ギャラリー湯の山みち の三葉虫

初版 2024/08/18 12:18

改訂 2024/08/19 11:24

今回の博物館シリーズのラストです。

 兵庫県三木市にある ギャラリー湯の山みち です。

某界隈では有名なMDL-STOREさんのお父さんが、古民具を展示されています。そのギャラリーでMDLさんがモロッコの化石を展示されています。急に押しかけましたが、個人のお宅をギャラリーにされている関係で、駐車スペースはあまりないので、事前に連絡してから訪問したほうがいいと思います。

 この日は、たまたまMDLさんがおられて色々なお話を聞けました。お忙しいときに時間をとらせて申し訳なかったですが。現地に買い付けはもちろん、実際に三葉虫の原石を採掘しに行っているそうです。産地等の情報にお詳しいのは納得でした。

 ギャラリーに展示してある標本は、昔に採掘されたものを主体に置いておられるそうで、今は市場で見かけない珍しい標本がガラスケースに所狭しと置いてありました。大きな三葉虫や、モロッコ産のアンモナイト(バカでかいアンキロセラスやアネトセラス)、恐竜の歯化石なども三葉虫のガラスケースと別で展示されていました。

 写真の撮影、SNSの掲載についてはOKの確認をとりました。ただ、ガラスケース越しに撮影したので、全然上手く撮影出来ていません。すみません。

 今は全く見かけることはないキンガスピス。もう枯渇したんでしょうか。

ゴンドワナスピス。昔はそれなりに流通していたのでしょうか?今はまず見かけないです。

おそらく最大級のアカンタルゲス。直線で5cmぐらいありました。

棘の上に棘があるセラタルゲス アルマータス。セラタルゲスはまだ市場で見かけますが、アルマータスは見ないですね。

Lichinae モロッコのリカス目の三葉虫でしょうか。ほとんどみかけません。

浮遊三葉虫のキクロピゲ、Binodosa binodosa. やばいデカさです。複眼までは確認していません。もうオールドコレクションしかないのではないでしょうか?

いわずと知れたアカンソピゲ。Acanthopyge haueri? 写真が不鮮明ですみません。こないだ市場に出てきた新作標本は、もう無いそうです。

スカブレラ。棘無しタイプ。写真が全部不鮮明ですみません。スカブレラ、ごく稀に市場に出てきますが、運と資金のタイミングが揃わず、所有出来ないです。このクラスの三葉虫は、市場に現れた時に手に入れられるようあらかじめ貯金をするか、潤沢な資金をお持ちのハイクラスの職業の方々しか手に入れられない種類だと思います。

 もっとたくさん希少な三葉虫が置いてあったのですが、このぐらいで。何時間でも見ていられる標本の数々でした。 

MDLさんありがとうございました。

最近化石が好きになり、集め始めました。
主に三葉虫とアンモナイトを集めていますが、気になる化石も集めています。
名称、産地等の情報は手に入れた時の情報を記載しています。
化石の知識が乏しいので、読み方や間違いを指摘して頂くことは大歓迎です。
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    Trilobites

    2024/08/18 - 編集済み

    モロッコ産だけにフォーカスしているとはいえ、一大コレクションの三葉虫を無料で見る事が出来る穴場ですね。私が以前訪問した際にはT氏の父上様に親切にご案内頂きました。話をしていくと三葉虫コレクションも凄いのですが、父上様の地域の歴史、文化などの圧倒的な知識が凄くて、予定時間を大幅にオーバーして話し込んでおりました。T氏本人がご在廊とは良いタイミングでしたね。モロッコ産の産地情報では、研究者以上の知識をお持ちかと思いますので、話もはずんだんではないでしょうか、直接話が出来るなんて何とも羨ましい限りです。

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      トリロモト

      2024/08/19

       コメントありがとうございます。確かに、現在の剖出技術のモロッコ産三葉虫を展示している場所としては、日本でトップクラスのような気がします。それが無料なので、かなりの穴場だと思います。
       今回はTさんがお見えになったので、お父上さんのお話をお聞きすることは出来なかったのですが、私がTさんと話しこんでいる時に、ずっとコレクションルームに待機して頂いていたので大変申し訳なかったです。お父上の歴史、文化をよくご存知とのことで、お話をお聞きしたかったのですが流石にこれ以上の長居は出来ませんでした。
       私の三葉虫の知識はまだまだなので、深いお話までは出来ませんでしたが、なぜ三葉虫を取り扱いされるようになった経緯や、今の化石の流通状況など、直接お話を聞かないとわからないことをお聞きできてよかったです。

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