機械式計算機 Original Odhner Model 7 (1953)

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オドナー(オドネル)の機械式計算機 Model7。
シリアルNoから調べると、1953年の製造。
http://www.rechenmaschinen-illustrated.com/Odhner_serialNumbers.htm

この機体はダイヤルのリセットがクランクで、小数点の位取り指針が丸ポチの板金部品となっており、Model7の中ではかなり後期の物であるようだ。

蝶ネジからクランクになったリセット操作は、操作は結局360度回すので、そこまでスピーディかというとどうかな…
位取り指針は板金製になり、ちょっとコストダウンの感じがする。

シリアルNo.によると1953年製造で、実際このタイプの位取り指針は1950年以降製造の機体で見られる形状なのだけれど、この時期は既に次期モデルの107が製造されてたようで、旧モデルの7が並行して製造されてたのは何故かしら。部品がいっぱいあったとかかな…
まあ7と107は機能は全く同じで、塗装が違うとかキャリッジ移動ボタンがプラとかの違いしかないのだけれども。

ちなみに位取り指針の形状は3種類あって、ネットで見かける機体のシリアルNo.と製造年を照合しながら調べたところ、ざっくり下記の感じで推移したみたい。
鋳造かまぼこ型→1943~44頃に穴あき板金→1950年ごろに丸ポチ板金

あと、この頃の機体は入力ノブのリセットが半自動になってて、メインハンドル手前の側面にくっついてる丸ボタンを押し込むと入力ノブの通り道に櫛歯が出てロックされる→メインハンドルを手前に4分の1回転すると入力ノブがゼロ位置に揃い、メインハンドルを戻すと櫛歯のロックが解除されるという感じ。
片手でリセット操作出来ていいカンジなんだけど、なぜか以降のモデルには搭載されなかった様子。

内部構造は古い機体に比べてダイキャスト部品が増えてるみたい。あと入力ノブは連乗機能のある27と共通部品になってる感じであった。

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