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Modocia sp.
Modocia sp. The Top of Wheeler Formation, Millard County, Utah, USA Middle Cambrian 全長 55.5mm Weeks FormationからのModocia comforti(当館未収蔵)に似ていますが、年代が異なります。Wheeler Formationの中では、Modocia brevispinaに似てはいますが、ちょっと異なって見えます。なにより、非常に大きい。この産地を専門とする供給元からは、新種の可能性があると聞いています。
Marjumiidae Modocia Ptychopariida カンブリア紀Sanchan
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Kochaspis
Kochaspis sp. Red Pass Limestone Paranaghat Mountains, Nevada, USA Middle Cambrian 全長 12mm 一見、地味ですが、実は非常に珍しい種類の美品です。
Ptychopariidae Kochaspis Ptychopariida カンブリア紀Sanchan
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Iranoleesia
Iranoleesia sp. Linyi Region, Shandong, China Cambrian 全長 13mm 本種はイランで産出したことから、この様な名前がつけられたものの様です。しかし今、市場でイラン産の三葉虫を見る事はありません。この個体は中国は山東省、臨沂(りんぎ)付近から産出したものです。
Proasaphiscidae Iranoleesia Ptychopariida カンブリア紀Sanchan
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Parabolina argentina
Parabolina argentina Eastern Cordillera Formation, Northwest Argentina Lower Ordovician 頭部のある個体の全長 13〜16mm マルチプレートです。体部や尾部が少し欠けていたり、頭部がなかったりで、完全な個体はありません。しかし、なかなか市場に出回らない産地なので、それなりに貴重な標本だと思います。
Olenidae Parabolina Ptychopariida オルドビス紀Sanchan
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Asteromajia
Asteromajia hsuchuangensis Mantou Formation, Drumian Stage, Miaolingian Series, near Zhangxia Village, Changqing City, Shandong, China Middle Cambrian 全長: 尾棘を除いて24mm 山東省長清区産。 頬棘、第3肋棘、尾棘の3対の長い棘が目立ちます。頭鞍部にハイポストマの痕跡が見て取れます。市場にはあまり出回らない種類です。
Crepicephalidae Asteromajia Ptychopariida カンブリア紀Sanchan
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Shumardia (=Conophrys)
Shumardia (=Conophrys) changshanensis Guotang Formation, Xiaozhang Village, Luxi County, Hunan Province, China Early Ordovician 全長 2.5mm 写真1: ポジ 写真2: ネガ 写真3: ネガ•ポジ 湖南省瀘渓県産。 うっかりすると見逃してしまう様な、非常に小さい標本です。Lukáš Laibl氏による論文Patterns in Palentology: The development of trilobitesに本種の発達段階が示されており(写真4)それによると本標本は1番右のholaspid periodに相当し、これで成体です。頭部が少しずれていますが、ディテールは良くわかります。
Shumardiidae Conophrys Shumardia PtychopariidaSanchan
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Irvingella flohri
Irvingella flohri Mckay Group Formation, Cranbrook Area, British Columbia, Canada Upper Cambrian 棘を除いた全長 17.5mm 頭部と右後方の棘にダメージがあります。しかし本種の主要な特徴はひと通り見て取れる標本です。中葉が太め。少しずんぐりした「樽状」と形容される体のライン。左右の頬棘と体節後方からの計4本の棘が特徴のIrvingellaですが、本種の場合は体節後方にさらに棘が続き、尾板のすぐ前の体節から伸びる棘はとりわけ長くなっています。棘はシャープで、比較的直線的です。Irvingellaの中でも色々なバリエーションがあるのが面白いです。
Elviniidae Irvingella Ptychopariida カンブリア紀Sanchan
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Irvingella major
