『新撰組始末記』ソロプレイ1
初版 2019/09/30 22:17
ラグビー日本代表やりましたね!アイルランドに勝利おめでとう!!
私も学生時代ラグビーをしていたのですが、ルールが今とは全然違いますね。世界一コロコロ変わると言われているラグビーのルールですが、昔は膝ついてボールを操作しただけてノットリリースザボール取られていましたから。今のルールの方がプレイが繋がって見ていて楽しいです。
さて、本題。
『新撰組始末記』(国際通信社,2009)をソロプレイしました。
まずは歴史的背景から。
尊王攘夷という考え方があります。幕末の日本人の殆どはこの思想でした。
尊王とは、天皇を尊敬すること。攘夷とは、欧米諸国の外圧に反抗するということです。この尊王攘夷の中に、その濃淡によって色々なレベルがあるからややこしいだけです。
佐幕=天皇を尊敬し、幕府を中心に外国と交渉する。
勤王=天皇を尊敬し、幕府はいらない。天皇中心の態勢で外国と交渉する。
討幕=天皇を尊敬し、幕府は倒せ。新たな政府を作って外国と交渉する。
まあ、ぶっちゃけ佐幕派が幕府を守る、それ以外は幕府に反対ということを把握しておけば間違いありません。佐とは、補佐の佐で、助けるという意味があります。幕(幕府)を助けるという意味ですね。この中で一番過激なのは討幕派で、いわゆる武力による幕府転覆をするという思想です。武闘派テロ集団といったところです。
更に、思想なので個人個人その思いの強さが違い、藩ごとに勢力が綺麗に分かれていたわけではありません。例えば土佐藩は上士(上級武士)は佐幕、下士(下級武士)は勤王でした。坂本龍馬は脱藩しましたが元々下級武士の出で、思想的には勤王穏健派といった所です。会津藩はガチガチの佐幕、長州藩は討幕派が、薩摩藩はちょっと過激寄りの勤王派が多いという感じでした。
個人個人でどの派閥かを見ればOK。
これらいろんな段階の思想の藩士が天皇がいる幕末の京都に潜入し、隙あらば参内して天皇に自分の思想を伝えたり、同じ思想の人物と密会したりしていました。そのため幕府は武闘派特殊部隊を編成して京都の治安を守らせようとします。それが新撰組というわけです。新撰組は腕さえよければ身分を問わなかったため荒くれ集団であり、思想が一番過激でした。だから佐幕思想から少しでも外れた隊員は粛清していったわけです。過激派の内部抗争のようなもんですね。
それ以外にも御家人のエリート集団の見回り組、会津藩士の守護職なども投入しました。これらの幕府側の警察部隊と京都潜伏組の勤王討幕派が入り乱れ、幕末の京都は抗争の嵐でした。住民にとってはいいめいわくです。
おっと、歴史背景だけで長くなってしまいました。でも、このような歴史的背景があるというのがヒストリカルシミュレーションの面白いところです。この「新撰組始末記」は、細かい抗争の事実は全くフォローしていませんが、歴史的背景の雰囲気は非常にうまく再現しています。舞台は精密に用意して、あとの役者は好きに暴れて楽しんでください、というデザインコンセプトというわけです。
続きはまた明日…。
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