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【1986/04/15】切手趣味週間にちなむ郵便切手
切手趣味週間にちなみ昭和61年4月15日に60円郵便切手(2種連刷)が発行されます。 切手趣味週間は、切手収集趣味の健全な普及向上を図るため、昭和22年に設けられ、毎年、その期間内に全日本切手展(今年は、4月15日から4月20日まで)などの種々の催しが行われています。 切手の意匠となった「南波照間」の作者は、菊池契月です。 菊池契月(1879年~1955年)は、長野県下高井郡に生まれ、初め、児玉果亭について南画を学び、後に、京都に出て四条派の菊池芳文に師事しました。明治末年より26年間にわたって、京都市立絵画専門学校で教える傍わら、菊池塾を設けて後進を育てました。 彼の作風は、清澄典雅な古典的品格を示しています。代表的な作品としては、「鉄奨蜻蛉」、「立女」、「交歓」などがあり、今回採り上げた「南波照間」も、代表作の一つと言われています。
10枚(縦5枚・横2枚) 縦35.5mm・横25.0mm 「南波照間」菊池契月windsurfcafe
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【1987/04/14】切手趣味週間にちなむ郵便切手
切手趣味週間にちなみ昭和62年4月14日に60円郵便切手(2種連刷)を発行しました。 切手趣味週間は、切手収集趣味の健全な普及向上を図るため、昭和22年に設けられ、毎年、その期間内に全日本切手展(今年は、4月14日から4月19日まで開催)など種々の催しが行われています。 切手の意匠となった「髪梳ける女」及び「化粧の女」の作者は、橋口五葉です。 橋口五葉(本名は清)は、明治13年に鹿児島市に生まれ、明治32年に日本画家を志して上京し、黒田清輝の勧めで東京美術学校西洋画科本科に入学、明治38年同科を首席で卒業しました。在学中、「ホトトギス」誌に挿絵を描いた縁で、夏目漱石の「吾輩は猫である」を装丁し、以来「虞美人草」などの漱石の単行本のほか、二葉亭四迷などの装丁を手がけました。 大正3年ごろから浮世絵論考を「浮世絵」誌などに発表していましたが、版画店主渡辺庄三郎に出会い、初めて木版画「浴場の女」を制作しました。五葉版画は、浮世絵版画の伝統的な技法を用い、彫工、刷工との共同制作であったが、腕達者な職人に恵まれて「大正の歌麿」と称されました。
10枚(縦5枚・横2枚) 縦33.5mm・横25.0mm A)「髪梳ける女」 B)「化粧の女」ともに橋口五葉windsurfcafe
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【1989/10/27】第100回天皇賞競走記念郵便切手
第100回天皇賞競走を記念して、平成元年10月27日(金)に62円郵便切手が発行されます。 <天皇賞競走について> 明治38年に行われた「エンペラーズカップ」が天皇賞の前身で、このレースは、その後、「帝室御賞典競走」として、日本レースクラブ、東京競馬会、阪神競馬倶楽部など7競馬倶楽部で、それぞれ開催されるようになりました。しかし、昭和11年に各競馬倶楽部が統合されて日本競馬会が誕生したのを機に、このレースは昭和12年から、春は阪神、秋は東京と東西で年2回開催されることになりました。第1回は、昭和12年の秋に東京で行われたレースで、これが現在の「天皇賞競走」始まりです。平成元年10月29日の「天皇賞競走」は、100回目に当たります。 現在、春は京都競馬場、秋は東京競馬場において行われており、前者は、距離3,200メートルで5歳馬以上の長距離の実力日本一を決定するレース、後者は、距離2,000メートルで中距離のナンバーワンを決定するレースとなっています。 <意匠について> 意匠には、五冠制覇(皐月賞・日本ダービー・菊花賞・天皇賞・有馬記念の各レースを制すること。)を初めて成し遂げた名馬シンザン号を描きました。
20枚(縦5枚・横4枚) 縦38.5mm・横28.0mm シンザンwindsurfcafe
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【1988/04/19】切手趣味週間にちなむ郵便切手
切手趣味週間にちなみ昭和63年4月19日に60円郵便切手(2種連刷)が発行されます。 切手趣味週間は、切手を集める楽しみを一人でも多くの人に知ってもらい切手を通して文化的な意義を理解してもらおうという目的で、昭和22年に設けられました。以後、これにちなむ郵便切手の発行や、切手展などの各種行事が開催されるようになりました。昭和26年には、この週間のメイン行事として「全日本切手展」が創設され、現在まで毎年開催されています。 切手の作者鳥居言人は、浮世絵師鳥居清信を初代とする鳥居派の流れをくむ画家です。明治33年東京生れ、初め日本画家小堀鞆音に師事して大和絵等を学び、その後、日本画家鏑木清方に入門し、第8回日展に美人画を出品して入選しました。戦前戦後を通じて帝劇、前進座、明治座、演舞場、歌舞伎座の舞台美術や絵看板を手掛け、晩年は、日本大学芸術学部演劇学科の講師を勤めました。昭和16年に鳥居家八代目、その後五世清忠を襲名しましたが、美人画・版画においては「言人」の落款で通しています。
10枚(縦5枚・横2枚) 縦35.5mm・横25.0mm 「長襦袢」及び「帯」(鳥居言人作)windsurfcafe