No.12 化学変化によるボトルの変色

初版 2020/04/20 11:57

改訂 2020/04/20 12:02

毎回唐突ですが、本日はボトルの変色について紹介したいと思います!


さっそくですが、以下のボトルをご覧下さい。

見ての通り、クリヤーカラーとパープルカラーのボトルがあります。がしかし、、、









実はこれらはもともと全てクリヤーカラーのボトルなんです(*´-`)


クリヤーカラーのボトルにはボトルを透明にする作用がある、酸化マンガンというものを混ぜます。


しかし、この酸化マンガンは日光など紫外線を浴び続けると徐々に紫色に変化することがあり、このように変わっていきます。


しかし、日光すなわち自然に紫色へ変化するには数日というレベルではなく、何十年という時間が必要なんです(><)


その為、年代の古いアンティークボトルでないと、出会うのは難しくなってます。



では、その変化の仕方を見てみましょう^^

まず、左は全く変色のないクリヤーです。土に埋もれたボトルなどは大抵この色です。


次に真ん中、写真だとわかりにくいですが、底部が若干青紫になっております。この時点ではまだ光に透かしてようやくわかる程度です。


最後に右、底部が紫色になってきましたね。

しかしボトル全体はまだクリヤーに近いです。


このように、最初はほとんど分からない程度ですが、厚みのある底部から変化がわかるようになってきます。


次に、更に変化が進むとどうなるか見てみます。

左のボトルに比べ、真ん中のボトルはボトル全体に変色が見られますね。実はこの状態が"ライトアメジストカラー"と呼ばれる、一番いい状態です。


ここまで色味が出るには相当な年月と、偶然の条件が重なる必要があり、特にコカコーラのような著名なアンティークボトルですと、コレクションとして大変貴重なものとして扱われます。





じゃあ、一番右のボトルはもっと濃い色だから更に貴重なんじゃないか??


と考える方もいらっしゃるかもしれませんね。

(私もかつてそうでした)






しかしこの右のボトル、綺麗ですがコレクション的な価値は低めです(><)


理由は、色の変化行程にあります。

実はこのボトル、人が意図的に強い紫外線を浴びせ、人工的に作ったカラーボトルだからなんです...(´ω`)





価値があるとされるものは、どうしても模造される宿命ですね。。。





以上、いつものマニアックなネタではありますが、歴史あるアンティークボトルと自然とのコラボレーションによって生み出されるカラーボトル、唯一無二の存在感です☆


もし見つけたら、ぜひ手に取ってみてください。きっとその魅力を感じていただけるはず...


#コレクションログ

#参考

#比較

長年アメリカンヴィンテージ雑貨、特にコカコーラ関係のガラス瓶をコレクションしています。ーーーコレクションをしっかりと整理、記録できる場として、アメリカンヴィンテージの魅力を、多くの方々に伝えられる場として、博物館を作っていきたいと思います!ーーー少しずつ作っていきますので、興味お持ちいただければ幸いです^^どうぞ、よろしくお願いします☆

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