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Pseudophillipsia artiensis
ペルム紀ロシア産の本種は、昔から知られていて、年代別にコレクションするコレクターにとって、ペルム紀を代表する三葉虫として本種の完全体を探しているコレクターも多いと思います。珍しいとはいえ遊離頬が外れている個体は、長年収集していれば入手の機会はあったと思いますが、完全体は相当の難易度である事は三葉虫コレクターなら理解する所です。この標本も国内の有力なコレクターを経由して私の所に辿り着いています。Ditomopyge artinskiensisという別名も同一種と見ています。
Lower Permian Phillipsiidae,Proetoidea,Proetina,Proetida TRI-551-2 ArtiTrilobites
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Pseudophillipsia artiensis
世界的に激減するペルム紀の三葉虫において、日本以外で最も保存が良く大型の個体が産出するのが、ロシアのウラル山脈からの種類です。Pseudophillipsia artiensisという名称以外にDitomopyge artinskiensisという名称でも見かけますが、同一種類と見ております。市場に出回る本種は、遊離頬が外れた標本が出回る大部分を占めております。この標本は、遊離頬は外れてしまっていますが、同個体のものと分かる遊離頬が両方とも近辺に残っています。ペルム紀の三葉虫としては貴重な複眼がはっきりと確認できます。
Lower Permian Phillipsiidae,Proetoidea, Proetida TRI-551 ArtiTrilobites