【怪奇大作戦】第25話『京都買います』に魅せられて  後編

初版 2023/02/24 06:30

改訂 2023/02/26 04:18

♪チャッチャラ~ チャチャチャチャン♪

さあ後編に入ります!

国宝仏像消失事件は解決、仏像も無事元に戻された。  SRIとしてもいつ事件の調査依頼が来るやも知れず、東京に戻った(のではないかと推察)が、牧としては美弥子の事が気にかかり、一人京都に残り(有給休暇?)、いろんな寺を巡る。 さすれば美弥子に逢えるやもしれないという想いが少なからずあった。

↓ 1、 鳩にエサやり&急な石段を登る牧。 (知恩院)

↓ 2、 一人たたずみ思案する牧。  慈照寺(いわゆる銀閣寺)。 ロケ時代と殆ど変わっていない。

↓ 3、 赤い傘のある店頭で振り向く牧。 この通りは『ねねの道』と呼ばれ、秀吉の正室ねねが、一線を退き余生の20年近くをこの地で過ごし、毎日歩いた道です。

画面左奥(牧の頭の向こう側)は『高台寺』で、新撰組を裏切ろうと画策した伊東甲子太郎らが言葉巧みに別働隊【御陵衛士】を作り高台寺を本部にしていました。

この赤い傘の店、恥ずかしながら発見に数年かかってしまいました。 観光客が絶えず歩き、僕も何度も通ったのですが、画面奥が南で手前が北。 なのに僕は勝手な思い込みで南から北上し、左手に在るであろう赤い傘の店と思い込みしていました(つまり反対側ばかりを探していた)。 馬鹿な話です(笑)←長嶋茂雄氏に似たエピソードがある。

↓ 4、 多くの小さい石仏のある寺を歩く牧。  これは嵐山の北側の化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)。 殆ど変わっていません。

↓ 5、 藁葺きの門をくぐる牧。   やはり嵐山の北側にあり常寂光寺(じょうじゃっこうじ)。 ここに限らずだが、ロケ地探し&巡りは冬が良い。 神社仏閣は民家や街並みと違って何十年経ってもそう変わらないのだが、夏とかは樹の枝葉がうっそうと茂り、同じ位置やアングルでカメラを構えても枝葉が邪魔してしまうケースがある。肉眼では見えていても、カメラで撮影した画像では見え難い事も多々ある。そうかといってチェンソーやノコギリや植木バサミで刈るのはちょっと(笑)悪質な撮り鉄じゃあるまいし。

↓ 6、 タバコの煙をくゆらせる牧&石段を登る牧の背後ショット。  嵐山の北側の【二尊院(にそんいん)】  タバコの場面のロケ地は長年の謎だったが、マニアの方が遂に見つけたそうな。在り難や~♪  でもね、二尊院の何処だかは30分以上探し回りました。 押し迫るスケジュール時間。 もう駄目だ!という時、もう1度資料と画面をにらめっこして閃き、見つけました♪

↓ 7、 コートを羽織りながらスキップする牧の背後。   ここは嵐山でなく、金閣寺の真北約2kmほどに在る光悦寺(こうえつじ)。豊川悦治ではない(笑)  

ここでスキップしている奴は(僕も当然した)、100%もれなく怪奇マニアである。 通報せず黙って見守ろう(爆) 

↓ 8、  コートを羽織りお茶を一服する牧。   ここは鮎司【平野屋】。 店内に席が多数あるのにわざわざこの席で、先客が居れば空くまで待とうホトトギスをしている奴を見かけたら、それは100%間違いなく(以下略:笑) 

ああ、そうさ! 僕もここで抹茶と団子を所望・堪能し、記念撮影したさ!(コイツ、開き直ってやがる:笑) 