Irvingella major Mckay Group Formation, Cranbrook Area, British Columbia, Canada Upper Cambrian 写真1〜3: 棘を除いた全長 9.5mm 第8体節から長い棘が伸びます。頬棘と合わせて計4本の長い棘が特徴です。小さい標本ですが、体部には欠損の無い良い品です。 写真4〜7: 全長16mm 右後方を中心としたダメージが残念ですが、希少種ですし、充分に価値がある標本かと思います。左側では棘が長く伸びている様子が良く分かります。
Elviniidae Irvingella Ptychopariida カンブリア紀Sanchan
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Irvingella lata
Irvingella lata Mckay Group Formation, Cranbrook Area, British Columbia, Canada Upper Cambrian 全長 27.5mm 鉱物ムラがあり、少し見にくいですが、よくよく見ると、左後方への棘の先端が確認できない他は、ほとんど完全な良い標本である事が分かります。体節後方の長い棘の後ろに、尾部にむけて徐々に短くなる棘が観察されます。全体的に幅広の作りですが、体節は前方では幅が狭く、後方にかけてぐっと広がり、またすぼまって、菱形になっています。Irvingellaの中でも色々なバリエーションがあるのが面白いです。
Elviniidae Irvingella Ptychopariida カンブリア紀Sanchan
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Yunnanocephalus
Yunnanocephalus Yunnan, China Cambrian 全長 11mm 雲南省産。 多産します。産地の名前を冠する、代表的な種類です。初期の三葉虫らしい、シンプルな姿。
Yunnanocephalidae Yunnanocephalus Ptychopariida カンブリア紀Sanchan
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Altiocculus harrisi
Altiocculus harrisi Wheeler Formation, House Range, Millard County, Utah, USA Middle Cambrian 全長 35mm 希少種です。体節が多いのが特徴。表面のブツブツが良く保たれた高品位の標本です。
Alokistocaridae Altiocculus Ptychopariida カンブリア紀Sanchan
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Kymataspis
Kymataspis sp. Toughact, Atlas Mountain Area, Morocco Middle Cambrian 全長 9mm 写真1〜3: ポジ 写真4: ネガ 写真5: 左がポジ、右がネガ 小型種です。「割ったまんま」の綺麗なポジネガ標本です。右の頬棘の先端が確認出来なかったり、尾部が恐らく丸まって埋まっている様だったりしますが、ディテールは良い個体です。
Ellipsocephalidae Kymataspis Ptychopariida カンブリア紀Sanchan
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Triarthrus spinosus
Triarthrus spinosus rougensis Billing Shale, Ottawa, Canada Ordovician 棘を除いた全長: 大 21.2mm、小 14.0mm 非常に長い棘を持ちます。産地はオタワの市街地になっているところで、道路工事の際に得られた標本だという事です。したがって通常は採取が出来ない状態です。棘は黄鉄鉱化しています。尾部が折れ曲がって埋もれているのか見えず、保存は完全ではありませんが、あまり市場には流通しない、珍しい種類です。背棘は3本あるのが普通ですが、重なっている様で大きい個体では1本しか確認出来ません。小さい個体では、2本が重なっているのが確認できます。2匹が寄り添って進んでいるように見える、面白い標本です。
Olenidae Triarthrus Ptychopariida オルドビス紀Sanchan
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Achlysopsis
Achlysopsis Spence Shale, Utah, USA Middle Cambrian 全長 13.5mm Amecephalus idahoenseに似ています。しかし、目が大きく、寄り目である事などで区別できます。なかなか珍しい種類です。
Ptychopariidae Achlysopsis Ptychopariida カンブリア紀Sanchan
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Bergeroniellus
Bergeroniellus gurarii Sinsk Formation, Village on the Lena River, Jacutia, Siberia, Russia Lower Cambrian 全長 23.5mm 産地は世界遺産に登録されたので、新たな標本を得るのは大変に難しくなっています。背棘はreconstructionですが、やむを得ないことでしょう。この産地の至準化石のひとつとなる種類の様です。Bathyuriscellusと共産する、貴重な標本です。
Ellipsocephalidae Bergeroniellus Ptychopariida カンブリア紀Sanchan