リング らせん -MUSIC FROM AND INSPIRED BY-

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『リング』
1998年1月31日公開
監督:中田秀夫
脚本:高橋洋
音楽:川井憲次

『らせん』
1998年1月31日公開
監督:飯田譲治
脚本:飯田譲治
音楽:池頼広

映画リング、らせんの2作品を収録したサウンドトラック。
HIIHの歌うリング主題歌「feels like "HEAVEN"」は映画使用のミックスバージョンで収録。らせん主題歌の「ゆがんだ時計」は原曲のまま収録。

-このサントラのここを聴いて欲しい!サントラ解説-

 リングでの「不協和音」を聴くと貞子の恐怖が蘇ってくるのは間違いないが、しかし楽曲としてよく聞けばミステリアスな曲調と後半の盛り上がり、そして終盤の切ないピアノ&ストリングスのメロディが非常に格好良く、ただのホラーの添え物として聴くにはあまりに惜しい傑作。アンビエント、ニューエイジ系サウンドを好んで聴くリスナーにもぜひ聴いて欲しい逸品。
 対して『らせん』での池頼広の作品は、ロマンティックで憂いを帯びたサックスのメロディが特徴的な「愛の肖像」のように、全体的にお洒落なクラブジャズ系のサウンドで、この音楽だけを聴くとまずホラー映画を思い浮かべることは不可能。池頼広のセンスが発揮された、これもまた傑作。

 作曲者の川井憲次は押井(惜しい)守監督作品には欠かせない作曲家。その他映画やテレビドラマを多数手がけており、彼の音楽を耳にしない日は無いといっても過言ではない、わが国を代表する作曲家。筆者が好きなのはオシイ星人(押井守)作品だとやっぱり『紅い眼鏡』。その他だと、OVA『吸血姫美夕』(絶対OVA!美夕は渡辺菜生子なんだよ!)とTV朝日の『科捜研の女』(リッツパーティからルヴァンパーティへ)。近年は音作りも豪華で聴き応えあるものが多いが、やっぱりちょっと昔の安っぽい感じの憲ちゃんのサウンドが、俺は好きだなあ。
 
 池頼広も超売れっ子の作曲家で、自身はベーシスト。相棒SEASON3及び4のOPでのかっこいいスラップベースの応酬は実は自身による演奏。珍しい所ではゲーム音楽のアレンジ盤『SEGA RALLY 2 RE-ARRANGE ALBUM another entries』にて、お洒落でメロディアスなフュージョンアレンジを手がけている。

https://youtu.be/iLgnhZ4RUqQ?si=C5VM5UZO7n32d7S8

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