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カラヤンのブルックナー交響曲第9番
1975年9月13~16日、ベルリン、フィルハーモーニーザールでのセッション録音。ブルックナー交響曲全集録音のうちの1つで、原典版を使用。隅々まで徹底的に磨き上げられた、流麗で耽美的な「ブル9」。全盛期のカラヤン&ベルリン・フィルの実力がいかんなく記録されている。ことに第3楽章アダージョの弦のレガートの美しさは驚異的とすら言える。第2楽章スケルツォのダイナミックさも見事。音質良好。
グラモフォン平碆 善幸
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アバド/マーラー交響曲第3番ニ短調
ウィーン・フィルならではの繊細な表現と絶妙な響き 鳥の羽を美しく配した一連のアバド=マーラーのジャケットは、LPの時代、あのカラヤンの「虹を配したデザイン」と共に当時のマーラー・ファンの心を強く揺さぶったものでした。 この第3番は1980年の録音。マーラーの音楽がようやく日本の聴衆の間に浸透し始めた頃に登場した驚くほど美しいこの演奏は、21世紀の現在でも全く色褪せることはありません。第4楽章のウィーン少年合唱団による合唱もまさに天使の歌声です。(ユニバーサルIMS) 【収録情報】 ● マーラー:交響曲第3番ニ短調 ジェシー・ノーマン(ソプラノ) ウィーン国立歌劇場合唱団(女声) ウィーン少年合唱団 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 クラウディオ・アバド(指揮) 録音時期:1980年9月 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
グラモフォン平碆 善幸
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カラヤン/ドヴォルザーク.スラブ舞曲
ブラームスが4手のピアノ連弾用として作曲し、ドヴォルザークや自らのオーケストラ編曲版によってより広く親しまれるようになった《ハンガリー舞曲集》。この作品に触発されてドヴォルザークがやはり連弾用として作曲し、後に自ら管弦楽用に編曲した《スラヴ舞曲集》。カラヤンがドイツ・グラモフォンにステレオ録音を開始した最初期の録音で、ベルリン・フィルハーモニーを見事にドライヴした熱気溢れる演奏を繰り広げています。
グラモフォン平碆 善幸
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ロストロポーヴィチ/ドヴォルザーク.チェロ協奏曲
1968年9月21~24日、ベルリン、イエス・キリスト教会での収録。ドヴォルザークのチェロ協奏曲とチャイコフスキーの『ロココの主題による変奏曲』を一気呵成に録音したアルバム。カラヤンとロストロポーヴィチ、当代随一の名人同士による丁々発止のやりとりが楽しめる。超絶技巧を駆使した精悍で線の太い表現で迫るロストロポーヴィチ、卓越した棒さばきでオケを自在にドライブし流麗で多彩な伴奏で存在感を発揮するカラヤン、それぞれに魅力的である。それでいて協調すべきところはしっかり協調し完成度の高い音楽を構築しているのはさすがだ。音質良好。
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カラヤン/ドヴォルザーク交響曲第9番新世界より
ドヴォルザークの作品では母国ボヘミアの牧歌的なイメージを彷彿とさせる趣を加味させる演奏が多い中、カラヤンはさすがに帝王、芸術家としてドヴォルザークの作品に対峙します。この名作の芸術的価値をさらに掘り下げ、深遠な解釈のもと、独自の世界を築きあげています。それに応えられるのは世界一のオーケストラ、ベルリン・フィルのみ! 指揮者の美学、時代の美学を反映した20世紀の遺産ともいえる演奏です。
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ミルシテイン/チャイコフスキーヴァイオリン協奏曲
ここには若き日の技巧の安定や抜群の美音はそのままに、老境に入りしみじみとした味わいの加わった、一人の偉大なアーティストの夕映えのように美しい到達点が記録されています中でもEMIに2度録音があるブラームスのヴァイオリン協奏曲での解釈の深化は素晴らしく、彼自身も以前のレコードに較べて、「よりロマンティックな解釈になっている」とし、「人はその音楽の要求する方向に進歩する」と述べています。第1楽章の自作カデンツァが終わったあと、コーダでヴァイオリンがテーマを弱音で歌う部分など、当盤は同曲CD中でも隔絶した美しさをもっています。 1972年録音のチャイコフスキー、1973年録音のメンデルスゾーンも、以前の録音に較べて肩の力が抜け、極めてしなやかで洗練された、驚くほどノーブルな演奏が展開されています。チャイコフスキーではオリジナル版ではなく、アウアー版を参考に自らの考えを加味した独自の版を演奏しています。 協奏曲は3曲ともウィーン・フィルがバックながら、弦主体の重厚で味わい深い響きを聴かせるヨッフムに対し、若いアバドが木管を重視した明るい響きと軽やかなリズムを示しており、両者の個性が際立っています。 1975年録音の「ヴァイオリン・リサイタル」は、聴いていて思わず息を飲むような名品揃いです。音色も技巧も形式も磨き抜かれ、音楽は侵し難い気品に満ち、それでいて聴き手を優しく包み込むような包容力をもっています。音質的な改善はこのアルバムが最も著しく、実在感の増したピアノとリアルなヴァイオリンの音像・音色がステージに再現される様は圧巻です
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リヒテル/チャイコフスキーピアノ協奏曲第1番
ヘルベルト・フォン・カラヤンとスヴャトスラフ・リヒテル、20世紀を代表する2大巨匠による息を呑むような競演から生まれた永遠の名盤。練り上げられた抒情性を併せ持ったリヒテルのピアノを、あぶらの乗り切ったカラヤンの指揮ががっちりとサポートした1962年録音のチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」に、リヒテルが愛奏し続けたレパートリーであるラフマニノフの前奏曲をカップリング。 (C)RS
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ムラヴィンスキー/チャイコフスキー.悲愴
これに勝る演奏は無い 正に圧巻、かつ感動的な名演。 チャイコフスキーの交響曲に時として感じられる鼻につく甘ったるさの 微塵もない緊張感溢れる演奏。 この曲を聴くのならまずはこの1枚からというよりこれだけ聞いてれば 良いとすら感じられるくらい。 音楽に対する確固たる意志のもと我々につきつける頑固一徹の正統的 な演奏。女々しさ皆無の男の音楽、厳しさもあるが優しさもたまらない。
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エッシェンバッハ/シューマン子供の情景
子供が遊ぶ姿を詩情豊かに描いた13曲からなるインティメートな『子供の情景』は、シューマン独自の世界が爽やかな詩情をもって描かれた小品集です。エッシェンバッハによる清澄でニュアンス溢れる演奏でお聴きください。
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