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RAF(ロイヤル・エア・フォース)
第二次世界大戦中の1940年7月10日から10月31日まで、イギリス上空で繰り広げられたドイツ空軍とイギリス空軍の間で戦われた史上最大の航空戦、いわゆる「バトル・オブ・ブリテン(英国空中戦)」がテーマのゲーム。タイトルはロイヤル・エア・フォース(英国空軍)から。ソリティアのこのゲームでは、プレイヤーはイギリス空軍司令官となり、日々襲い来るドイツ爆撃編隊からレーダー基地、飛行場、ロンドン市街などを守るために迎撃に向かう。当時のイギリス首相チャーチルをして「人類の歴史の中で、かくも少ない人が、かくも多数の人を守ったことはない。」と言わしめた戦闘。ソリティアの鬼才バターフィールドは当時のイギリス空軍の苦悩を見事に再現している。傑作。オリジナルはウエスト・エンド・ゲームズ社。ホビージャパンが日本語版を発売している。時々ヤフーオークションに出品されるので入手はそれほど困難ではない。 #RAF #ロイヤル・エア・フォース #バトルオブブリテン
3 ? 戦略級航空戦 1㎝=10㎞ 1Turn=1日 1Unit=10~30機ちょこ大佐
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The Battle of the Bulge(バトルオブザバルジ/バルジの戦い)
1944年10月、ドイツは既に劣勢に立たされていたのは明白だったが、連合軍のマーケットガーデン作戦の失敗、ソ連軍の東部戦線での停滞により戦線は一時小康状態であった。機は今とばかり、ヒトラーは一つの作戦を立案した。その作戦とは虎の子の最新戦車ティーガーⅡをも投入し戦線を拡大、連合軍の重要拠点であるアントワープへ進撃、オランダ方面に展開するイギリス軍を追い詰め、有利な状況にて連合軍に講和を持ち掛け、東部戦線での対ソ連軍に全力を注げる状況を作り出すことだった。いわゆるバルジ(膨張)作戦である。このゲームはそんなヒトラー最後の賭けであるアルデンヌでの攻勢をテーマにしている。そんな有名な作戦であるため、星の数ほどのバルジ作戦のゲームが発売されているが、このゲームはその中でも50年以上前、シミュレーションゲーム黎明期の超初期にアバロンヒル社から発売されたものであり、他のバルジゲームと区別するため「NUTS(ナッツ)のバルジ」と呼ばれている(私だけか?)。輸入元もホビージャパンじゃなく木屋通商だし。余談だが私が学生時代最初に購入したゲームでもある。当時は何もわからずユニットをうろうろ動かして喜んでいた記憶がある。今見るとシステムは移動戦闘を繰り返すのみで強ZOC(ゾック。ゾーンオブコントロールの略で隣接する敵に影響する支配範囲)のマストアタック、そして勝利条件は期限までにドイツ軍20個旅団以上がミューズ川を渡河するか連合軍全滅かという、非常に豪快なものである。温故知新。初心忘れるべからず。 #バルジの戦い #アバロンヒル
1 ? 作戦級 1Turn=12時間 1Unit=連隊~旅団ちょこ大佐
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Down of the Dead(死霊の夜明け)
ゾンビ映画の神様ジョージ・A・ロメロ監督の名作「Down of the Dead」をライセンス取得してシミュレーションボードゲームにしたもの。元々はSPI社からボックスゲームとして発売されていたが、タクティクス35号(1986年10月号)の付録として日本語化された。内容は映画の序盤を忠実に再現しており、ニックルズデパート(日本の感覚からするとショッピングセンター)にいた主人公のロジャーとピーター(元武装警官、ライフル持ち)、友人のスティーブとフラン(拳銃所有)の4人が大量のゾンビに襲われ、協力してゾンビを倒しながら生き残るというもの。勿論噛まれたら感染し、スーパーゾンビになって仲間を襲ってくる。ほっとくとゾンビは外からわらわらと侵入してくるので、ゾンビを避けつつ、倒しつつショッピングセンターのシャッターを閉めなければならない。エドウィンスポーツセンターに置いてあるハンティングライフルを拾うのは必須。 ソロプレイする場合は人間側を担当し、反応移動するゾンビの群れを倒しながら、ショッピングセンターのシャッター4つを全て閉め、ハンティングライフルを入手し、センター内のゾンビを全て倒さなければならない。射撃判定ダイス振りまくりのゲームだが、面白い。 #ゾンビ #死霊の夜明け
1 ? 決闘級/B級テイスト 1Turn=1分(?) 1Area=5m四方 1Unit=1人ちょこ大佐
