二式複座戦闘機 屠龍キ45改丙  飛行第45戦隊 第1中隊

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エフトイズ 1/144 ウイングキットコレクション VS14 屠龍vsブラックウィドウ
キ45改丙
従来の屠龍甲・乙型が機首に搭載する12.7mm機関砲「ホ103」2門を37mm機関砲「ホ203」に換装し、火力向上を図ったのがこの丙型。37mm砲自体は乙型から装備していたものの、これは軽戦車の主砲をそのまま屠龍の胴体下に積み込んだもの。そのため射撃の度に後部座席の同乗者による再装填が必要となり射撃速度も30秒に1発程度。
この装填作業のせいで周囲への警戒や後部機銃の操作といった、同乗者本来の務めにも支障をきたしかねないなんとも厄介な代物でした。
そこで採用されたのが新開発した同口径の機関砲「ホ203」を機首に装備、胴体下の戦車砲を甲型が搭載していた20mm機関砲「ホ3」に戻した丙型です。
ホ203もこれはこれで扱いづらい機関砲でしたが、昭和18年中期以降、各戦線に展開する複戦部隊へ配備された丙型はその火力を活かし防空戦に威力を発揮。
南方にて1度の空戦でB-24四機を撃墜したといわれ、本土防空戦でも戦果を挙げた伊藤藤太郎大尉やB-29相手に奮闘した樫出勇大尉など、陸軍における防空戦闘機隊エースの多くもこの屠龍丙型を乗機としていました。

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