日本の冊子鉄道時刻表は生き残れるのかな???

初版 2020/09/06 10:31

改訂 2020/09/06 10:33



少しため息まじりな日記です。


ひょんなきっかけで、JR時刻表の公称印刷部数をみかけたもので、過去にさかのぼってみました。


ここで部数を確認しています。

https://www.j-magazine.or.jp/user/printed/index/1


2008年から2020年の4月〜6月期を過年度で追跡してみたのが「緑色」の線です。

近年の時刻表はダイヤ改正時期の3月号が爆発的に売れることは経験的にわかっているのですが、あえて「売れない時期」の印刷部数推移です。


2008年 16.1万部 →  2020年 5.1万部


また、同時に同期間の定価の推移も追ってみました。「青色」の線です。


定価→ここ10年はほぼ横ばい。2014年で一度少しだけ上昇してるのは消費税5%→8%の影響で、本体価格は据え置きです。


部数→劇的に低下傾向です。毎年1割減のペースでした。


JTB時刻表の印刷部数はここでは検索できませんでしたが、価格もJR時刻表と同じですし、対象市場はかぶっていますから、同様な推移をしているのではと想像します。


この件について、JR時刻表が「売れない」ので、その影響は少なからず定価に反映されてくるはずですが、JRの協力の影響なのか、企業努力なのか、定価据え置きです。


販売減少が価格上昇として「転嫁」されていないことはファンとしてはありがたいのですが、紙の時刻表自体があと数年で「淘汰」されるのでは、というのが、鉄道ファンとしてのディストピアです。


個人ではどうしようもありません。世界各国でも紙時刻表がない国のほうが当たり前になりました。


日本の冊子鉄道時刻表の生き残りを勝手に心配している私でした。


#時刻表

#比較

国内外の鉄道時刻表を蒐集してます。

コレクションされるアイテムにおいて、
少数のもの、古いものには価値がありますが、
今当たり前にあるものも、いつの間にか見られなくなるもの。

スマホやウェブサイトで手軽に時刻を検索できる時代になり、
紙の時刻表、広く言えば紙メディアが見られなくなってきているのは事実です。

紙の時刻表には、予期せぬ情報が目に入ってきたり、限られた紙面に必要な情報が所狭しとまとまっているところが好きです。

時刻表から世相を知るのに、その月のトピック、背表紙の広告お知らせあたりに注目してます。

これから徐々にコレクションをアップロードしていこうと考えてます。試行錯誤が続くと思いますが、よろしくお願いします

★列車のスジ(時刻)関連のブログを開設しました★
ミューゼオのコレクションにある時刻表を経年で見たときに発見できたこと、気になってしまったダイヤなど、備忘を兼ねてます。ファクトについては、出典を記載して、皆さんの資料として活用いただくことも想定しています。
https://ameblo.jp/marucchi0

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