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Squad Leader(スコードリーダー/戦闘指揮官)
「スコードリーダー」は、ヒストリカルな特定の戦いをシミュレートするのではなく、二次大戦時の分隊、携帯武器、車両をデータ化してユニットにし、汎用性のあるマップ上で、仮想シナリオのシチュエーションに沿って対戦することによって二次大戦の分隊同士の戦闘を再現するゲームである。 当時としては全く新しいタイプのアプローチ作品。いや、もともとは「TACTICSⅡ」も仮想戦だったな…。「パンツァーブリッツ」の方が先に発売されていたような気もするし。まあ当時としては唯一と言える本格的な戦術級のゲームだった。リアルな戦闘を再現できるだけあって、当時のゲーマーはすぐさま食いついたのは言うまでもない。ただ、その面白さの代償としてとても覚えきれないほど膨大な量のルールが用意されていた。そのため、”学習方式”と言って最初のシナリオから順番にプレイしていくと、ひとつひとつ新しいルールを覚えていけるという仕掛けが用意されていた。でもみんなAFVが登場するぐらいで挫折するんだよね。挫折したプレイヤーは、シナリオ2のトラクター工場を猿のように何度もプレイし、挫折しなかったプレイヤーはその後発売されるエキスパンション、そしてASL(アドバンスドスコードリーダー)へと進むという二極化した、ような気がする。ちなみに私も猿トラクター組である。当時SLGを遊んでいた者は必ず一度はプレイしたことがあると言ってもいいぐらいの名作である。 #スコードリーダー #戦闘指揮官
12 スコードリーダーシリーズ 戦術級 1Turn=4分 1へクス=40m 1Unit=分隊ちょこ大佐
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Attack of the MUTANTS!
「アタック・オブ・ザ・ミュータンツ」は、1950年代のホラー映画ファン向けのゲームです。 1993年に発生したビッグメルトダウンの影響により、世界は大量の放射線により今ではかっての形を留めていないフットボール選手、チアリーダー、ヒラメネズミで溢れていました。僅かな生存者が、周囲のねじれた死にかけている世界から逃れるための最後の試みをします。 セントラルステートテックのサイエンスビルで、老教授のアップルホワイト教授は素晴らしい発見をしました。そう、異なる地球または別の地球への生物の輸送を可能にする究極の装置の発見です。教授は、彼の娘である研究助手のペニーとともに装置のゲートをロックオンする手順を開始します。しかし、ビルの外は破壊された地球の主であるミュータントで溢れ、今まさにビル内になだれ込み、教授らに襲い掛かろうとしています! 果たして教授らは無事脱出できるのでしょうか? 1981年発売のゲームで設定が1993年なので、12年後の未来を想定したということですが、これはB級テイスト満載のゲームです。昔プレイしたことがあるはずなのですが、全く記憶がありません。そのうちプレイしてリプレイ記事をUPします。 繰り返します、これはB級テイストに溢れすぎているゲームです。当時、ヤキントのゲームは変なゲームが多かった記憶があります。私の中では、アバロンヒル=王道安心、SPI=本格上級者向け、GDW=SFとヨーロッパシリーズ、そしてYAQは変なゲームばっかり、という認識でした。また、このアルバムゲームシリーズは特にパッケージからして変わっていました。レコードジャケットをモチーフにしたらしいですが、こんなんやわくて絶対すぐつぶれると思っていたら案の定すぐつぶれました(笑)。でも調べてみたら結構ヤキントのゲームを持っているんですよね。当時人気がなくて安売りしていたせいで、結構購入したのかも。 #ミュータント #ヤキント
1 ヤキントアルバムゲームズ 戦闘級/B級テイスト 抽象的 でも1Unit=1人ちょこ大佐
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ドイツ戦車軍団
「ドイツ戦車軍団」は、シミュレーションゲーム初心者のために、入門および初級のゲームとして楽しめるものをという目的で製作されたものです。第二次世界大戦のヨーロッパを舞台に、エルアラメイン、ダンケルク、ハリコフ攻防戦の三つのテーマで、順に難しさを増していくようになっています。初心者、それもシミュレーションゲームが初めてのプレイヤーに対してもわかりやすく丁寧に書かれたルールブックは好印象。ただ、初心者向きということで純粋なヒストリカルではなくどちらの軍も勝てるようにと多少戦力や配置を調整してしまっており、そういう意味ではヒストリカルではない。どちらかというと競技よりに寄せてしまっているのが少し残念。 #ドイツ戦車軍団 #エルアラメイン #ダンケルク #ハリコフ
