第100回箱根駅伝 追っかけ観戦記[復路編]

初版 2024/01/10 20:46

改訂 2024/01/13 11:11

[往路編]はこちら

前日の往路に続き、1月3日の復路も追っかけ観戦を敢行しました。当初立てていたプランは以下の通り:

()は通過予想時刻です
6区:箱根湯本駅前
始発で移動 箱根湯本7:15着
(8:48 箱根湯本駅前)
7区:大磯駅前
箱根登山線 箱根湯本 9:04→小田原 9:18
JR東海道線 小田原 9:35→大磯 9:50
(9:53 大磯)
8区:藤沢橋
JR東海道線 大磯 9:59→藤沢 10:20
(10:46 藤沢橋)
9区:新子安駅前
JR東海道線 藤沢 11:08→横浜 11:31
JR京浜東北線 横浜11:38→新子安 11:44
(11:56 神奈川区新町歩道橋)
10区:ゴール(読売新聞東京本社前)
JR京浜東北線 新子安 12:24→東京 12:56
(13:21 ゴール)

往路と同じルートを逆行する形で全区間を応援する想定でした(横浜駅は初売り目当ての買い物客でごった返すとのことだったので9区は新子安に変更)。…ですが、小田原での乗換がネックとなり既に7区の大磯あたりで無理のある計画になっていたので、途中でトップを追うのは諦めて観られるところを観る…と割り切るつもりでいました。

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この日も始発で箱根に向かったのですが、なんと朝の小田急線が車両故障?の影響でいきなり遅延。かなり余裕を持っての現地入りを目指しているのに、前日の1分1秒を争う移動の影響か…妙に焦りました。停車中の車内で運転再開が遅れた場合の計画変更シミュレーションを色々と巡らせているうちに、思い切って計画を変更することにしました。そこで立てたPlan Bがこちら:

6区~7区:小田原中継所
始発で移動 風祭 7:08着
(8:58 小田原中継所)
8区:藤沢橋
箱根登山線 風祭 9:53→小田原 10:00
JR東海道線 小田原10:04→藤沢 10:29
(10:45 藤沢橋)
9区~10区:鶴見中継所
JR東海道線 藤沢 11:08→横浜 11:31
京急線 横浜 11:35→鶴見市場 11:54
(12:13 鶴見中継所)
ゴール
京急線 鶴見市場 12:25→京急川崎 12:28
JR東海道線 川崎 12:41→東京 12:58
(13:21 ゴール)

全区間を観るのではなく、せっかくなので往路では観なかった中継所を観ることに重きを置いてみました。そうこうしているうちに電車が動き出し、7分遅れで7:00ちょうどに小田原に到着。ここから箱根登山鉄道に乗り換えて箱根湯本ではなく、小田原中継所のある風祭駅を目指します。車窓から見える朝日がきれいでした。

風祭駅を降りると目の前が蒲鉾の「鈴廣」が目印の小田原中継所でした。朝から読売新聞社の方が応援旗と朝刊を配布していたのでいただきました。前日は入手できなかった応援旗を早々にゲットできてうれしい!

第100回箱根駅伝 応援旗 2種

https://muuseo.com/tanudon81/items/122

いしー

選手の通過まではまだかなり時間があったので、少し周辺を散策してみました。小田原中継所に観客は入れないので、中継所の手前で応援するか中継所の先で応援するか、対向車線から応援するかの三択になります。襷リレーを見るには対向車線側から応援するしかないのですが、対向車線側に渡ってしまうと交通規制が解除されるまで駅には戻れなくなってしまうので、「追っかけ観戦」をする場合は襷リレーを見ることは諦めて手前か先かで応援することになります。この日最初の観戦ポイントは中継所手前の鈴廣の青い看板の真下あたりに決め、対向車線に渡ってまだ静かな中継所の写真だけ撮りました。出場23校ののぼりが並んでる様子が壮観でした。

前日の往路は夜明け前の大手町や雨の箱根が寒かったので、この日はカイロやニット帽、ネックウォーマーなどで防寒体制を万全にして臨んだのですが、到着時に既に陽が昇っていたこともあり、幸いなことにさほど寒さを感じることなく待ち時間を過ごせました。