ここの女将さんと話していると(僕は訊き込みが得意なのよ)、驚くべき情報を得た。 ここで当事、撮影していた牧こと岸田森さんを傍らで観たというのだ。 当時女将さんは二十歳。 「岸田森氏にどんな印象を持たれましたか?」と問うと、「見た目は繊細で神経質そうで、ちょっと近付き難い感じに見えたけど、素敵な方」との事。 おそらくその時点で”SRIの牧史郎”の役に成りきって・・・というか憑依という言葉が似つかわしい。 岸田森という稀代の怪優とはそんな人物なのだと思う。

↓ 9、 そして牧はある寺に入り、尼僧になった美弥子と再開する。 衝撃のラスト場面である。 もう鳥肌モンであります。  嵐山の北側の【祇王寺(ぎおうじ)】。 この時は関西在住の美熟女2人(どちらも正直美人です♪)とロケ地巡りし、美弥子さんと同じ位置に立っていただきました。 ♪チリ~ン♪

↓ 10、エンディングに流れる主題歌の場面に映るロケ地の数々。  先ずは【東寺】とマンション?。

 ↓ 11、 斜めの壁マンション。 実はこのマンションの場所も長年の謎で、1番詳しいサイトでも『不明』でした。  でも、僕が偶然見つけてしまったのさ♪ すげーだろ?(偶然のクセに:笑) それともう一つの京都ロケの第23話の【呪いの壺】のロケ地の長年不明の2ヶ所も見つけてしまった。 もう神ってるな俺(笑)

↓12、ロング。 ガスタンクとタワー。 

↓13、 タワー。 現在は撤去されており、ちょっとだけ離れた場所にビルが建っている。 同じ会社と思われる(京都リサーチパーク)。 すぐ傍で家の前を掃き掃除していたお婆ちゃんが居たので訊き込み調査(笑) ずっとそこへ住んでいるという事なのでタワーの映像見せたら「あら~懐かしい! 昔、家の前に建っていたのよ♪」

寺の事を詳しく書くともっと長くなるので省略させてもらいました。 各お寺を廻った時に入寺券やパンフがあるので、また個別の紹介でそれを。

御清読、おおきにどすえ♪   

追伸。 「ぶぶ漬けでもどうどす?」(笑)

随所に♪チリ~ン♪という鐘の音と、物語の後半からクラッシックが流れていますが、もう耳にこびり付いて離れません。 劇場版エヴァにも使われていましたが、【魔笛の主題による変奏曲】というらしい。 目をつぶって聴けば、一瞬で京都に飛べ、京都買いますが体験できる事でしょう♪

魔笛の主題による変奏曲(ソル) 演奏:印南俊昭 - YouTube

魔笛の主題による変奏曲(ソル) 演奏:印南俊昭 - YouTube

2013年6月7日に宇都宮市文化会館小ホールで行われた「印南俊昭と印南ギター合奏団によるクラシックギターコンサート」の動画です。プログラムの続きは下記URLで視聴頂けます。https://www.youtube.com/watch?v=59xGyTLtWiA尚、この演奏をBGMにしたスライドショーが下記URLでご...

https://www.youtube.com/watch?v=_eT4vmsS7-w

特撮やアニメのメカ・モデルガン・古銭に切手、円谷プロ、サンダーバード、推理モノ、自作品、マッチ箱、昭和レトロ品、封印された入手困難モノその他と、ミューゼオ屈指の訳の解らない【8823(ハヤブサ)博物館】へようこそ♪



≪前回までのあらすじ≫


有限会社ショッカーに改造されたハヤブサゴロー。 左腕にサイコガン、両脚はバイオニック手術で100mをわずか20秒で駆け抜け、愛車はポルシェ930ターボ(という名の軽四)!!   敢然と悪に挑み(土日祝を除く)、欲しいモノを手に入れる為には愛する女さえ犠牲にする妄想をする。 引かぬ! 媚びぬ! 省みぬ! (あらすじはどうしたーッ!?笑)