3本 エポック社のワールドウォーゲームシリーズ7 作戦級 1Turn=半日/2日/6日 1へクス= 1Unit=連隊~軍団ちょこ大佐
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スターリングラード
「スターリングラード」は、1942年の夏から冬にかけてドイツ軍とソ連軍が激戦を展開したいわゆる「スターリングラード・キャンペーン」の戦略的シミュレーションです。この決戦はミッドウェイ海戦、エル・アラメインの戦い、第三次ソロモン海戦と並んで第二次世界大戦の勝敗を左右した決戦のひとつとされており、両軍が死力を尽くして戦った戦争でした。システムの特徴としては、両軍とも師団はアントライドで、戦闘するまで本当の戦力はわかりません。戦場の霧の再現というよりは、当時の師団は一部訓練や装備の不十分な部隊も前線に混じっており、各師団の本当の戦力を把握することは前線司令官にはできなかったことを再現しているということです。接敵するまでドキドキです。また、移動フェイス、戦闘フェイスではなく、作戦フェイスとしてひとつにまとめ、1ターンに3回作戦フェイスを設け、同一ターンに3回攻撃することも3回移動することも、その組み合わせも可能としています。自由度が高まった分、勝敗はプレイヤーの手腕にかかっていてきびしいぞ。 #スターリングラード #エポック #ワールドウォーゲームシリーズ
3本 エポック社のワールドウォーゲームシリーズ9 戦略級 1Turn=半月 1へクス=25km 1Unit=師団~軍団ちょこ大佐
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朝鮮戦争
1950年6月25日、38度線から朝鮮民主主義人民共和国軍の電撃的な侵攻が開始された。朝鮮戦争の始まりである。ソ連からの軍事的援助を受けた北朝鮮軍はT34戦車を前面に押し出して侵攻、一方韓国軍の装備は脆弱でその戦車を撃退できる力を全く持っていなかった。奇襲は瞬く間に成功し、あれよあれよという間に韓国軍の前線は崩壊し、僅か3日で首都ソウルは陥落した。このゲーム「朝鮮戦争」は、6月25日の開戦から連合軍がソウル奪還までの4か月余りをシミュレートしたゲームです。ここで刮目したいのは、戦争終結の1953年までではなく、北朝鮮軍の奇襲、首都陥落、首都奪還、連合軍の反撃までの4か月のみを切り取ってゲーム化したこと。マップも朝鮮半島全部ではなく、38度線の南のみにしたという潔さ、さすが鈴木先生のデザインだなと感服いたします。デザインの理由はデザイナーズノートにもありますが、けた外れの人海戦術を展開した中共軍の介入後は全く戦争の様相が変わったこと、一つのゲームにまとめるには無理があると判断したこととしたためており、全く持って納得の理由です。残念なのは、諸般の事情によりこのゲームは発売後まもなく製造中止、市場に出回っているものは回収され、エポックのカタログからは消え、その存在自体を闇に葬られてしまったこと。確かにセンシティブなテーマですが、シミュレーションゲームってそういうもんじゃないでしょう。歴史の愚かさを知るためのツールなんじゃないでしょうか…。 時代は移り、16年の歳月が過ぎた後、2000年にサンセットゲームズからよりプレイアブルにリニューアルされて再販されました。古角さんぐっじょぶ。真に良いものは復活するもんです。 #朝鮮戦争 #販売中止
1 エポック社のワールドウォーゲームシリーズ13 作戦級 1Turn=1週間 1へクス=10km 1Unit=連隊~師団ちょこ大佐
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バトルオブブリテン
