わらの家のコレクション

　わらの家のコレクションとタイトルを書きましたが、わらで作った家のコレクションという意味ではありませんｗ

私のコレクションが三匹の子豚の話でたとえると、わらの家のように時間もかけず、その標本の情報が正しいか確認したり、周辺の知識を調べたりせずただ集めているだけでのコレクションで、物が無くなってしまえば何も残りません。

　理想とするのは、レンガの家のように時間を掛け緻密に作り上げた、物と知識のを兼ね備えたコレクションです。時間をかけて掘り下げたコレクションを構築されている方々は、きっとコレクションを手放すことがあっても、その集めていた物の知識や造詣が消えることはないと思います。

　コレクターの方々にも色々なタイプがあると思います。凄いと思うのは、子供の頃からその分野のことがずっと好きで、年をとってもコレクションの情熱が消えずコレクターを続けている方。多趣味でありながら、それぞれを趣味を続け、それぞれの分野で名の通っている方。最近、鉱物の分野も気になっていて（集めはしませんが）、そのような分野にお邪魔すると、子供のころからずっと鉱物が好きでそのまま大人になった方、鉱物以外でも色々な趣味を同時進行で続けている方が多くおられて驚いています。

　私も釣りや熱帯魚、車やバイクなど色々な趣味に手を出しましたが、熱中している一つの趣味に手一杯になり、他の趣味を同時進行で続けたり、また休止している趣味を復活するかもしれないと、その趣味の道具の手入れをしたり整理しておくことはせず、今熱中している趣味以外は放置状態にしてしまいます。だから、一つの趣味を生涯続けたり、色々な趣味を器用に同時に続けられる人は尊敬してしまいます。

　今は、化石のコレクションに夢中になっていますが、いつまでこの情熱が続くのでしょうか？自分でも分かりません。何かのきっかけで、フッと興味がなくなることが今までの趣味でもあったので。化石蒐集の沼は沼というより海のように広く深いので、当分飽きることはないと思いますが、資金や時間の関係で蒐集を止めることはあるかも知れません。

　今は希少な化石を手放すことは考えていませんが、資金があっという間に底をついたので、多く流通している一般的な化石は一部、資金調達のために手放そうと思っています。話は変わりますが、ミューゼオでも対談されていた、何でも鑑定団でも有名な、おもちゃコレクターの北原照久さんは今までコレクションを手放したことは無いそうです。これを知ったときは驚きました。自分が手に入れたコレクションを一切手放さないというのは理想です。私は、これは安いから買っておこうとか、同じものがあるけど、今はお金があるから買っておこうと、ついつい無駄な買い物をして、本当に欲しい化石をいざ買おうと思うとお金がないという経験が多々あります。高くても、良い化石を数ヶ月にひとつづつ買うのが、買い直しをする必要もなく一番いいよと教えてもらいましたが、なかなか自分の煩悩を抑えるのは難しいです。

　結局、話が脱線してなにがいいたいか分からない話になりましたが、コレクションの数よりも、コレクションに対する知識や造詣に優れたコレクターの方々に憧れているという話でした。