とある標本
初版 2024/11/05 19:02
改訂 2024/11/09 11:10
今回の話は化石蒐集に興味のない方には、全く面白い話ではないで読むのは時間の無駄になると思います。
先日、とある標本が売りに出されていました。私もいつかは手に入れたいSブレラです。珍しい化石ですし、特に全身がある標本は希少です。
私もチャレンジはしましたが、手に入れることは出来ませんでした。Sブレラは、その大きさや可愛らしいフォルムのため、昔からイミテーションが現地のお土産屋さんでたくさん作られ販売されているようです。そのため、偽物はかなり多く出回っているようです。
この標本は偽物や補修の程度については一切情報がなかったです。しかし、おそらく本物の化石として売られていたのだと思います。また、回りの入れ物から察するに某店から購入された標本で、所有者の方が今回放出されたのかな?と思いました。
他人が所有している物に対して難癖や推論を言いたくないですし、私も同様に私の所有物に関して、あれこれ言われたくはありません。ここからは、そのためこれから話すことは、私の妄想の話になります。
Sブレラ、他の方も言及されていたことがありますが、発見されることが少ない化石であり、またその大きさからも全身標本が発見されることは稀だと思います。発見されるのは、ほとんど尾部ではないでしょうか? 仮に頭部と尾部が発見されると、胸部等があれば全身標本になるのに。と現地の方は思うと思います。それならば、無い部分は何かで補ったり、別の個体の部分を使って全身を復元しようと考える人もいるかも知れません。いわゆるコンポジットというものです。
いつか見た標本もなんだかそんな感じを受けました。私は補修やコンポジットに関して、そのことが明記されていて、適正な価格であれば問題ないと考えています。ただ、最初から補修等の情報がない、情報が所有者が変わることで失われることがあるのが、化石蒐集の難しいところだなと、浅い知識しか持っていませんが思っています。ただし、化石、特に三葉虫に関しては今の技術でプレッブされたものは芸術作品だと思っていますので、素晴らしい出来栄えなら問題ないのではないかとも思います。
Sブレラ、いつかは良質な標本を手に入れたいです。しかし、化石の世界は手に入れたい標本が次々に出てくるので楽しいですが恐ろしい世界だと思います。あまり明確なことを書けなかったのでピンボケ写真のようなピントの外れた話ですみませんでした。
トリロモト
最近化石が好きになり、集め始めました。
主に三葉虫とアンモナイトを集めていますが、気になる化石も集めています。
名称、産地等の情報は手に入れた時の情報を記載しています。
化石の知識が乏しいので、読み方や間違いを指摘して頂くことは大歓迎です。
ただし、ネットリテラシーに配慮したコメントをお願いします。
当面更新頻度が多目です。フォロー頂いている方はウザいと思われるかも知れないです。申し訳ございません。
ミューゼオの流儀に慣れていないので、無言フォローをします。すみません。逆に無言フォローして頂くのは全く問題ないです。
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xiu_trilobite
2024/11/06 - 編集済みあのSブレラのことではありませんが、偽物が高額取引されているのを見ると、せっかく高いお金を払うのだから良い標本を手にして欲しいというお節介な気持ちになって、モヤモヤしますよね。
Sブレラは、最近コンポジットではなさそうな標本を複数見かけて、完全体がまとまって採取されたのかなと思ってました。軽自動車が買えそうな値段でしたけど…
トリロモト
2024/11/06コメントありがとうございます。この話の標本とは関係ないですが、化石はあきらかに偽物と分かる標本が、とんでもない金額で売れていることがあり驚くことがありますね。偽物だと分かっていて購入されるお金持ちもいるかも知れないですが、偽物や半分以上作り物の標本が高値で流通してしまうと、化石は偽物でもいいんだと販売側が解釈してしまう可能性があります。
真偽を悩まなくて良い業界にするためには、購入側もある程度の知識が必要ではないかと思っています。ただ、美術品にあるように、悪意をもって周到に用意された物は専門家でも判別が難しい場合があると思います。精巧な偽物は作製するのに時間も手間もかかるのですから、恐竜のレプリカや精巧な復元作品が価値を認められるように、どの部分が補修かを明示した標本や、レプリカであることをオープンにしても正当な価値が認められるようになるといいのにと思います。まぁ難しいでしょうが。
Sブレラ、完全体が売りに出されていたんですか?それは国外で流通していたんでしょうか。私は海外まで検索の幅を広げると破産しかねないので、まだ海外までは検索の幅を広げないようにしています。軽自動車が買えるぐらいの価格ですか~それでも購入する方がおられるので、海外はお金持ちがたくさんいるだなと思います。買えなくても本物は一度見てみたいものです。
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xiu_trilobite
2024/11/06今は個人間取引がどんどん主流になっているので、コレクターとしては入手経路が増えて嬉しい反面、産地や修復の程度など取引を重なる中で重要な情報が失われているのは残念です。
私が見たのは完全体3体で、全て海外のオンラインショップです。3つとも刺々で尾部の棘が特に長いタイプでした。↓は売れてしまいましたが、本当にかっこいいですよね!
https://www.fossilera.com/fossils/9-8-insane-spiny-undescribed-scabrella-trilobite-morocco
トリロモト
2024/11/06紹介して頂いたサイトと標本は、たまたま見たことがありました。凄い標本です!後ろの棘だけが長くて、長さがバラバラ、全体の質感が同じというのが本物の標本って感じがします。
色々なサイトが増えて、個人間取引が可能になってきたことはありがたいことです。ただ、お言葉の通り、産地や修復など知りたい情報が失われて、本物か補修程度の判断や、産地や種名の情報を自分で判断することになり、標本の精度が落ちるのは厳しいことです。
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Trilobites
2024/11/09 - 編集済み三葉虫コレクターなら誰もが気になる種類ですが、現物を見てもコンポジットかどうかの判断が難しいので、高額標本ですから判断が出来ないもどかしさがありますね。今回の標本は、最初の出処が特徴的なフレップから特定できたので、完全な偽物の可能性は無く、お得な落札金額だったと思っています。
トリロモト
2024/11/09いつかは良質な標本を手に入れたいと思っている種類です。
プレップから出処を推測されるのですね!凄いです。コンポジットの可能性はありますが完全な偽物でもないのですね。最近出費がかさんで競り合ってまで購入することが出来なくなってきました。こういう標本は、あとで無理してでも購入しておけば良かったと思うことになりそうです。
しかし、この代理の出品者はずっと珍しい化石を出品され続けています。物凄い数で、いつ出品されなくなるかわからないぐらいです。もしかして、著名なコレクターの方だったのでしょうか。そのような方々もいつかはコレクションを手放すことになるんだなと感じております。一箇所にあったコレクションが日本中に散逸するのはもったいない気もしますが、希少な化石が破棄されるよりは余程ましだとは思っています。
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