海軍万歳)映画を絶妙なバランスで両立させてる稀有な作品。
「原爆の子」のイメージを薄めつつも、なお、この作品のゴジラは「太平洋からやってきて」「東京を焼け野原にし」「キノコ雲と黒い雨を連れて来る」わけで。どう見ても米軍がモチーフな訳ですよ。で、迎え撃つのが我らが帝国海軍。重巡高雄に駆逐艦雪風に戦闘機震電(!)。でも登場人物のセリフはありきたりな「戦争なんて」「政府なんて」「特攻なんて」を繰り返す。結果としてそうなったわけじゃなく、狙って「どちらの観客にも気持ちよくなってもらおう」って意図の産物だったらそらもうてぇしたもんだ。

パンフレットは製本タイプ。表紙からして押し加工の中にゴジラが見える凝った造り。真ん中見開きはゴジラの歴史。他は写真と文字情報半々くらいか。残念ながら、前半の山場、ゴジラとステゴロで殴り合う高雄の画像はちょっとしかありません。ネタバレに気を遣ったかな?
記事を読んでると「シン・ゴジラが残した宿題」なんてタイトルもあったりして。あら、やっぱり意識してたのね。(まぁその。この先日本で作られるゴジラ映画は、嫌でも「シン」を意識せざるを得ないだろうけど)

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