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Biology and Conservation of Musteloids
イタチ上科の専門書。イタチ上科は ・イタチ科 ・スカンク科 ・レッサーパンダ科 ・アライグマ科 で構成されますが、彼らの形態や生息地、生態などをみるととても多様性に富んでおり、種の数も食肉目のなかで最も多く、とても興味深い分類群であるように思われます。しかし、私の知る限りこれらの種の動物を取り上げた専門書はいまいち少ないように感じます。こうした状況の中、本書のような存在はとてもありがたいものです。
書籍 Oxford University Press 2017年 David W. Macdonald, Chris Newman, Lauren A. Harringtonstinki_skunk
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Carving Nature's Rascals: Woodcarving an Armadillo, Skunk, Mouse, and Raccoon
木の彫刻作品を作るための解説書で、題名にもある"Nature's Rascals"(自然界の悪者たち):アルマジロ、スカンク、ネズミ、アライグマが題材として取り上げられています。 市販品としても中々目にすることがないこれら動物たちの彫刻が、初心者でもこれがあれば自らの手で作ることができる、大変ありがたい本です。
書籍 Leah Wachter Schiffer Publishing Ltd. 2004年stinki_skunk
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二ひきのスカンク
本の題名にもある「二ひきのスカンク」とその他2編の童話が収録されています。 「二ひきのスカンク」は、他と見た目が違うためにいじめられる赤毛、白毛の二匹のスカンクたちが、いじめに立ち向かう物語です。仲間内での互いの差を認め合って、いじめをなくしていくその過程に感慨深いものを感じる内容でした。 子供だけでなく大人の社会でもいじめが問題として取り上げられる昨今、是非ともお勧めしたい一冊です。
書籍 文芸社 2021年 宮岡一夫stinki_skunk
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ビアンキの動物記6 おはなしをいっぱい
古本市を覗いていたところ、アナグマの可愛らしい表紙の絵が目に留まり購入しました。 子ども向けの短編のおはなしが19編収録されています。アナグマはこのうち「おかしなけもの」という話で登場し、普段見慣れないこの動物に対し、子どもたちが興味を沸かせ語り合っているさまが描かれています。
書籍 Vitalii Valentinovich Bianki 理論社 1969年stinki_skunk
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This can't be happening at MacDonald Hall!
いたずら好きのBruno、Bootsの二人を描いた学園モノ小説です。厳格さを求める先生達にもなりふり構わず繰り広げる彼らのいたずらはユーモア溢れ、読んでいてとても面白いです。表紙に描かれるスカンクは彼らのいたずらの一場面で出てきます。 作家Gordon Kormanが初めて執筆した小説であり、当時わずか12歳でこれを書き上げたことを踏まえると、大変文才に恵まれていたのだということが伺えます。
書籍 SCHOLASTIC 1978年 Gordon Kormanstinki_skunk
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The Dangerous Year
母を亡くした4匹の子スカンクたちのサバイバルを描いた物語です。強力な「臭いの銃」をもつことで知られるスカンクですが、やはり野生動物として自然を生き抜くことは過酷なものです。私たちが普段見ない野生動物からの視点で彼らの生活を写実的に描いており、彼らの生きる逞しさがよく感じられる作品です。
書籍 The Dangerous Year Era Zistel Random Housestinki_skunk
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シートン動物誌5 スカンクの社交術
博物学者・作家のシートンによる動物物語集の一冊です。本シリーズ「シートン動物誌」は日本語版では全12巻あり、本書5巻では主にスカンクやその仲間についてまとめられています。 原書の出版は1925年で約100年前に書かれたということもあり、各種動物の系統分類や気候区分に関する情報についてはかなり古いところがありますが、シートンが記した彼自身による観察記録、体験談は今も変わらず大変興味深いです。 スカンクがもつ「においの銃」は、フクロウなどのごく僅かな種を除いてほとんどの敵を撃退することができ、まさに自然界最強ともいえる武器です。これだけ強力な武器をもてば性格も傲慢・横暴になりそうなものですが、驚くべきことにスカンクは生来温厚な性格を保ち続けており、他から干渉されない限りは自分から攻撃することもない穏やかな動物です。この独特な特性をもつ動物がいかにして自然界を生き抜いているのか、シートンの経験を通して細かに語られています。 目次 第23章 アライグマ 第24章 ハナグマ 第25章 カコミスル 第26章 アメリカアナグマ 第27章 シマスカンク 第28章 セジロスカンク 第29章 ブタバナスカンク 第30章 マダラスカンク 第31章 クズリ 第32章 フィッシャー
書籍 紀伊國屋書店 Lives of Game Animals 1998年stinki_skunk
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世界名作動物ものがたり集 スカンク戦争
作家の椋鳩十氏により選定された、世界のさまざまな動物を題材としたものがたり集です。合計13編が収録されており、そのうち題名・表紙にもある1作「スカンク戦争」は白人とアメリカ先住民族のスカンクに対する考え方・接し方を対照的に描いた、大変興味深い物語です。 01.そりイヌ バルト (作:テイラー、訳:村上啓夫) 02.カシタンカ (作:チェーホフ、訳:狩野亨) 03.片足スズメ (作:椋鳩十) 04.赤ネコ (作:リンザー、訳:土井耕) 05.スカンク戦争 (作:バットン、訳:岩淵達治) 06.スプリングフィールドのキツネ (作:シートン、訳:白柳美彦) 07.小さなよそもの (作:ロバーツ、訳:高瀬嘉男) 08.子ウマ (作:ショーロホフ、訳:狩野亨) 09.ヤマネコ ムルズーク (作:ビアンキ、訳:馬上義太郎) 10.こそどろのココ (作:バイコフ、訳:上脇進) 11.黒いせびれ (作:戸川幸夫) 12.リッキ・チッキ・タービー (作:キプリング、訳:西村孝次) 13.白いウマ (作:ギヨ、訳:すこっぷの会)