しばらくすると「東洋大学」の応援タオルを頭に巻いて一眼レフカメラを持った若い男性が隣にやってきたので声をかけてみたら東洋大の学生さんでした。彼もまた、今年初めて「追っかけ観戦」にチャレンジしているとのことで、聞けば前日の往路はほぼ同じルートを同じ時間に行動していたことがわかり、話が盛り上がりました。少し経ってその隣には私より少し年長と思われる女性がやってきたのですが…どこかで見覚えのあるお顔…?あ、そうか!思い出した!!勇気を出して「すみません、人違いだったら申し訳ないのですが、昨日スタート地点で近くで観戦してませんでしたか?中国人の観光客が離脱したタイミングで最前列に行ってましたよね?」と声をかけてみたところ、あちらも私の顔に見覚えがあったようで「ハイ!そうですそうです!」と。前日の大手町でスタートを待っているときに、私の目の前にいらした女性だったのです。すごい偶然!!この女性もまた「追っかけ観戦デビュー」でご家族を福岡に置いて一人旅!とのことで3人で昨日はどうだった、今日はどうする…といった話題で盛り上がって楽しく待ち時間を過ごすことができました。”東洋大の学生カメラマン”さんはもちろん東洋大を、そして”福岡から一人旅お母さん”の方は中央大学を応援しているとのことで、近くにいた中大の応援団から応援旗をもらってきて、私にも1本くださいました。ということで、ここではにわか中大ファンとして中大を応援することにしました。

第100回箱根駅伝 中央大学 応援旗

https://muuseo.com/tanudon81/items/123

いしー

8:00の復路スタートから6区の山下りはこの日もワンセグやスマホを駆使しながらレースの状況を確認、選手の到着を待ちます。そして予想より1分早く8:57に青学大がトップを維持したまま襷リレーへ。

青学がリードを広げて襷リレーへ

2位駒大、3位城西大、そして4位の東洋大を見届けたところで隣の”東洋大の学生カメラマン”さんが移動開始。(見た目の順位で)9番目の中央大を見届けたところで”福岡から一人旅お母さん”も離脱。「推し」のチーム(大学)を追いかける形で応援するのもまた面白そうです。

風祭は小さな駅なので、人が集中すると駅に近づけなくなるリスクがあるので、私も少し早く行動開始。予定より1本前の9:32発で次の8区、藤沢に向け移動しました。藤沢駅には10:20に到着、この日は駅からの猛ダッシュも必要なく、小走りで前日と同じ「南仲通り」交差点へ。復路の場合は次の移動を考慮するとコースの対向車線側から応援する形になります。ちょうど15kmの給水を経て遊行寺の坂へ挑んでいく姿を見ることができるポイントになります。

10:45、予想時刻より少し早くトップの青学が通過。この藤沢のポイントでどこまで観戦するか悩みましたが、復路はシード権争いも面白いので、そこまで観たうえで鶴見中継所に移動し、あわよくばトップ青学の襷リレーが見られれば…というつもりで粘ることにしました。この日は16校が繰り上げ一斉スタートしているので、見た目の順位だけではどうなるかまったくわからないような展開でしたが、それでも10位周辺のチームは1秒でも縮めようと熾烈な争いが繰り広げられていました。

トップの青学が通過していく
熾烈なシード権争い!

そしてここまで応援したところで、また藤沢駅までダッシュ!その途中で偶然、また”東洋大の学生カメラマン”さんに遭遇しました。彼はここから保土ヶ谷に向かうとのことで、お互いに健闘を祈って別れました。こういう一期一会が楽しい!

藤沢からは予定どおりの電車で11:54に鶴見市場駅に到着。ここから鶴見中継所まではすぐなのですが、既に大勢の観客が押し寄せているようで導線管理と誘導がされていました。それでもなんとか中継所の撮影用の櫓の後ろあたりに陣取ることができました。背伸びすれば何とか肉眼でも見えましたが、手を伸ばしてスマホで撮影しながら見る形になりました。まだトップの青学も到着前の状態で、前日の大手町のように襷を受けるべくアップをする選手たちの姿が見えます。そして予想通過時刻より1分早い12:12に青学がトップで襷リレー。

トップ青学、最後の襷リレー!

