コレクターがソッポを向くようなブランドも面白い

初版 2019/07/08 04:14

腕時計コレクターが関心を向けないブランドがあります。


見るからに有名どころをパクりまくっているのは論外として、意外に著名なブランドでも腕時計製造に向ける姿勢の如何によっては購入の対象となりづらいブランドもあるようです。どこかに丸投げで作らせた時計にブランドロゴだけ付けました、というのはアパレルでもよくあることですがあまり歓迎されません。


また嘗ては老舗と呼ばれていたブランドが何らかの理由(そのほとんどが資本的な理由ですが)で変質してしまった場合、これも忌避の対象になってしまいます。マニアにとっては本質的なロマンに関する部分ですから、興味を失うのも当然かも知れません。


しかしそれら全てがダメな時計を作っているかといえば、そうでも無いのです。

最近そう感じたのは、「ROTARY」の時計を買ったときです。


ROTARYは1895年から存在するブランドで起源はスイスにあります。十分老舗だといえるでしょう。創業からほどなくしてイギリスへ進出し、安価な金無垢時計など市民の財布に優しい時計を量産。イギリスの国民時計に等しい地位を得ました。


そんなROTARYですが、現在はCitychamp傘下。詳細は避けますが、この時点で「ダメだぁ~」って人は多いかも知れません。


しかし実際に時計を入手してみると、価格を逸脱した良い時計であることが解りました。細かいところまでよくできています。



ブレゲと間違われる…ことはないでしょうが、知らない人が見れば高価な時計だと勘違いするのではないでしょうか?それほど見た目においては「ツボ」を押さえて作ってあるのです。ギョーシェ風のダイアル装飾やインダイアルのレコードパターンも結構スゴイですよ。チープなアパレルでよくある「高見え」の極致かもしれません。


安物が必ずしも悪いとは限らないのが工業製品。腕時計も例に漏れず、ブレない価値観と審美眼をもって見れば低価格帯の中にも面白い製品が潜んでいそうです。



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