書籍 1969年 実業之日本社 椋鳩十stinki_skunk
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マクマリー生物有機化学(有機化学編) 原書8版
生命科学系の学部生向けに執筆された有機化学の教科書。生物学的に重要とされる種々の有機分子が紹介されており、その中のひとつ、チオール(チオアルコール、メルカプタンともいう 一般構造式R-SH)と呼ばれる化合物の例として、スカンクの放つ分泌液の成分が取り上げられています。それをイメージしてか、表紙として珍しくスカンクの写真が採用されています。
書籍 丸善出版 Fundamentals of General, Organic, and Biological Chemistry (8th Edition) 2018年stinki_skunk
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The Biology of the Striped Skunk
シマスカンク(Mephitis mephitis)について、生物学的な見地から一冊にまとめられた本です。本来表紙もついているはずだったのですが、あいにく中古で手に入れたもので裸本となっております。スカンクについて研究する学者は数少なく、資料も限られている中で、200ページ以上に及ぶ情報がまとめられた本書は大変貴重なものです。 (スカンクファンとして、スカンクについてネガティブなことを書くのは気が引けますが) シマスカンクは哺乳類の中でも突出して狂犬病の発症事例が報告されていたことから、本書の研究の本来の目的は、その疫学的調査が主だったとのことで、内容としても最後は狂犬病(Rabies)の章で締めくくられています。 実際、野生のシマスカンクに遭遇したら、悪臭のスプレー攻撃を浴びせられることよりも、噛みつかれたりして狂犬病にかかることを恐れたほうが良いでしょう。スプレー攻撃は悪臭だけで済みますが、狂犬病は発症すればほぼ100%死亡します。 Chapter 1: The Striped Skunk Chapter 2: External Morphology Chapter 3: Growth and Development Chapter 4: Behavior Chapter 5: Activity and Movements Chapter 6: Dens and Denning Chapter 7: Food Habits Chapter 8: Habitats and Populations Chapter 9: Reproduction Chapter 10: Sex Ratios and Age Ratios Chapter 11: Parasites and Diseases Chapter 12: Rabies
書籍 B. J. Verts University of Illinois Press 1967年stinki_skunk
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Animal Series - Skunk
私にとってスカンクに大きくハマるきっかけとなった一冊であり、まさにスカンク界の聖書のような存在です。「北アメリカで最も誤解されている哺乳類」とされるスカンクについて、一般的に罷り通る数々の誤解を払拭するべく、多角的にその実態、魅力が語られています。 内容としてはスカンクの生態についても触れられていますが、それ以上にスカンクに対する我々人の認識についての分析、アメリカ先住民が伝えるスカンクにまつわる神話、スカンクの商業的利用の歴史、現代の文化の中に生きるスカンクなど、人との関わりの側面からスカンクについて綴られているのが面白い点だと思います。 0: Introduction 1: Historical Skunk 2: Skunks in Not So Black and White 3: Essence of Skunk 4: Commodified Skunk 5: Mythological and Spiritual Skunk 6: Never Cry Skunk 7: Popular Skunk 8: Skunk Sanctuary
書籍 Skunk Alyce Miller Reaktion Books ltd.stinki_skunk
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Amazing Animals - Skunks
6 - 9才の子供向けの写真絵本です。 北米原産のシマスカンク、マダラスカンクが主に取り上げられています。
書籍 Valerie Bodden The Creative Company 2016年stinki_skunk
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Janette Oke's Animal Friends - New Kid in Town
家族とはぐれてしまったスカンクの男の子、Fuzzleが新しい環境で一人暮らしをはじめる物語です。 慣れない土地での生活に助けが欲しいと、他の動物たちに友達になろうと声をかけますが、Fuzzleがスカンクと知ったとたん皆逃げてしまいます。 理由が分らず悲しみに暮れるFuzzle、しかしその理由――神様が彼に授けた秘密の武器――こそが、ある時思いもよらない助けとなり、彼を英雄たらしめるものとなります。
書籍 Bethany House Publishers 2001年stinki_skunk
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山ねずみロッキーチャック 大さわぎスカンクのジミー
1970年代のアニメ「山ねずみロッキーチャック」より、スカンクのジミーがメインのお話です。
書籍 Thornton W. Burgess 1970年代stinki_skunk
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Skilda the Skunk
スカンクの女の子、スキルダが巣の外の世界を探検するお話です。一枚一枚のイラストがとてもかわいいです。
書籍 Skilda the Skunk Becca Lee 2010年stinki_skunk