No.5 手吹製法と自動製瓶機製法

初版 2020/04/05 22:17

改訂 2020/04/05 22:21

またマニアックな話です(*´-`)


今回は、コカコーラボトルの二つの異なる製法の違いを比べてみたいと思います。


中世から20世紀初頭まで主流だった手吹き製法は、1907年に登場したオーエンス自動製瓶機の登場により、大きく変化していきます。


上記の通り、コカコーラSSボトルの時代である、1900-10年代はまさにガラス瓶の製法に変革が起きた時期でした。


1900-1910年初期頃までは、手吹き式(但し、この頃は中世のような完全手吹きガラスではなく、半自動製瓶とも呼ばれる方式で、ボトル胴部はモールドを使用し、口部をブローパイプで人が吹いて成形する製法です)、1910年以降、特にコンツァーボトル登場後は殆どが自動製瓶となっています。


では、この二種類のボトルの形から、違いを見てみたいと思います。


↓の画像、左が自動、右が手吹きです。


まず、口部から見てみますが、左は綺麗な円を描いていますね。右はどうでしょう?少し歪みがあるのが分かりますでしょうか?


次に首の部分、左はモールドの成形跡が首から口まで入っていますが、右は首からの線が口部にかけて1本のびており、消えています。


これは、左はボトル全体を全てモールドにはめて成形しているのに対し、右は首から上は人が吹いて成形する為、モールド跡がなく、よじれています。


わかりやすく、線を入れてみます↓

如何でしょう??

一見同じようで全然違うんです。。


以上、この違いを知ってると、コカコーラSSボトルの時代判別が更に楽になります^^


勿論、他のボトルでも言えることなので、骨董市やショップなどでアンティークボトルを見つけた時も使えるネタかなと思います☆


興味がある方(いますかね笑)は、ぜひチェックしてみてください^^


#コレクションログ

#参考

#比較

長年アメリカンヴィンテージ雑貨、特にコカコーラ関係のガラス瓶をコレクションしています。ーーーコレクションをしっかりと整理、記録できる場として、アメリカンヴィンテージの魅力を、多くの方々に伝えられる場として、博物館を作っていきたいと思います!ーーー少しずつ作っていきますので、興味お持ちいただければ幸いです^^どうぞ、よろしくお願いします☆

Default