1940年7月10日、フランスを瞬く間に占領したドイツ軍は、あしか作戦(英国本土上陸作戦)の準備段階として上陸の障害となる英空軍の殲滅を計画した。いわゆる「バトルオブブリテン」の始まりである。 このゲームはバトルオブブリテン全体を、航空機の空戦、爆撃のひとつひとつからシミュレートしたビッグゲームである。1ターン20秒というスケールからしてその巨大さが伺える。しかし、しかし、幾多のベテランゲーマーがこの巨大な壁に挑んで敗れ去ったことだろう。私も挫けた。 エポックとレックカンパニーのタッグは、このワールドウォーゲームシリーズに多大なる貢献をしてきたと思う。ハズレ無しで名作ぞろいだった。安心して購入できた。そう、ここまでは…。16作目にしてやっちまったな黒田さん。資料を調べてルールやデータを作っているときは面白かっただろうなぁと思う。個々のテストプレイも面白かっただろうなと思う。でも、商業的なアイテムとしては違うと思う。黒田さんも途中で気づいていただろう。ルールブックにもデザイナーズノートにも”決して難しくはない”、”個々のミニゲームの集まり”とか、”最初は夢にも思わなかった”とか、言い訳じみた節が端々に…。でも、ミニゲームを個々に楽しむのは全然無理ではない。キャンペーンゲームに手を出さない限りは。また、SPIの第二次欧州大戦しかり、アバロンのロンゲストデイしかり、このようなゲームは必要だとは思う。資料的価値として、眺めてにやにやするゲームとして。 #バトルオブブリテン
16本 エポック社のワールドウォーゲームシリーズ16 戦略級航空戦(決闘級、作戦級) 1Turn=20秒 1へクス=500mちょこ大佐
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独ソ電撃戦 ミンスク’41
1941年6月22日、ドイツ及びその同盟国は300万の兵士を率いてソ連を壊滅させるためにソ連西部の国境線から進撃を開始した。いわゆる”バルバロッサ作戦”の開始である。ドイツは装甲集団を中心にお家芸の電撃戦を展開し、一路モスクワを目指した。このゲームはその作戦のうち、グデーリアン将軍率いる中央軍集団の進撃をテーマとしたゲームである。エポックとレックカンパニーが満を持してSLG業界に参入した第一弾。そのため、今から見ると随所に意気込みが感じられる。ルールブックのヒストリカルノート(このゲームでは歴史概況)も非常に力が入っていて良い。今だから言えることだけど、日本のSLG黎明期に、エポックとレックカンパニーが果たした役割は非常に大きいと思う。 傑作。 2004年にコマンドマガジンジャーナル#57に再録。 #独ソ電撃戦 #バルバロッサ作戦
1 エポック社のワールドウォーゲームシリーズ1 作戦級 1Turn=1日 1へクス=12km 1Unit=師団ちょこ大佐
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日露戦争
明治37年2月から約1年半に渡って戦われた日露戦争は、世界史上初の近代戦である。この「日露戦争」は、鴨緑江会戦からその一年後の奉天会戦までを扱っている。戦略級のゲームで陸海空の陸戦と海戦(空戦はまだこの時代対地支援という概念が無かったため行われていない)を扱っていながらルールも簡潔で非常にプレイしやすい。明石大佐の秘密工作までルール化されているのがデザイナーのウイットが感じられてグッドジョブである。初心者がプレイするのに最適。どのようにユニットを移動、戦闘させればいいのか学べる。ちなみに私はこのゲームでユニットの動かし方を学んだ。初心者の私が何度もベテランとこのゲームで対戦して、一度も勝てなかったのが懐かしい。 名作。 2001年のコマンドマガジンジャーナル#40で再録、2010年に国際通信社ジャパンウォーゲームクラッシックとして再販されている。 #日露戦争 #エポック
1 エポック社のワールドウォーゲームシリーズ2 戦略級 1Turn=1ヵ月 1へクス=10km 1Unit=旅団~師団ちょこ大佐
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砂漠の狐
「砂漠の狐」は、1941年11月18日から12月の初めにかけてイギリス第8軍とロンメル将軍指揮下の枢軸軍との間に行われた、砂漠の機動戦のゲームである。ちなみに、砂漠の狐(Desert Fox)は砂漠の機動戦において類まれなる才能を発揮したロンメルの愛称である。砂漠の戦いは海戦同様明確な戦線というのは意味をなさず、機動戦となり、占領した土地の広さで勝敗が決するのではなく撃滅した敵の数や占領した拠点が勝敗を決するもの。北アフリカ戦域はシミュレーションゲーマーにとっては昔から魅力的なシチュエーションであり、そのロンメルのキャラクター的な魅力もあって数多くのゲームが作られている。使用するユニットも多くなく、初心者にも遊びやすいテーマでもある。北アフリカ戦域はロンメルという英雄を生み出したが、果たして本当にドイツは北アフリカに戦力を投入する必要があったのだろうかと常に思う。最初はヒトラーはイタリア援助のために、少しだけ北アフリカで防衛してくれればと考えていたと思うのだが、なまじ天才ロンメルが生まれてしまったために戦闘を継続せざるを得なくなって、貴重な戦力をその後も投入することになってしまったのではないかと。その貴重な戦力、そして戦闘指揮の天才ロンメルがそっくりそのまま東部戦線に投入されていれば、もしかしたら歴史は少しは変わっていたのかもしれない。いや、そうしたらロンメルという英雄は生まれなかったかも。 #砂漠の狐 #ロンメル #アフリカ軍団
