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Solenopleuropsis marginata
スペインレオン州、ロス・バリオス・デ・ルナのカンブリア紀地層から産出する三葉虫ですが、フランスでも見つかります。頭部、そして一部胸部にかけて顆粒状のつぶつぶに覆われているのが特徴です。保存状態が良いと、軸(真ん中の背骨のところ)や側葉に棘が残っている化石もあります。 また、初期の三葉虫にしては珍しく、丸まった状態で見つかる標本もあります。カンブリア紀でも既に三葉虫は捕食者から身を守らなければいけない時が多かったのではないかと想像します。
Middle Cambrian Oville Barrios de Luna, Leon, Spain Solenopleuropsis marginatatatsutoy
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Johntempleia shelvensis
標本の保存状態が良くないので、小種名の判別がはっきりせずJohntempleia with affinity to J. shelvensis との事です。イギリスシュロップシャー州シルル紀地層から見つかる、通称いちご頭の三葉虫、エンクリヌルスの仲間です。幸い、標本頭部にある小粒状の細かな突起はしっかりと保存されています。他ページの同じ産地の三葉虫同様、小ぶりで地味です。 備考:バーミンガム大学の2012年資料、LATE SILURIAN TRILOBITE PALAEOBIOLOGY AND BIODIVERSITYを見ると、この種名もオープン命名法によって記載されている可能性があります。ここではJohntempleiaは4種記載されています。
Lower Silurian Purple Hughley Shales near Much Wenlock, Shropshire, UK Johntempleia shelvensis (Whittard 1938)tatsutoy
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Alokistocare harrisi
かつてアメリカユタ州に住むネイティブアメリカンは、三葉虫化石をティンパ・カニツァ・パチャヴィーと呼び、お守りにしていたそうです。確かに現存しない生き物の形をしたものが地面から出てくるので不思議に思った事でしょう。ユタ州ミラード郡は、ネヴァダ州との境にある土地で、Drum MountainsやHouse Rangeからは様々なカンブリア紀化石が見つかります。
Cambrian Wheeler Millard County,Utah,USA Alokistocare harrisitatsutoy