No.20 続:1950's ”Coca-Cola dispenser”届きました
初版 2020/05/14 18:02
改訂 2020/05/15 15:57
こんにちは!
今日も天気が良いので、アイテムの撮影日和でした😊
古紙回収日が遠く、まだまだ梱包材の片付けが進みませんが、早速アイテム詳細させていただきますね^^
まずは概要から。
本品は1940年代末から1950年代にかけてシカゴのDole Valve社によって造られたコカコーラディスペンサーです。
同社は1920年代からコカコーラのソーダファウンテン向けディスペンサーを製作しておりました。
こちらのディスペンサーは3代目で、その特徴的な外観から別名"モーターボートディスペンサー"と呼ばれたりしています。
ということで、早速詳細を見てみます。
こちらがディスペンサー本体の外観です。
いかがでしょうか?モーターボートの船外機に見えますよね^^
しかもスチール製、質感が半端ないです。
この見た目の良さとインパクトから、度々コカコーラの広告などにも登場し、現在でもアメリカンダイナーやカフェで実物をオブジェとしておいているお店などもあります(使っているのはみたことありませんが)
塗装は車と同じ手法でラッカー塗装されており、色名は分かりませんが、車の塗料と同じらしいです。当時はギターなんかもキャデラックと同じ塗料が使われていたり、なんだか贅沢な時代だな〜と思ってしまいます。
では、蓋を開けて中を見てみましょう。
内部の縁取りはアルミ素材を鋲で留めてあり、職人による手作り感に似たような雰囲気と高級感があります。
内部の全景はこのような感じです。
左側の器にシロップを入れ、右側に氷とソーダ水を入れていたようです。
シロップの器を開けてみます。
内蓋は残念ながら欠損していますが、内部の回転棒などは健在です。
蓋を開けた本体の上面には、Dole Valve Coの銘板とシリアルナンバーが記載されています。
調べて見たところ、このDole Valve社は現在は存在していないようです。
同社の建物は現在もシカゴに残っており、教職員組合の事務所となっているようです。 所在:1933 W Carroll Ave, Chicago, IL 60612 アメリカ合衆国
では、外観の詳細です!
下側にバルブハンドルが付いており、このレバーを右に回すとドリンクが出る仕組みです。
大抵のディスペンサーは、このレバーがソーダファウンテンスタッフ側に設置されており、お客さんの注文でグラスに注ぐように設置されていたと思われますが、こちらは珍しくセルフサービス向けのようで、お客さん側にレバーが来るようになっています。(もし、日本のファミレスにこれがあったら通うのに・・・)
写真のようなシールも珍しいですね!
反対側には印象的なコカコーラのプレートがあります。
プラスチックの部材と樹脂で造られており、とても見ごたえがあります。
ドリンクの注ぎ口はこんな感じです。
本来、注ぎ口の上にカバーと部品があったはずですが、こちらは欠損しています。
ゴムは流石に硬化していますね。
受け皿です。
この部分は経年劣化を感じない見事なコンディションでびっくりです!
因みに、この受け口の下にホースが繋がれており、飲み残しや溢れたコーラが排水溝に繋がるようになっていました。
反対側、台の固定部分です。
この凹凸のある部分が、個人的にはお気に入りです♪
下には、カウンターなどに固定するための金具がついております。
裏側です。
流石にサビはありますが、これでもかなりいい状態と思います。
固定金具はこのようになっており、ソーダファウンテンのカウンターの形状に合わせて何種類かあったようです。
モーターや配線などの機械部品はこの下に据え付けられていました。
以上、長丁場になりましたがこんな感じです!
実は実家にPepsiの60年代ディスペンサーもあり、こちらもコロナが明けて持ってこれたら紹介したいなーと思っています^^
最後に、在りし日のディスペンサーの姿をどうぞ!
#参考
#入手
#比較
#ロマン
#自粛
Komamehk999
長年アメリカンヴィンテージ雑貨、特にコカコーラ関係のガラス瓶をコレクションしています。ーーーコレクションをしっかりと整理、記録できる場として、アメリカンヴィンテージの魅力を、多くの方々に伝えられる場として、博物館を作っていきたいと思います!ーーー少しずつ作っていきますので、興味お持ちいただければ幸いです^^どうぞ、よろしくお願いします☆
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