シートン動物誌5 スカンクの社交術

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博物学者・作家のシートンによる動物物語集の一冊です。本シリーズ「シートン動物誌」は日本語版では全12巻あり、本書5巻では主にスカンクやその仲間についてまとめられています。

原書の出版は1925年で約100年前に書かれたということもあり、各種動物の系統分類や気候区分に関する情報についてはかなり古いところがありますが、シートンが記した彼自身による観察記録、体験談は今も変わらず大変興味深いです。

スカンクがもつ「においの銃」は、フクロウなどのごく僅かな種を除いてほとんどの敵を撃退することができ、まさに自然界最強ともいえる武器です。これだけ強力な武器をもてば性格も傲慢・横暴になりそうなものですが、驚くべきことにスカンクは生来温厚な性格を保ち続けており、他から干渉されない限りは自分から攻撃することもない穏やかな動物です。この独特な特性をもつ動物がいかにして自然界を生き抜いているのか、シートンの経験を通して細かに語られています。

目次
第23章 アライグマ
第24章 ハナグマ
第25章 カコミスル
第26章 アメリカアナグマ
第27章 シマスカンク
第28章 セジロスカンク
第29章 ブタバナスカンク
第30章 マダラスカンク
第31章 クズリ
第32章 フィッシャー

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