その後は各校が襷を繋いで行きますが…トップから20分が経過してしまい、最後の4校は無情の繰り上げスタートとなってしまいました。観客からは「あぁ~」という落胆の声とため息が…。走って行ってしまった10区のランナーたち、そして遅れて到着してくる9区のランナーたちは本当に悔しそうでした。

無情の繰り上げスタート…

最後に最終ランナーの山梨学院大学が中継所に到着すると、残念ながら襷は繋げなかったものの観客からは「お疲れ様!」と多くの労いの言葉がかけられていました。箱根駅伝ファンの皆様の温かさが感じられた瞬間でした。来年また予選会から頑張ってほしいです!

最終ランナーが到着

この時点で移動してももはやゴールには間に合いませんが、せっかくなので雰囲気だけでも味わおうと東京駅へ移動することにしました。鶴見市場駅に戻る途中に公式プログラムの仮設売場があったので記念に購入。ポスター付き。

第100回箱根駅伝 公式プログラム+ポスター

https://muuseo.com/tanudon81/items/118

いしー

鶴見市場から12:55の電車に乗り、川崎で乗り換えて東京駅に着いたのが13:28。この時点でほとんどの選手はもうゴールしていました。最終ランナーのゴールシーンだけでも見られないかと大手町に向かってみましたが…甘かったです。すでに凄まじい人だかりができていて、入場規制がかかっているような状態でした。全然近づけない。それでも何とかゴールの裏側に行ってみたものの、やっぱり近づけないほどの人でした。

ほとぼりが冷めるまで待ってみようとウロウロしていたら、突然、すぐ近くで大歓声が上がりました。どうやら大東文化大学の部員さんたちが集まっているところに10位でシード権獲得が確定したこと伝わった瞬間だったようです。おめでとうございます!

その後は人混みが落ち着くまで何となく大手町周辺をウロウロしていたのですが、ゴール地点に近づける状態になった頃には横断幕も撤去されてしまっていました。それでもまだ大勢の人で賑わう読売新聞社前、推しの選手の出待ちをしている若い女性ファンがたくさんいたのがちょっと驚きでした。帰ろうかと思ったところで読売新聞ビルの周囲に何やら行列ができているのを発見、警備員さんによれば号外配布の待ち行列だったので、せっかくここまで来たんだからと並びました。結局30分くらい待ったのちに無事に号外をゲットできました。

第100回箱根駅伝 読売新聞 号外 1月3日

https://muuseo.com/tanudon81/items/121

いしー

号外配布の先にあったイベント会場には復路のエントリー表も掲示されていました。

これで本当にもう思い残すことはない、やりきった!!…と、ようやく帰路に着きました。

今回初めて箱根駅伝の「追っかけ観戦」にチャレンジしてみましたが、乗換案内と睨めっこして間に合うかどうかハラハラドキドキしながらあちこちを駆けまわるというかなりの体力勝負(知力、判断力も?)で、終わってみればフルマラソンを完走したかのような達成感を味わえました。また、「追っかけ観戦組」はほぼ行動パターンと時刻が重なるので、この日の小田原中継所であったような同じ「追っかけ観戦」者同士での不思議な出会いがあったりと、とても楽しい二日間となりました。そして何よりも目の前を駆け抜けていく箱根駅伝ランナーたちのスピードと迫力、運営管理者から飛ばされる監督の檄、などテレビで観ているだけでは伝わらない生観戦ならではの魅力もたくさんあることがわかりました。帰宅後に録画を見返すと感動も2倍!でした。またいつか気が向いたらチャレンジしてみようかな。

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おまけ

帰宅後の晩酌はサッポロ黒ラベルの箱根駅伝缶を飲みたかったのですが、もうどこにも売ってなくて…ネットで検索してみたらお歳暮の残り?のギフトセットがAmazonでタイムセールになっていたので迷わずポチってしまいました。後日、余韻に浸りながら「乾杯をもっとおいしく」いただきましたとさ。

第100回箱根駅伝 サッポロ黒ラベル箱根駅伝缶12本ギフト

https://muuseo.com/tanudon81/items/125

いしー

さんじのちち。ロックマおたくなサラリーマン。にわかラグビーファン脱皮中。

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