大日本帝国海軍 三菱零式艦上戦闘機 三二型「ラバウル迷彩機」 第204海軍航空隊 昭和17年 11月~昭和18年 12月 ラバウル東飛行場 柳谷謙二2飛曹

0

零式艦上戦闘機の最初の大規模改修タイプ。太平洋戦争開戦前の1941(昭和16)年初めに開発がスタートした。エンジンを離昇出力1130馬力の「栄」二一型に換装し、特に高高度性能の向上を目指したもので、主翼端を切り落とし速度とロール(横転)能力のアップを図った。また、プロペラを大型化し、カウリングも再設計して空力的洗練度を高める一方、機体構造を強化して急降下速度制限を緩和し、空戦性能の大幅な向上を狙った。

 初号機は同年7月に初飛行したが、速度は高度6000メートルで時速544キロと、二一型に比べ10キロ程度しか向上しなかった。また、換装した「栄」二一型エンジンは出力アップの反動で燃費が悪化したほか、エンジン部分が大型化した関係で胴体内燃料タンクの容量が減少、機体重量も増加したため、航続距離が二一型に比べ大幅に低下するという予想外のデメリットを生んだ。
投稿はアンテナ柱を撤去した現地迷彩の機体。

柳谷謙二2飛曹
1943年(昭和18年)の米軍による山本五十六戦死(海軍甲事件)に際して護衛をしていた6人のパイロットの1人であり、唯一存命で終戦を迎えた人物。

#三菱零式艦上戦闘機 三二型 #柳谷謙二2飛曹

Default