1 エポック社のワールドウォーゲームシリーズ3 作戦級 1Turn=1日 1へクス=3km 1Unit=大隊~旅団ちょこ大佐
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装甲擲弾兵
擲弾兵(てきだんへい)=近世ヨーロッパにて組織されていた歩兵部隊の一種。擲弾(今で言う手りゅう弾)の投擲を主な任務にしていたため、敵に近づく勇気、遠くに投げるための強靭な肉体を求められ、擲弾兵という名称はおのずと歩兵の精鋭部隊の代名詞のようになった。一時期歩兵の携帯火器の発達によりこの名称の部隊は廃れていったが、大戦末期劣勢のドイツ軍が兵士の士気を鼓舞するため、歩兵部隊に擲弾兵(グレネーダー)、特に機械化歩兵部隊に装甲擲弾兵(パンツァーグレネード)と名付けた。 「装甲擲弾兵」は、第二次世界大戦末期の西部戦線を独自の観点からシミュレートした戦術級ゲーム。シナリオは11本あり、練習シナリオからノルマンディ上陸作戦、地獄のハイウェイことマーケットガーデン作戦、アルデンヌの森でのバルジの戦いまでを再現している。特徴的なシステムとして、移動と射撃がフェイズに分かれておらず、混然一体となって移動中に敵から射撃を受けたり、反撃しながら移動したりできる。個人的にはユニットが数値のみで表されており、私のようなオールドゲーマーは兵科記号がないと何となくさみしい。テストプレイ時のプロキシのようで味気ない(あくまで個人的感想)。 2003年発売の国際通信社コマンドザベスト#4にて再販されている。 #装甲擲弾兵
11本 エポック社のワールドウォーゲームシリーズ10 戦術級 1Turn=30分 1へクス=250m 1Unit=小隊ちょこ大佐
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ELRIC(エルリック)
「エルリック」は、マイケル・ムアコック原作エターナルチャンピオンシリーズの中のエルリックサーガを題材にしたゲームです。ファンタジー史上に残る薄幸の皇子エルリックと魔剣ストームブリンガーの運命やいかに。法と混沌の天秤が運命を左右するメルニボネの雰囲気を再現しており、ファンにはたまらないゲームとなっています。原作に登場する国、軍隊、キャラクターも総登場、勿論魔法も再現されています。エルリックは生きるために勿論ストームブリンガーを所有しており、それを戦闘で使用すると1/3の確率でエルリックの同行者がストームブリンガーによって殺されてしまい、エルリックは嘆き、放浪の旅に出て別の場所に登場します。また、ストームブリンガーが暴走すると、それに共鳴してムーンブレイドも暴走し、その所有者は死に至ります。このように原作を再現するためにかなり細かい特殊ルールが多くありますが、原作を読んでいればまったく問題なし。心行くまでエルリックサーガの世界に浸れます。BOXの天野さんのイラストも最高。 #エルリック #ストームブリンガー #天野嘉孝 #マイケル・ムアコック
6本 無し 戦略級ファンタジー 1Turn=? 1エリア= 1Unit=?ちょこ大佐
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Fifth Frontier War(第五次辺境戦争)
帝国の国境付近では、ここ数十年ほど紛争が続いていた。帝国、すなわち第三帝国とゾダーン連盟という巨大な恒星間帝国の間では、このスピンワード・マーチ宙域の支配を巡り、過去500年に4度もの大戦争がすでに起こっていた。そして、この2大国に接してソード・ワールズ連合やヴァルグルという勢力も存在し、彼らはゾダーンの主張に賛同している。今この3者は同盟を結び、態勢を整えて帝国に戦いを挑んできた。第五次辺境戦争の勃発である。 「第五次辺境戦争」は、遥か彼方の恒星間戦争の経過と、戦場となった幾多の世界の被る影響を描く”トラベラー”のキャンペーンゲームである。ゲームはこのセットだけでプレイでき、緊張感にあふれた動きの速い恒星間戦争のシミュレーションになっている。宇宙艦小艦隊、宇宙戦闘、地上部隊、戦時の世界、詳細な恒星間長期計画に関するルールが含まれ、特別ルールでは艦隊、宇宙海軍基地の使用、部隊輸送、進んだテクノロジーレベルなどが扱われる。
1本 トラベラーシリーズ 戦略級 1Turn=? 1Unit=大隊~軍ちょこ大佐