傷!傷!傷!

初版 2019/07/15 02:55

どれほど気をつけて大事に扱っていても、腕時計に「傷」は付きものです。不可抗力な傷もあれば不注意による傷も。内部のメカニズムに影響を及ぼすレベルの傷は、その見た目以上にショックが大きいものです。


アンティークを求める場合、その時計に付いた傷は元のオーナーが付けた傷ですから甘受するしかありません。逆に何十年も前のアンティーク品とは思えぬほど状態が良かったりすると「なんかおかしくないか?」とか「リダンしてないか?」とか疑いの元になったりします。


自分で付けた傷で言いますと私の場合、ケースやブレスのスレ傷は全く気にしない方です。これはどれだけ気をつけていてもシャツの袖口に擦れるだけで薄い傷は付いてしまうからです。これを気にしていては腕時計は使えません。


風防ガラスの無反射コーティングの剥がれもあまり気にしません。線傷もです。人間、時計を見るときはハンド(針)に焦点を合わしますから、それを覆うガラスの状態は意外と気にならないものなのです。


ハンド(針)はしばしば腐食を起こしますが、これはむしろ味があって良かったりします。ダイアルのヤケも同様。過度にカビたりすると汚いだけですが、少々の腐食は時計が「育ってる」感じがして愛すら感じます(〃∇〃)


私が一番がっかりするワーストな傷は「打痕」です。何かにぶつけた際に生じるヘコみのことですが「直撃級ダメージ」の結果であることが多く、内部への影響が疑われたりして正直気が気ではありません。

打痕は数ある傷の中でそれほど美観を損ねるものではないのですが、潜在的な故障のタネを見つけた気がして悲しい気分になってしまいます。



これなんかは今から20年以上昔の時計ですが、歩いていてコンクリの壁に「ガリッ」とぶつけました。戯れに自分で「仕上げ」を行ってみましたが焼け石に水でした。恐らくどこに頼んでも消せない深さの傷です。


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