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Cummingella belisama
フランスに接するベルギー西部は石炭紀の地層が多く、詳細な研究が行われています。エノー州アントアン近郊の採石所Lemayも古くから石灰岩が採掘され、それに伴い三葉虫化石が見つかっています。当標本は新潟県でも見つかるカミンゲラの仲間になります。 参考:ベルギー鉱物学・古生物学センターのサイト http://www.cmpb.net/en/index.php
Lower Carboniferous ? Lemay, Antoing, Belgium Cummingella belisama (Hahn & Brauckmann 1985)tatsutoy
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Archegonus nehdenensis
私見になりますが、Archegonusの代表3種を鑑別してみました。画像2枚目と3枚目をご覧下さい。 2枚目 A.nehdenensis,長い頬棘。 3枚目左 A.laevicauda,中位頬棘,頭蓋に向かって顔線の幅広め。 3枚目右 A.aprathensis,頬棘無し,顔線と目の位置が他の2種と異なる。
Lower Carboniferous Kulm Basin, CUⅡ Aprath, Germany Archegonus nehdenensistatsutoy
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Kaskia chesterensis
北米東部アパラチア山脈は、カナダニューファンドランドからアメリカアラバマ州まで2600㎞に渡る、オルドビス紀の大陸に海洋プレートが衝突した事によって出来た古い山脈です。現在のスコットランドやモロッコにあたる場所でも同じような造山活動があったものの、これらは山が削られ平地化しているのに対し、アパラチアは現在も1000mを超える平均標高は対象的です。その山脈南端からの石炭紀三葉虫です。この種はケンタッキー、ヴァージニア、ペンシルバニア、メリーランドなど、あちこちで見つかります。褶曲による影響でしょうか。
Lower Carboniferous Bangor Limestone Russillville, Alabama, US Kaskia chesterensistatsutoy
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Archegonus (Latibole) laevicauda
ドイツ、ノルトライン=ヴェストファーレン州都デュッセルドルフ東部は石炭紀始めのトゥルネー期、ヴィゼ期の地層があります。三葉虫は過去の時代に比べ衰退しており、この地域の地層資料を見ても、示準化石として三葉虫を扱っていない文献もあるので、産出量が多くない事を想像します。三葉虫コレクターにとってこのアプラート産は悩ましく、①どれも同じに見える。➁資料が少ない、もしくは古い資料はドイツ語で書かれておりよく解らない点です。この悩みについて別ページのpublicationsにて参考資料を公開致します。
Lower Carboniferous Steinburg Aprath, Germany Archegonus (Latibole) laevicaudatatsutoy