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Achatella retardata
ロシアや北欧でまれに採取されるプテリゴメトプスの仲間の三葉虫です。更に近縁となると、New YorkのWalcott-Rust QuarryのAchatella achatesがいるのですが、あまり名が知られていないため、イメージしにくいかもしれません。 他のScotland Girvan産同様、見た目がボロボロなものの、運良く複眼が残っており、細部の美しさが良く見て取れます。
Upper Ordovician Starfishbeds Girvan, Ayrshire, Scotland Achatella retardatatatsutoy
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Glossopleura packi
アメリカネバダ州リンカーン郡にある、ピオッシュは1860年代銀山と共に開かれた町です。西部開拓時代最悪の犯罪多発地で、1870年代初頭は同州で起きる年間殺人件数の半数強を占めたという恐ろしい場所です。ところがシルバーブーム終焉と共に町は廃れてしまいました。Glossopleuraはアメリカ西部カンブリア紀の大型三葉虫で15㎝近く成長する種もいます。画像は恐らく幼体、2枚目の画像が部分化石の成体で、この種の特徴である横に張り出した胸部側葉が観察出来ます。
Middle Cambrian Chisholm Shale Pioche, Nevada, US Glossopleura packitatsutoy
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Cyphaspis carrolli
裏面にBlack Cat Mountain 2003年と銘入りのブランド化石になります。世界のデボン紀地層から見つかるCyphaspisの仲間です。モロッコやドイツ産に比べると小型ですが、その保存状態はプレパレーション技術と相まってとても良いです。加えて母岩と標本本体のコントラストも良好で彫刻品の様です。
Lower Devonian Haragan Coal County, Oklahoma, US Cyphaspis carrollitatsutoy
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ハイポストマ(口唇)of Hypodicranotus striatulus
三葉虫の裏側(腹側)にある唇の部分の化石です。Remopleuridesと呼ばれる遊泳性三葉虫の仲間ですが、このハイポストマの形状が特徴的でフォーク状です。この標本の見つかった場所はOgden Point Quarryと1959年開業の現役の石灰岩採掘場です。(CRH Canada社、Canada Mississauga Cement Plant、Colborne市)
Ordovician Verulam Ontario, Canada Hypodicranotus striatulustatsutoy