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    fanta

    2023/02/24 - 編集済み

    牧さんさまよった場所も…けっこうあるんですねぇ。
    西側エリアが中心と思いきや?
    ねねの道もあったのか~😯

    ラストが祇王寺。。。
    あの平家物語の哀しいエピソードある女性たちの寺とは…なんという意味深な凝りよう。

    エンディング、
    東寺の五重塔、変わってませんね~よく見つけましたw😁
    新幹線からは、、昔は目印みたいに見えたけれど、今は高い建物立ってしまい。なかなか見えませんですよ。

    ロケ地巡りは、刑事のような粘り強さが大事?どすな😆

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      8823hayabusa

      2023/02/24

      FANTA様

      牧がさまよった場所、監督は絵や構図で選んでいるみたいなので、もうバラバラです(笑) 嵯峨野の北辺りが大半ですが。  ねねの道、というより、あの界隈を歩くの結構好きです♪ 

      祇王寺は尼寺ってのは資料で知りましたが、平家絡みだったとは知りませんでした。  なんせ源平合戦の頃は生まれておりませんので(笑) 祇王の祇の字はやはり「祇園精舍の鐘の声・・・」からなのでしょうかね?

      東寺は日本一の高さの塔らしく、初代はもうちびっと高かったけど、バビル2世のOPみたいに落雷が落ち焼失し、今のは家光が再建させたみたいです。 明治になって避雷針が取り付けられるまでの260年余り、他の塔が落雷(高層建築の天敵ですね)で次々焼失する中、生き延びています。  それよりもなによりも、広い境内で月イチで開催される骨董市が好きで、京都へ行く際はそれになるべく合わせる様にしているほど(笑) 古い玩具もあり、店主と客の壮絶な駆け引きが好きなんです♪

      ロケ地巡り(&探し)は知的な遊びです。 

      揃えられたパーツを組み合わせるプラモデルみたいなのではなく、断片的な資料を元に撮影順序や役者の衣装、影の長さから撮影時間などを考察・推理。 そしてそこから導き出される答。  仰る通り【刑事の捜査】です。
      コロンボや結城新十郎や古畑任三郎の気分が味わえます。  そして判明したり目の当たりにした時の感動! 
      嗚呼、ここに誰それが立っていて、カメラはあそこから撮り、監督は何を言いたかったのか?

      もう病みつきです。

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      fanta

      2023/02/24 - 編集済み

      祇園精舎の祇、、、惜しいけどブーー×🤣

      平家が栄えてた頃のこと、
      平清盛に寵愛された白拍子の祇王・祇女という姉妹がおりました。
      が!仏御前という超~ヤングなライバルが現れ、清盛の関心が移ってしまう。
      世をはかなんだ祇王らは、かの寺で出家。。。
      ところが、やがてそこへ仏御前もやってくる。
      権力者に翻弄されるも彼女たちは、諸行無常の無常観を味わいながら…穏やかに暮らすのでありました。

      っていうお寺なので、
      美弥子さんの心情と…どこかかぶる気がします。

      東寺の骨董市→おぉ~そうでしたか♪
      地元に近ければ、ひんぱんに楽しめそうな。ガイドブックにあったかも…東寺と北野天満宮がそうだったかな?

      高台寺のあたりは人通り多いですよね。
      八坂神社、円山公園にもわりと近いし。
      新選組のエピソード、つい忘れちゃいますw💧

      なるほど、
      8823さん的には刑事ドラマや本の推理に同じく…
      ロケ地探しのカンも確かに、共通する匂いが妙に納得です😁

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      8823hayabusa

      2023/02/26

      fanta様

      清盛はプレイボーイの遊び人だったのですね。同じプレイボーイの僕には解ります(と、日記には書いておこう:笑)

      北野天満宮もですか? 北野天満宮のすぐ東隣の【上七軒歌舞練場】の周りは、『呪いの壺』のロケ地が沢山あります。

      ねねの道を歩いていると、舞妓さんがよく歩いてはりまして♪

      ロケ地探し…ただ古い作品だと、区画整理や再開発や護岸工事とかで消え去ったりしている事も多いです。

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